順調な経過をたどっていた妊婦健診。
しかし、妊娠12週目で「胎児の首の後ろが厚い」と医師に言われました。
この、NTが通常より厚いとダウン症の可能性があると説明があり疑いがあると告げられました。
その為、出生前診断を進められ、クアトロテストを受けました。
結果は「陰性」でしたが、出生前診断には種類があり100%ではないためエコー検診ではいつも首のむくみが気がかりでした。
今回は、ダウン症の疑いから出生前診断の検査結果までの経過、出産までの心持ちについて実例を基にお話しします。
出生前診断には種類がある
出生前診断とは、赤ちゃんがお腹の中にいる間に、病気があるかどうかを調べる検査のことです。
検査には精度によって異なりますが血液検査、羊水検査、絨毛検査などの種類があり、検出率や費用も異なります。
新型出生前診断(NIPT)も注目されていますが、基本的に出産予定日に35歳以上となる妊婦さんが対象など年齢制限のある検査もあります。
「首の浮腫みがあるからといって必ずしも疾患がある訳じゃないけれど、検査しておきましょう。」
と医師から説明があり受けました。
当時の年齢は30歳、35歳以上の高齢出産となると検査の方法も異なっていたかもしれません。
クアトロテストの費用は約2万円
「クアトロテスト」は、病状を確定するものではなく、可能性の有無を確かめるための血液検査です。
出生前診断はこのような「非確定検査」と、医師による診断を決定づけるための「確定検査」があります。
非確定検査であるクアトロテストは、次の病気の確率が高いかどうかがわかります。
- 21トリソミー(ダウン症)
- 18トリソミー
- 開放性神経管奇形
クアトロテストの結果は陰性でした。
結果が「陰性」と聞き、緊張していた身体が一気にゆるみました。
クアトロテストの結果が「陽性」の場合はどうなる?
検査を通じて、健康体で赤ちゃんが生まれてくるのは当たり前ではないんだな、ということを胸に刻みました。
陰性結果でしたが、お腹の中の赤ちゃんの首のむくみが気がかりでした。
その為、ネットであらゆる可能性を調べ、不安が増しました。
しかし、母親である自分がくよくよしていてはお腹の赤ちゃんにも悪いと思い、どんな結果になっても、現実を受け入れて産もうと決意しました。
そして確定診断の結果、中絶するか妊娠を継続するかの判断をしなければなりません。
出生前診断は受けるべきか?知っておきたい心構え
まず、出生前診断は種類も多く、母子ともに負担が少ないものからそうでないものもあります。
各検査のメリットとデメリットを理解した上で、慎重に検討する必要があるため医師とよく相談しましょう。
また、夫婦で意見が食い違うケースもあるため、話し合いは必須です。
受診した事を後々後悔しないためにも夫婦の気持ちを整理し、共有する事は大前提とされています。
結果次第ですが、心持ちや心構えが出来るという点では受診してよかったと感じています。
首の浮腫み(NT)は出産まで気がかりでした
お腹の子供は無事生まれ、現在は健康でやんちゃに育っています。
クアトロテストで陰性が出て安心していたものの、内心は生まれてくるまで不安が完全にぬぐえませんでした。
「大丈夫ですよ、健康です。」との返事をもらった時、悩みから完全に解放され胸をなでおろしました。
私のような心配性な人には特に、出生前診断は覚悟のいることだと思います。
検査をすることに賛否両論はありますが、結果によって妊娠を継続しないと決めている人にとっては知ることによるメリットがあります。
もちろん先述のようにデメリットもあるので、医師や家族と話し合い、後悔のしない答えを見つけると良いと思います。