心の疲れと体の不調、それは隠れ貧血かも!?
「朝目覚めが悪い」
「気怠くなる、集中力が続かない」
「手足が冷たく、顔色も悪い」
「頭痛がしてイライラする」
etc…
など心の疲れや体の不調を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
現在、稽留流産を経験し、その後二人目がなかなか授からず子宮卵管造影の検査を行いタイミング治療中の39歳です。
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1人目の妊娠から3年が経過、最近行った血液検査では問題なかったのですが「体がスッキリしない」事がずっと気になっていました。
39歳という高齢からくる体力低下なのかと思っていましたが「隠れ貧血」の症状にとても似ていたので今回詳しく調べてみる事にしました。
妊活中の女性は「隠れ貧血」をチェックする事が大切なようです。
妊娠したとしても「隠れ貧血」の症状があるケースでは早産や低体重などのリスクもあるようです。
二人目、三人目不妊の方で「隠れ貧血」と同じ症状がある方に是非、参考にして頂きたい内容になっています。
目次
隠れ貧血は一般的な貧血と違う
貧血はヘモグロビン値で診断するのが通常です。貧血はヘモグロビン濃度が低くなる「鉄欠乏性貧血」の事。
「隠れ貧血」はヘモグロビン値が正常であるにも関わらず、貧血と同じ症状が起こる。
その原因は、肝臓や脾臓に多く存在するフェリチンというタンパク質の鉄不足によるものなんだそうです。
医学的には潜在性鉄欠乏と呼ばれています。
隠れ貧血(潜在性鉄欠乏)を調べるには、通常のヘモグロビンではなく血液検査で「フェリチン」の検査を受ける事になります。
一般的な健康診断や人間ドックなどの血液検査の項目には「フェリチン値」は入っていない為、気になる方は内科や産婦人科で受診。
血清フェリチンは保健適応で調べてもらう事ができます。
鉄の貯蔵庫!?フェリチンとは!?
フェリチンとは鉄を蓄えるタンパク質、肝臓や脾臓などの臓器に蓄えられています。
血液中の鉄分量が不足しないような役割があります。
体内で鉄分が不足すると貯蔵鉄であるフェリチンから消費され貧血が進行するようですね。
お金に例えるケースが多く、フェリチンは貯金、ヘモグロビンは普段の生活費。
フェリチンを銀行口座から引き出し続けると赤字になり、ヘモグロビンである生活費もそのうち赤字になるという訳だ。
フェリチンの減少から始まり~ヘモグロビンの減少する事で貧血による様々な症状が起こる。
心と体の不調を感じている方は貧血予備軍、フェリチンが減少しているからかもしれません。
日本は世界一の貧血大国!?
「寝不足かな?」
「年のせいかな?」
「育児疲れかな?」
体と心のプチ不調を放っていませんか?
世界保健機構(WHO)の基準によれば、成人女性なら12.0g/dl未満(妊婦の場合は11.0g/dl)だと貧血と診断されるそうです。
日本人成人女性の約10人に1人が貧血、月経のある女性限定すると約5人に1人が貧血とされています。
貧血の種類の中でも体内の鉄分が不足する「鉄欠乏性貧血」が多いようですね。
女性は月経や妊娠、出産などで失う鉄分の量が男性よりも多く、ダイエットなどの栄養不足なども原因とされています。
鉄欠乏性貧血になると動機や息切れ、顔色が悪くなり、頭痛などに悩まされます。
就寝時に脚がむずむずして寝付けない、手足がつめたい、爪の変形などの症状などが代表的。
鉄欠乏女子やテケジョとも呼ばれるなど健康問題になっているのです。
貧血or隠れ貧血チェックシート
- 朝スッキリ起きれない
- 疲れがとれない
- 集中力が続かない
- 息切れ・動機がする
- 爪が薄く弱くなっている(スプーン爪)
- 顔色が悪く肌が荒れる
- めまいや立ちくらみ
- まぶたをめくると白い
- 肩こり
- 脚がつる
- 食欲不振
etc…項目が多い人は貧血or隠れ貧血の可能性があるようです。
爪は健康のバロメーター、爪が反り返ってスプーンのように先が上向きになっている状態のは鉄欠乏性貧血のサインかもしれません。
鉄欠乏性貧血・隠れ貧血(潜在性鉄欠乏)の原因とは!?
