2回目の体外受精で妊娠反応陽性となった私。
しかしこれまで4回の化学流産を経験したため・・・。
と不安でいっぱいでした。
そんな私が、初めて心拍確認ができた時の症状や気を付けた事について振り返りながらまとめています。
過去の記事と合わせて参考にしてみてください。
目次
心拍確認の壁は厚かった、4回の化学流産での症状とは
多嚢胞性卵巣症候群がベースにあった私は、不妊治療としてタイミング療法や人工授精を行い、4回妊娠反応が出ました。
ですが、いずれも妊娠5~6週にあたる時期に化学流産となってしまいました。
その時の、状況を振り返ります。
妊娠検査薬の反応は薄く胎嚢も確認できない
妊娠検査薬は生理予定日である排卵から14日後、妊娠4週0日にあたるころから反応が確認できます。(※一般的な妊娠検査薬は生理予定日を約1週間過ぎた時期から使用できるようになっています。)
自然妊娠と異なり、病院でほぼ排卵日が確定しているので、予定日のずれはありませんが、4回とも妊娠検査薬の陽性線は薄いものでした。
2日、3日と空けても目に見えて陽性線が濃くなることはありませんでした。
また、平均的には妊娠5週に入ると、子宮内エコーで胎嚢が見えるようになってきます。ですが、5~6週目になって念入りに検査をしても、はっきりと胎嚢が見えませんでした。
3回目の化学流産の際は、6週目にエコーで胎嚢のような影が見えましたが、くっきりと形が分かるものではなく、医師からも育ってくる胎嚢の画像ではなさそうと説明を受けました。
hCG値との関連、数値の目安
妊娠検査薬で調べるhCG (ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は、受精卵が着床したことで産生が始まり、尿中のhCG値が25~50mlU/mlを超えると妊娠検査薬の反応が確認できます。
血液検査では妊娠時以外hCG値は検出しませんが、妊娠すると日数が経過するにつれ、どんどん上昇していきます。
妊娠5週のhCG値目安が500~5000であるのに対し、私は60~70の2ケタ。
hCG値は妊娠初期、毎日1.5~2倍ずつ上昇し1000を超えると胎嚢が見えてくるそうですが、hCGの伸びが見られないまま胎嚢も確認できず、化学流産という結果になりました。
つわりのような気分不良はあった、生理のように出血が始まり流産した
1、2回目に化学流産した時は病院勤務をしており、妊娠反応が出てからも通常通り仕事を続けていました。
しかし、化学流産前は5週後半にあたる時期から、特に夜勤中に急に何度もえずいたりとつわりのような症状が出てきました。
hCG値は薄く胎嚢確認もできていないままでしたが、症状が出てきたので、「妊娠継続できているのかな」という期待も少しありました。
しかし、結局生理痛のような下腹部痛が出て、生理のように出血が始まり化学流産してしまうといったパターンでした。
化学流産の時は出血量がいつもの生理と比べるとかなり多く、出血する期間も長かったため、掻把などの医療処置は不要だったものの、体も気持ちも消耗しました。
心拍確認ができた時と出来なかった時の違い
私が初めて心拍確認できたのは、体外受精2回目の移植でした。
5回目となった妊娠は、それまでの化学流産と比べて色々な違いを感じました。
妊娠判定時の採血によるhcgが高かった
体外受精移植後の妊娠判定は、病院で採血を行います。
この時点で血液中のhCG値は429としっかり出ており、1週間後には7800と伸びていき、これまでと明らかな違いを感じました。
妊娠5週0日で胎嚢確認、妊娠6週0日で心拍確認、胎芽が見えた
妊娠判定後は、妊娠5週0日(5w0d)に受診しました。
エコー画面は患者にも見えるように設置されており、私にもすぐにくっきりとした胎嚢が確認できました。平均的に5週から6週で胎嚢確認ができるため、初めてしっかりした形の胎嚢が見えて本当にほっとしました。
