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色々考えて「出生前検査」を受けたい!ここで覚えておきたいお金の話
これまで、妊娠中にお腹の中にいる赤ちゃんが、ダウン症及び幾つかの奇形を持っている可能性があるかどうかを知る検査「出生前検査」に関し、2014年に導入されたニプト(NIPT)及び検査を受ける気持ちのお話しをしてきました。
そこで今回は、ニプト(NIPT)とはどんな検査なのかを知り、どんな意気込みで受けるのか、パートナーともよく話し合い「よし!ニプト(NIPT)を受けよう!」と決めた時に困らない為の「お金」に関して。
以前も少し触れましたが、この検査を受けるには、決して安いとは言えないお金がかかります。つまり、高齢出産だから出生前検査を受ける!という考えがある場合は、妊娠をする前から、そこに伴う出費に関する覚悟や準備をしておいた方が良いとも言えます。
ニプト(NIPT)だけではなく、色々な出生前検査を受けるにあたり、かかると考えられるお金に関する事も併せてお話ししていきます。
前回の記事:新型出生前検査を改めて知る(その1)
前回の記事:新型出生前検査を改めて知る(その2)
(※前回の記事をクリックすると過去の記事がご覧頂けます。)
色々な種類がある出生前検査:それぞれの費用
冒頭で出生前検査はお金がかかる!これは事実です。
その診断方法により、
かかる費用は大幅に違います。
代表的な検査の平均的な費用を見ていきましょう。
母体血清マーカーテスト
平均的費用 一回2~3万円
これは、母体の血液検査で行います。胎児に染色体異常がある確率を診断します。
超音波検査
平均的費用 一回1~2万円
エコーで、胎児の首後ろ部分の浮腫の厚さを見て、ダウン症の可能性の有無を調べます。
ニプト(NIPT新型出生前診断)
平均的費用 一回20万円~
これまでにお話ししてきた、新型の検査です。母体の血液検査で、血液中に含まれる胎児のDNAを検査し、ダウン症、そして幾つかの奇形を伴う染色体異常があるかどうかの確立を調べます。
羊水検査
平均的費用 一回10~15万円
お腹から子宮に針を刺し、羊水を採取してその中に含まれる胎児の細胞を調べます。
絨毛検査
平均的費用 一回10~15万円
胎盤の絨毛を採取して調べます。
考えられる重なる出費
このように、一回1万円のものもあれば20万円以上かかるものまで、幅広くあります。また、それぞれ検査の精度の高さも違ってくる事もあり、一つの検査を受けるだけではすまない場合も。
例えば、羊水検査や絨毛検査と違い、お腹から子宮へ針を刺す事が無いのでそれによる流産の心配が無く、しかし精度が高めという事もあり注目を浴び始め、実際に利用する方が増えているニプト(NIPT)ですが、この検査で異常が認められた場合、更に詳しく知る為に結局羊水検査や絨毛検査を受ける事になる場合が多いのです。
つまり、そこでまた最低でも10万円の出費があり、更にこれらの検査を実施している病院は数が限られているのも事実。
その為、遠方の病院まで行かなければならない方もいらっしゃるでしょうし、もしあまりにも遠い場合は、病院近くのホテルに前日から宿泊するパターンもあるでしょう。移動費や宿泊費など、不安な気持ちに加えて様々な出費というストレスがのしかかるわけです。
そして、検査を受けられる病院や時期、それに伴う精度、更に費用にも差が出てきますので、事前に医師としっかり話し合いをする事が大切です。
更に、このカウンセリング費用として、一回5,000~10,000円程かかる場合もあります。
高齢出産の為に妊娠前から貯金をする方も
このように、何かとお金がかかるのが出生前検査。そして出生前検査を受けたいと考える人の多くは高齢出産をする方です。
今は女性が社会で活躍するシーンが増え、それと共に晩婚化、そして高齢出産を迎える方も増えています。
そして高齢出産になる事を事前に自分で想定し、そこに伴いかかると想定される資金を、結婚してすぐに貯金する夫婦もいます。
待望の赤ちゃんを迎えるのに、出産が原因でお金に困る状態を作りたくない。という思いは納得です。
まとめ
何事も無料や安価でとは済まない事が多い妊娠生活。
将来の家族計画には、
場合によってはこのようにかなりの出費がある事も考えられます。
今回お話しした事が、皆さまの参考の一つになれたら幸いです。