不妊治療をはじめると、治療内容や通院により急に仕事を休まないといけなくなる事があります。
「不妊治療を始めたら、職場に伝えた方がいいのかな?」
「伝えたくないけど、伝えるならどのタイミングなのかな?」
「社長?上司?同僚?誰に伝えて理解して貰うのがベスト?」
など、不妊治療をスタートするにあたり、職場への伝え方に悩む方は多いと思います。
不妊治療の内容や職場環境によって対応には個人差があると思いますが、不妊治療と仕事の両立を保つ為に行った体験談を紹介します。
目次
仕事と不妊治療が両立できているうちは、職場に伝える必要はない
不妊治療クリニックに通い、タイミング法から始め、人工授精、体外受精を経験しました。
職場も家からも約1時間程度、有難い事にフレックス制も適応できる職場なので不妊治療に取り組みやすい環境でもありました。
タイミング法と人工授精は、生理が始まってから排卵日を予測し、その近辺で数日通院することになるのですが、仕事の後や土曜日に通院する事ができていたので、得に職場に伝える必要はありませんでした。
体外受精にステップアップ、上司に不妊治療中である事を伝え相談しました。
体外受精になると、これまで通院回数が月に3回程度だったに対し、月に5〜6回以上に増えます。
さらに採卵日や移植日には病院に行く時間が決まっており、直前にならないと通院日が確定できないことから、急なお休みを頂く必要が出てきました。
上司には、簡潔に下記の内容を伝えました。
- 体外受精をしていること
- 通院日が直前にならないと分からない為、急なお休みが増えること
- 同僚には伝えないでほしいこと
当時私の上司は男性で、ご夫婦の意向からお子さんがいらっしゃらない方だったのですが、親身になって話を聞き理解してくれました。
「同僚に伝えてサポートしてもらわなくても大丈夫?」「業務量は調整しなくて大丈夫?」など、周囲のサポートが必要ではないかと気遣ってくださいました。
ですが、同僚に迷惑をかけてしまう事や気を遣われながら働く事が私にとってはストレスに感じると思い、伝えない方向でお願いしました。
私の場合は、ある程度仕事をコントロールできたものの、急なお休みに対して嘘をつくことが心苦しいという事もあったので、上司に報告した事でそれらの罪悪感は軽減されたように思います。
自分がどう働きたいか、上司・同僚にどう接してもらいたいかを考えたうえで報告すること
不妊治療中の私は、周囲に過度な心配や配慮をされたくありませんでした。
不妊治療をしていることを職場に伝えるにあたり、「自分が不妊治療を、続けながらどのように働きたいか」「周囲にどの程度サポートをしてもらいたいか」をしっかり考えてから伝えることが大切だと思います。
それも一つの対応法だと思います。
不妊治療が保険適用となり、不妊治療休暇制度を取り入れている会社も増えています。
会社や職場環境にもよりますが、以前に比べて不妊治療を理由に業務や休暇日の調整を承諾してくれる風潮に変わってきています。
自分にとって、業務量・業務時間を、調整してもらった方がストレスなく過ごせるのであれば、相談してみるといいかも知れません。
仕事を急に休まざるをえない不妊治療の現状
ステップアップするに従い、不妊治療は長くなり通院も続きます。
さらに、通院回数が多い上にスケジュール管理も面倒で努力だけでは思うように進まなくなります。
その為、休職や退職、転職や雇用形態を変えて貰ったりなど仕事と不妊治療で悩む方も多いのが現状です。
ですが、通いやすい病院を選択するなど不妊治療と仕事が両立できているうちは、特に不妊治療をしていることを職場に伝える必要はないと思います。
今まで通りの働き方を継続する事が難しいと感じた際は、職場や上司、周囲の方にどの程度サポートや理解して欲しいかを考えてみるのがおすすめです。
職場環境により不妊治療に対する理解度も異なるため、難しい問題ではありますが、自分の気持ちと向き合いながら、職場への伝え方を考えてみては如何でしょうか?
今回の記事が、不妊治療中の方の参考になれば嬉しいです。
今後も、不妊治療に関する情報を体験談を基に発信してまいりますので、よろしくお願い致します。