約115回の早さでしっかりと心拍があり、胎嚢の中に胎芽と呼ばれる小さな赤ちゃんの体の部分も確認できました。
これまでの化学流産では赤ちゃんの姿も見つけられないまま終わってしまっていたため、心拍確認でやっと赤ちゃんの生命の存在をはっきり感じることができ、私にとって忘れられない瞬間になりました。
高温期の継続(心配で毎日測定)、胸の張りが続いていた、出血はなし
妊娠判定をしてから、心拍確認までの間も、体調の変化には注意しながら過ごしていました。
正確に言えば、高温期に着床・維持を助けるために黄体ホルモンの薬を使っていたので、基礎体温は下がりにくい状態ですが、私の場合過去の化学流産時は、黄体ホルモン薬を内服していても出血が始まる前日か当日に基礎体温の低下が見られたこともあり、その点も違いを感じました。
またわずかでも出血がないか、トイレの度に緊張して確認していましたが、心拍確認できたときは、出血はありませんでした。
心拍確認までの過ごし方、気を付けたこと
妊娠が分かってから心拍確認ができるまでの過ごし方や、私が気をつけていたことについて振り返ってみました。
薬の服用に注意
妊娠初期、心拍確認ができる5~6週目は、胎児の体の重要な器官が形成される時期にあたるため、催奇形性など胎児に影響を与える可能性のある薬の内服は避ける必要があります。
私の場合は、病院から処方された薬以外の内服はしていませんでした。
自然妊娠であれば、まだ妊娠に気が付かない時期であり、ほとんど影響はないとされていますが、できるだけリスクは避けるようにしていました。
免疫力の低下、感染予防などに注意
妊娠中は普段よりも免疫力が低下するため、風邪などの感冒に注意する必要があります。
妊娠中は体調が悪くなっても、内服する薬に制限があったり、症状が悪化したりすると困るため、いつも以上に体調管理を心がけていました。
激しい運動や仕事で無理をしない
妊娠初期は、つわりが始まったり倦怠感が強かったりと人によってさまざまな症状が出ると思います。
化学流産となったうち2回は仕事をしていたため、どうしても体を一番にというわけにはいかず、無理はしていました。職種や時期に関わらず、休息を取ることは難しいかもしれませんが、普段より無理をしたり、激しい運動をして疲れたりという状況はできるだけ避けるべきです。
そうできるよう周囲に理解を求めて助けてもらうこと、自分自身も周囲を気遣い行動することの大切さを実感しました。
身体を冷やさない
私はもともと冷えやすく妊活の時から体を温めることを心がけていました。
妊娠したからといって必要以上に温める必要はありませんが、お腹や下半身を冷やさない服装をしたり、冷たい飲み物を取り過ぎないようにしたりと心がけながら過ごしました。
心拍確認後にも妊娠検査薬の反応を確認していました
私の場合は、陽性線が薄いままで化学流産するといったパターンを繰り返していたので、陽性線が薄くならないかどうしても不安になり、妊娠初期の頃は検査薬の確認をついやってしまっていました。
ですが、インターネットで他の方の体験談などを読んでいると、私と同じような方もいると知り、みんな不安なのは同じだなと感じたことを覚えています。
検診の度に育っていることが分かり、徐々に安心できるようになりやめました。
まとめ
妊娠が分かっても喜びと同時に不安が強く、心拍確認できるまでは祈るような気持ちで過ごしていました。
心拍確認前の流産は、胎児側の要因がほとんどで予防できるものではなく、私のような化学流産になった場合は、通常は妊娠としてのカウントもされません。
心拍確認後も、母子ともに健康で赤ちゃんが生まれてくるまでには沢山の壁があるかもしれません。
人それぞれ、生活習慣や身体のコンディションなど状況が異なりますが、赤ちゃんの生命力と母体の育む力を信じながら過ごして欲しいと思います。
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