結婚から13年、5年にわたる不妊治療を諦めた後、39歳で自然妊娠しました。

不妊治療中は子供を授かれないことを惨めだと感じていたので、一部の友達にしか打ち明けていなかったのですが、顕微授精をやめて一年が経過する頃には・・・

「子供が欲しかったけど諦めたこと」
「閉経が近づいていること」

不思議と、誰にでも話せるようになっていました。
 
 
 
その理由は「今の生活が楽しい」と言える程、もう自分の中で気持ちの整理がついていたから。
夫婦で旅行をしたり、スポーツをして毎日を楽しく過ごしていた折りに、高温期が長く続いていることに気がつきました。

今回は、結婚から13年、5年にわたる不妊治療を諦めた後、39歳で自然妊娠をした体験談をお伝えします。

34歳の時AMH0.1未満と診断される。5歳年上の主人は精子無力症。不妊治療を諦めた後、結婚13年目に自然妊娠し、40歳で元気な男児を出産。スポーツ好きの歯科衛生士。

妊活&不妊治療を諦めると決断、仕事も退職、スキルを上げるため資格を取得

タイミング法にはじまり、顕微授精まで5年に渡り不妊治療を続けてきました。顕微授精の方法も色々と試し、体質改善も試みましたが結果は出ず、子供を諦めることを決断しました。

 
 
 
そんな中・・・父親の持病が悪化し、介護の手伝いをすることになったので歯科医院を退職しました。

歯科衛生士の仕事は辞めてしまいましたが、自営の仕事なら時間の融通が利くと思い、本業にするために資格取得の勉強に打ち込むことも、妊活を意識しないことに一役買ったと思います。

朝5時に起きて勉強、仕事から帰り夕食を済ませると、夜は1時間程ランニングをして23時まで勉強という生活を約1年続け、資格をとりました。

不妊治療で「できることは全部やった」子供がいないからこそできる暮らしに気づきました

「不妊治療を諦める=子供を諦める」低AMH、精子無力症の私たち夫婦の出した結論です。
 
 
 
勿論、すぐに気持ちが切り替えられたわけではありません。
はじめの頃はクリニックに通わないことがなんだか手持ち無沙汰でした。

だからといって、これ以上何をしたら良いのかわかりません。
方法も、内容もできる限りのことは全てし尽くしてしまったからです。
 
 
 
ある時、義妹が「お兄ちゃんたちはいつも二人で出かけられていいよね。新婚みたいに仲が良いし」と、言っていたことを思い出しました。

子供がいないからこそ旅行に行くことができ、レストランでゆっくり食事をすることも、仕事終わりに映画を観に行くこともできるのだと気づきました。

妊活をお休みした事で、夫婦で過ごす時間がもっと増えました。


顕微授精までして子供が授からなかったのだから、もう子供はできないのだと割りきりました。
 
 
 
時間があるので、残業をしなければならないときは夫婦でお互いに手伝います。残業で遅くなってしまった時は外食をして、家に帰ってからはお風呂に入って寝るだけ。仕事中も、仕事が終わってからも、休日も、主人と一緒に過ごしました。
 
 
 
不妊治療をやめてからは、2ヶ月に一度くらいの頻度で旅行に行き、旅行先は二人で決めて、やりたいことをして、好きなものを食べました。

不妊治療を辞めてからは美味しいコーヒーもお酒も楽しめるように

妊活中、採卵や移植の周期は「もし今運動をすることで着床できなかったら・・・」などと考え、運動をやめていました。そして高温期には体を冷やすコーヒーは飲まず紅茶を飲んだり、妊娠に備えてお酒もやめていました。
 
 
 
しかし妊活をやめてからは「妊娠するためにやめておこう」だとか、「妊娠しやすい食生活」など考えません。
生理周期など気にせず、ビールを飲みながら揚げ物をつまんだり、地酒を飲みながらの食事は楽しみの一つでした。

不妊治療中に出来かなった早寝早起きが出来るようになった

私はただ単に不妊治療を辞めただけではなく生活全体が変わりました。資格取得の受験が終わってからも、せっかく慣れた朝型を崩すのが勿体なく感じ、5時起床を続けました。

1時間で20kmほど自転車トレーニングをし、家に着くとクールダウンにヨガ。その後、仕事に行くまでの間に、英会話の勉強と、朝食を作りながら夕飯の下拵えまで済ませました。
 
 
 
不妊治療中「早寝早起き、質の良い睡眠を心がけるように」と言われていましたが、なぜ今までできなかったのか分からないくらい、スッキリ起きることができるようになっていました。

基礎体温はつけ続けていました

「早期閉経の場合は治療が必要になる」と言われたことが頭にあったため、「排卵があるか」「生理が来ているか」を気にしていました。もともとデータをとることが好きなため、基礎体温を計ることが面倒だと思ったことはありません。
 
 
 
私の場合36.60℃が高温期の境目のようで、低温期にはどんなに高くても36.5℃台までしか体温は上がらず、36.60℃を下回ると生理が始まることがわかっています。

朝に出血がなくてもその日のうちに必ず生理が始まるので、準備をしておくことができるというメリットもありました。

無排卵月経

基礎体温をつけていたおかげで、 グラフから排卵がないまま生理がきてしまったことも分かりました。
 
 
 
36.2℃台から36.5℃台を行ったりきたりするガタガタなグラフです。高温期がないのに、いつもと同じ26日くらいで生理が来たので、無排卵月経かもしれないと気づきました。このような状態が、不妊治療をやめてから年に2回くらいありました。

