ニプト(NIPT)とは、母体から採血しPCR検査をすることにより、胎児のダウン症といった染色体異常を調べる検査の事です。
新型出生前診断とも呼ばれ、99.9%の確率で「陽性」「陰性」結果を調べる事ができます。
40歳でダウン症の子供が生まれる確率は、100人に1人。
出産予定の41歳では、80人に1人と説明を受けました。
ニプトを受診する事に否定的な方もいらっしゃいますし、賛否両論あります。
我が家のケースは、上の子が先天性の疾患を持ち生まれてきた事。
また、高齢出産となり妊娠中に気がかりを1つでも減らして過ごしたいという
私の希望によりニプト受ける事となりました。
今回はニプトを受診する心づもりや費用、そして結果についての体験談をご紹介します。
目次
ニプトは医療機関が認定している大学病院で受けました
「出生前検査」には色んな種類があり、受診できる医療機関も異なります。
ニプトも「認定施設」と「認定外施設」で受ける事が可能。
住んでいる地域にもよりけりですが、私は大学病院を進めらたので紹介状を書いて貰いました。
通常ニプトの検査は、「原則的に出産時に35歳以上である事が受診資格」となりますが、年齢が低くても受診出来る場合があります。
ですが条件を満たしておらず「35歳以下でもニプトを受けたい」と希望する方などが、認定外施設での受診を希望されるケースもあるようです。
安全性や検査制度が大きく変わるのかは一般人なので分かりかねますが、個人的には通っている産婦人科の先生に伺い指示を仰ぐのが一番安心かと思います。
ニプト(NIPT)の予約は一カ月半待ち
新型コロナウイルス感染症の影響と、ニプトを受診できる認定施設が限られており、希望してもすぐに受診は出来ませんでした。
受診する曜日も平日の「水曜日」のみ、時間は13時30分と指定。
夫婦でスケジュールを調節する必要もありました。
年々、希望者が増えている事も影響しているのかもしれませんが、
のんびり構えていると予約できずにニプトを受診出来ない!とケースも。
出生前診断については、心拍確認後に希望している旨を医師に伝えました。
そこからは慌ただしく大学病院と私達のスケジュールを調節して下さいました。
ニプトを受診しようと思っている方は、妊娠15週前から通っている産婦人科の医師と相談する事をおすすめします。
ニプト(NIPT)を受ける前は夫婦でカウンセリングを受ける
カウンセリング内容は夫婦別々で問診票を回答。
出生前検査のDVDを夫婦で見る事でした。
問診票には「陽性結果が出た場合」中絶を選ぶ、選ばないの項目もあります。その他の項目でも、夫婦での意見が一致してない場合などは医師からの質疑応答もあるかと思います。
ニプトを受けた大学病院では多い時で年間1人~2人の確率で陽性結果が出ていました。
また、陰性結果だったにも関わらず陽性のお子さんを出産された方も過去5年間で1人。
そして、染色体異常は多くても少なくても問題があるという事。
検査を希望された方の中で、染色体が少ないという結果が出た方が過去5年間で1人。
ニプトは99.9%の確率であり「偽陰性」が出る確率があります。
また、ニプトで染色体異常と判明した場合、羊水検査を受ける必要があります。
羊水検査は流産の可能性もありますが、ニプトではなく最初から羊水検査を選択される方もいらっしゃるというお話を伺いました。
稽留流産を経験している私は、流産のリスクのないニプトを希望する旨をお伝えしカウンセリングは終了しました。
ニプト(NIPT)の費用
ニプトの検査費用は他の出生前検査と比べてとても高額。
ですが、確率は99.9%と高く、流産のリスクもありません。
「出産まで不安なら、安心を買うと思って受けたらいいよ」
そうパートナーである夫が背中を押してくれました。
初回は15万5千円。
検査結果を聞きに行った診察料は5千500円。
クレジットカードでの支払いも可能です。
合計で16万円の出費となりましたが、無駄だったとは1㎜も思いませんでした。
陽性だった場合の羊水検査を含めて約20万円ですと医師からも説明を受けていました。
ニプトを希望する際は、羊水検査込の金額なのか確認すると良いかもしれません。
ニプト(NIPT)の結果を受け取りに行く
ニプトの結果は、夫婦揃ってが基本ですが夫の都合がつかず一人で伺いました。
医師からの「大丈夫でしたよ~」の一言で緊張の糸が切れたようにリラックスできました。
上の子が生後5日で腸回転異常症が見つかり冷静でいられなかった私
障害を持った子供を授かっても妊娠中に心づもりが出来る、
出来ないで大きく変わってくると思います。
生む・生まないその選択も妊娠中はきっと辛いかと思います。
ですが、冷静になり色んな人に相談する期間が得られるんではないでしょうか?
ニプト(NIPT)を受けて思う事
「どんな子でも受け止める」そんな力強いお母さんに憧れます。
そうなりたいと思いますが、心配性の私は最初から強く構える事が出来ませんでした。
「心拍が確認できた」
「手足が見えた」
「ニプトが陰性だった」
1つ1つ妊娠中の壁を乗り越える事で、安心してマタニティライフを過ごせるママ達も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
ニプトを受けて、もし陽性だと判断されたら不安が解消しない事もあります。その事を夫婦で理解し、生まれてくる赤ちゃんをどう受け止めるかよく話し合う必要があると感じました。
ニプトを受診する事はメリットもデメリットもあります。
「なんとなく受けとこうかなぁ」と言う方は、よく相談してから検討する事をおすすめします。