ダイエットや鉄分を含まない食事など乱れた食生活を送っていると充分な鉄分量を食事から摂取できていません。
月経のある女性や妊娠中や授乳中のケース鉄不足の傾向にあるそうです。
鉄欠乏性貧血の症状が強い場合は、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気の可能性も考えられるようですね。
大量の汗や筋肉量の増加により鉄不足になるスポーツ貧血などにも注意が必要。
また、男性や閉経後の女性は経血により鉄不足になります。
胃・十二指腸潰瘍、大腸ポリープ、婦人科系の疾患、痔などの病気による出血が原因だったり、子宮がんや大腸がんは体内で出血が起こり貧血の症状が現れるケースもあります。
貧血を治療せずに放置する事はとても危険です。
もしかすると「癌」「白血病」など深刻な病気が潜んでいる事もあるそうです。
「貧血ぽいなぁ」と思っていても軽視して病院に行けていませんでしたが、貧血は甘く見てはいけない病気だと実感。
また、貧血の症状がゆっくりと進行した場合、体が貧血状態に慣れていて自覚症状をあまり感じないというケースもあるそうです。
定期健診や人間ドックでの血液検査の結果、貧血と指摘されて驚く方もいらっしゃるようです。
貧血の予防と対策とは!?
血液の働きは酵素を全身に運搬する事。
鉄は、血液の中で赤血球のヘモグロビンの成分になって酸素の運搬の役割を担っています。
鉄は吸収率が低いミネラルです。
食事に含まれている鉄には、ヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があります。
貧血が気になるときは、吸収率の高いヘム鉄を摂取。
造血作用のある葉酸やビタミンB12も必要な栄養素。
ビタミンCと一緒に摂取することで鉄の吸収率を高める事ができます。
- ヘム鉄(吸収率がよい鉄)
- 非ヘム鉄(吸収率が悪い鉄)
レバー・赤身の肉や魚
野菜・果物・ひじき・大豆
お肉やお魚と野菜をバランスよく摂取するのが基本。
非ヘム鉄は体への吸収率が低いのでレモンをかけるなどビタミンCと一緒に取る事で吸収率がUPします。
また、カフェインを含む飲料は鉄分の吸収を抑えてしまうそうなので常温のミネラルウォーターを飲むようにしています。
貧血予防におすすめスーパーフード
ミランダ・カーも食べていると話題の「キヌア」をご存知ですか?
キヌアよりも栄養価が高いと話題なのが「アマランサス」です。
アマランサスの鉄分は白米の50倍!!たんぱく質や脂質、ミネラル、食物繊維が豊富な食材です。
小粒なのでサラダやスープ、お米に混ぜて炊いても食べられます。味付け次第で色々なお料理に利用できるスーパーフードです。
食べる輸血と呼ばれるビーツもとても栄養が豊富です。
「NO(エヌオー)」とよばれている一酸化窒素は血流をよくする効果があるそうです。
美容にも期待されているスーパーフードですが近所のスーパーではあまり売っていない。
そんな私は粉末タイプを利用しています。
普段の食事にスーパーフードをプラスするだけで不足しがちな栄養を手軽に摂取できるのでおすすめです。
まとめ
「疲れがとれないなぁ」「気圧のせいかなぁ」「年のせいかなぁ」なんて思っていた体調不良。
血液検査では貧血とは指摘されず…安心していませんか?
上記に掲載した通り、隠れ貧血は通常の血液検査では貧血と診断されません。
体の不調に気がついている方は貧血の症状が重症化する前に「フェリチン値」を検査する事をおすすめします。
二人目をなかなか授からず不妊に悩んでいる私は「隠れ貧血」の症状を感じ血液検査を再度予約しました。
貧血は進行すると不妊にもつながり、妊娠するとさらに鉄の需要も増し鉄不足になります。
隠れ貧血(潜在性鉄欠乏)も治療対象となり鉄材を服用する事で体調が良くなる事もあるそうです。
貧血は長期的な治療が必要となり、鉄材などによる副作用を感じる方もいらっしゃるようです、その場合は主治医と相談し他の薬剤処方を行うケースもあるようです。
妊娠中はつわりで鉄剤が飲めない、食事が取れないケースもあり、貧血が改善去れていない状態では早産のリスクや胎児の成長にも関わってきます。
貧血の改善は妊活中から取り組む事が大切です。
授かり体質になる為にも体や心のSOSを感じている方はやり過ごすのではなく病院で診察を受ける事をおすすめします。
そして、日頃からバランスのよい食事を1日3回しっかりと食べる事、適度な運動を取り入れ貧血を予防しましょう。
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