閉経したのかも

低温期のグラフで生理がこないまま40日以上が経過しました。

しばらく様子を見て生理が来なかったら婦人科を受診しようと思っていたところ、51日で生理が来ました。

ちょうど資格取得中の試験の翌月だったため、ストレスで生理が遅れていたのかも知れないと思いましたが、次の月も同じように40日以上経ってもまだ低温期のまま・・・。

無排卵月経の月もあったため、いよいよ閉経が近づいているのかも知れないと思い、婦人科を受診しました。
 
 
 
「不妊治療で顕微授精まで行ったが、子供は諦めたこと」と、「AMHが低く、早期閉経をするかもしれないと言われたこと」を伝えました。

エコー検査をすると、生理から40日以上も経過していたのに、体は排卵の準備をしていたことがわかったのです。数日後、排卵をしたのか基礎体温が高温期に入りました。

血液検査ではFSHを調べるとのこと。
生理周期の乱れからして、閉経が近づいているだろうと覚悟していました。

FSHの値が回復していました

1週間後、検査結果を聞いて驚きました。
FSHの値が正常値にまで下がっていたのです。
 
 
 
不妊治療中は、FSHの値が高くて排卵誘発剤を使えないために、採卵ができない周期があったくらいでした。勿論その周期によって値は変化しましたが、正常値にまで下がることはありませんでした。

ホルモンの値は問題ないので「もし3ヶ月以上生理が来なかったら閉経かも知れないので、また受診してください」と言われただけで、特に治療などはしませんでした。

顕微授精までしても妊娠できなかったのに、自然妊娠していました!


不妊治療をやめてからもしばらくは、排卵検査薬を使って排卵日をチェックしていましたが、それもすっかりやめました。

けれども生理14日前後でタイミングをとっておこう思い、毎月なんとなく意識をしていました。14日前後にタイミングをとるというのは、なんの根拠もありません。
 
 
 
無排卵月経もあり生理周期もバラバラで、排卵日検査薬を使っているわけでもないので、「排卵したかどうか」「タイミングが合っていたかどうか」は後に基礎体温表を見ての自己判断です。
 
 
 
妊活中は「妊娠超初期症状」などを意識していましたが、今までそれはPMSでしかなかったため体調の変化など気にも留めず、いつも通り早起きから始まるルーティンを過ごしていました。スポーツをして、お酒を飲んで、という生活です。

気がつくと、体温は36.70℃台から36.80台を行ったりきたりしたまま、30日が経過していました。排卵日と思われる日から14日以上過ぎています。
 
 
 
「体が熱い」とよく言っていましたが、9月下旬なので残暑で暑いと思っていました。ひとつ、いつもと全く違ったのは生理21日目くらいから一週間ほど、徐々に体重が落ち続けたことです。高温期は甘いものが食べたくなり、体重が増えていたので、減るというのは不思議でした。

もし妊娠していたらお酒もスポーツもやめなければと思い、妊娠検査薬を試すことにしました。

妊娠検査薬陽性

最終生理から33日目、高温期に入ったと思われる日から21日目に妊娠検査薬を試してみました。すると、みるみるうちに陽性反応が出たのです!

妊娠していると思っていましたが、実際に陽性反応を見たときには、本当に驚きました。
 
 
 
しかし、主人に妊娠検査薬が陽性だったことを伝えても半信半疑という感じ。以前陽性反応が出た後に、化学的流産をしたことがあったので、ぬか喜びにならないようにと慎重な様子でした。

早く婦人科でお墨付きをいただきたかったのに、そんなときに限って予約がとれたのは更に2週間後。とても待ち遠しかったです。

生理予定日から3週間後、心拍確認

先生に基礎体温表を見せるとすぐにエコーをすることになりました。

「これは間違いなく妊娠です。このピコピコ動いているのは、赤ちゃんの心臓ですよ」と聞いたとき、嬉しくてボロボロと涙がこぼれました。先生も「本当に良かったですね」と、一緒に喜んでくださいました。
 
 
 
排卵日辺りの体温が分からなかったため、妊娠何週か特定できませんでしたが、心拍が確認できたことで、「現時点では妊娠6週」としました。

「次回、赤ちゃんの大きさをみて出産予定日を決めましょう」と言われたとき、「もう卵がどうのではないんだ。成長して人の形が見えるようになるんだ」と、そんな当たり前のことを呆然と考え、不思議な気持ちになりました。
 
 
 
自分の体内にもう一つの命があることを聞いた時のあの感動が、今でも忘れられません。

このとき私は39歳半ば、結婚から13年が経過していました。

不妊治療を諦めた事でストレスフリー&体質改善に繋がった!?


「不妊治療を諦めたら自然妊娠した」という話はよく聞きます。

私も子供を持つことを諦めてみようと思い、生理周期を気にしない為に生理何日目か基礎体温表に書き込まないようにしたり、一周期だけクリニックに通うのをお休みしたこともありました。でもそれは諦めてしまったのではなく、見ないふりをしていただけ。

生理がくると「またダメか」と落ち込み、いそいそと不妊治療の為の予約をとり、血液検査の結果やエコーの結果に一喜一憂する周期に戻りました。
 
 
 
今まで、これ以上何をどう改善すれば良いのか教えてほしいという程多くの「妊娠しやすくなること」を実行してきました。妊娠するために色んなことを積み重ねてきたのに、体はだんだん妊娠から遠ざかっているようにも感じました。

もしかしたら私にとって、「頑張っているのに成果が出ない」ということが最大のストレスだったのかも知れません。
 
 
 
不妊治療には、時間も費用もたくさん費やしましたが無駄だとは思っていません。その理由は、自然妊娠そして出産が奇跡の積み重ねだという事を身をもって知る事が出来たからです。

妊活がスムーズに進まず悩んでいる方も、ストレスを溜めすぎず肩の力を抜いて取り取り組む事をおすすめします。

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