不妊の原因とは、大きく分けると女性そして男性側の片方。
もしくは、両方の原因に分かれます。
今回は主に、女性側である妻の不妊の原因についてまとめています。
女性不妊の原因を調べるには?
女性側の不妊原因を調べる検査はいくつかありますが、誰もが行う基本的な検査は「血液検査」と「経腟エコー」です。
血液検査ではホルモン値を調べます。
経腟エコーは内診とも呼ばれ、子宮や卵巣の状態、子宮内膜の厚さなどをモニターに映し出しチェックしていきます。
私が初めて不妊検査を受けた時も、ホルモン値の血液検査と経腟エコーで卵巣の状況を検査しました。
ホルモン値の血液検査はFSHとLHのバランスが重要
- 卵胞刺激ホルモン(FSH)
- 黄体ホルモン(LH)
卵胞を排卵させるまでの間、卵胞を育てていく成熟させていくためのホルモンです。
子宮内膜を厚くするホルモンです。
生理開始から卵胞が順調に成熟して排卵になるまでには、FSHの方がLHよりも多く分泌されていることが必要になります。
よって、このホルモンが逆転している場合は不妊原因である「多嚢胞性卵巣症候群」や「排卵障害」が予想されます。
女性側の不妊原因で多い排卵障害って?
私たち女性の体内の仕組みは、理解しているようでも詳しくは答えられないものですよね。
通常、月経が始まると脳の視床下部や下垂体から出る卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌され、卵巣の中にある卵胞が成長を開始します。
卵胞刺激ホルモン(FSH)の刺激で数日かけてどんどん卵胞が成熟すると、卵胞の膜を破り、卵子が卵巣の外に出ることを排卵といいい、排卵した卵子は卵管采にキャッチされます。
生理周期が整っている女性は1か月に一度、排卵が起こっています。
しかしながら私たち、女性の体はとってもデリケートに作られています。
大きなストレスを抱え眠れない日があったり、仕事が残業続きで生活リズムがが崩れたりするとホルモンは乱れがちです。また無理な食事制限もホルモンバランスを崩すので注意が必要です。
こういった何らかの要因で脳の視床下部や下垂体がスムーズに働かなくなると生理周期も乱れ、排卵もスムーズに起こらなくなると性交残念ながらそのままでは妊娠しづらくなります。
多嚢胞性卵巣症候群とは?
私が診断された多嚢胞性卵巣症候群についてお話します。
分かりやすく言うと、卵巣の中には卵子が入った卵胞があるのですが、その卵胞が多くひしめき合っている状態です。
卵子が卵巣から出られない、つまり排卵できない状態です。
- 無月経や稀発月経などの月経異常
- 卵巣内に多数の卵胞
- ホルモン値でFSHよりもLHの値が高いこと
私はこの全てを満たしていて多嚢胞性卵巣症候群と診断されました。
アンチミューラリアンホルモンAMH検査とは?
もう一つ私が受けた血液検査は、近年、注目を集めているAMH検査です。
「AMH」というのは「アンチミューラリアンホルモン(抗ミュラー管ホルモン)」の略で、発育過程の卵胞から分泌されるホルモンのこと。
血中のAMH 値を調べることで今の自分の卵巣にどのくらい卵子が残っているのか知ることができる検査です。
注意が必要なのは、AMH検査で分かるのは、卵子の数であって、卵子の質ではありません。
いくら数があっても年齢を重ねるたびに卵巣内の卵子も同じように年を重ねているのです。
私の多嚢胞性卵巣症候群の場合はこのAMH値が同じ年齢の人の2~3倍くらいの値です。
なので排卵障害さえ治療で乗り越えれば妊娠出来る期間は長いため、デメリットばかりでもなくメリットもあることに嬉しさを感じました。
まとめ
私の場合は、初潮以来かなりの生理不順でしたので自分で将来子供が産めるのか漠然とした不安があり、恐る恐る婦人科を受診したことが切っ掛けでした。
そして、採血結果もLHの方がFSHよりも高く排卵障害を疑われました。
自分なりに「何か不妊の原因があるのかも?」と不安に思っていましたが、原因が分かりスッキリした感じがしました。
ストレスやダメージを受けやすい女性ホルモンの事や、妊娠が成立するまでの流れなど分かっているようで実は知らない人が多いんじゃないかと思います。
将来妊娠を望んでいる方は、「心身共にコンディションを整えておこう」と言う気持ちで気軽に婦人科へ受診してみて下さいね。
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