先生の言葉が不妊治療のやめ時を考えるきっかけになりました。

AMHの低い私は一個の卵を採ることすら難しく、やっとできた受精卵も異常受精だったりと、移植までいかないことが殆ど。
AMH:卵巣年齢と呼ばれるアンチミューラリアンホルモンの事

少しでも確率をあげようと主人に漢方外来に通ってもらったり、私自身も鍼治療に通ったりと手は尽くしてみたものの、なかなか上手くいきません。
 
 
 
顕微授精を始めて2年が経過した頃、先生から「夫婦二人の生活を考えてみたらどうでしょうか?」と、告げられます。
 
 
 
30代で諦めるのは早いようにも思いましたが、先生の言葉が「やめ時」を決断するきっかけになりました。

AMH0.1未満、5歳年上の主人は精子無力症で運動率一桁。5年間の不妊治療に終止符を打った後、自然妊娠をして結婚14年目の今年、元気な男児を出産しました。趣味は旅行、マラソン、ゴルフ、シュノーケリング。

顕微授精を始めて1年半を過ぎた頃から、FSHが上がり採卵キャンセル、受精卵ができても途中で成長が止まる


顕微授精を始めて1年が経過すると担当の先生が代わりました。

自然とセカンドオピニオンになり、排卵誘発剤の種類を変えたり、採卵方法や移植の方法も色々と試してみました。

妊娠しやすい体をつくるために、院内で受けられる鍼治療も取り入れました。
 
 
 
しかし生理3日以内のFSHの値は回数を重ねるごとに高くなり、採卵がキャンセルになってしまうことも。

生理直後のFSHの基準値は一桁で、閉経では高値を示すため、いよいよ閉経が近づいているのかもしれないと思いました。
FSH:卵胞刺激ホルモンの事

2年で採卵12回、移植5回。顕微授精にかかった金額をまとめてみました

主人も「子供は授からないのかもしれない」と、諦め始めたのでしょうか?
今まで顕微授精にかかった金額はどのくらいか、まとめるように言われました。
 
 
 
私たちの場合は、主人の精液検査の結果次第で体外受精を行うか顕微授精を行うかを判断していましたが、精液検査の結果が良くなることはありませんでした。

毎回、体外受精の支払いに顕微授精の54,000円が加算されます。移植も新鮮胚移植であれば54,000円ですが、融解胚移植の場合は融解料や着床補助操作料などがかかり、90,420円の支払いです。

その他、クリニックの休診日に採卵や移植を行った場合には10,800円加算がありました。

採卵は回数を重ねるごとに減免になり、5回目以降は108,000円の減額となっていたのですが、それでも顕微授精当日に支払った金額は205,200円でした。

採卵だけでも200,000円以上を1回に支払い、誘発や移植のお金もかかり、なおかつ体質改善のために鍼治療4,500円を週2回受け、主人の漢方外来となど。

2年で車が買えるほどの金額を支払っていたことが分かりました。
 
 
 
しかし、不妊治療にかけた金額はそれだけではありません。
人工授精21,600円を6回、その前にはタイミング法もしました。
何度も血液検査や精液検査も行っています。
 
 
 
「子供が授かるのなら、この出費も無駄ではない」そう思いながら治療を続けていましたが、あまりの金額にこのまま続けても良いのか不安も感じました。

助成金、税金の控除を受けながら治療を続けていました

不妊治療にかかるお金はとても高額です。
市の不妊治療費助成制度を利用しました。

特定不妊治療(体外受精、顕微授精)を開始した時の妻の年齢が39歳以下であれば6回、40歳以上であれば3回受けられるというもので、私は39歳以下でしたので上限は6回でした。
 
 
 
しかし治療の段階により受け取れる金額が異なり、顕微授精や移植まで行えば最高で300,000円の助成金をもらえましたが、採卵を行っても卵が得られなかったり、状態の良い卵が得られない場合は75,000円しかもらえません。

私は移植をした周期に、市の助成金を申請していました。
その他に確定申告をして一年間にかかった医療費を申告し、税金の控除を受けました。

不妊治療費が保険対象になったら

私の場合は共働きで、結婚9年目から不妊治療を始めたのでそれなりに貯金がありましたし、持ち家でローンもありませんでした。

それでも、生活費と治療費で夫婦二人分の給料を殆ど使ってしまいます。

結婚生活が長ければ、家電製品や車が壊れたり、家の外壁の塗り替えなど、高額の出費も出てきます。毎月の不妊治療の費用も高額な上に、エアコンや冷蔵庫の買い替えも必要になり、貯金に手をつけながらなんとか生活を続けていました。

不妊治療を優先するとストレス解消も難しい

不妊治療をしていると、ストレスもたまってきます。
不妊治療と仕事の両立は時間に追われる毎日で、本当に大変でした。

私たち夫婦は旅行が好きですが、不妊治療をしているとなかなか行けず、それもストレスになります。旅行の計画を立てるも、不妊治療にかかる費用を考えて予算を考えたり・・・。

妊活ブログで「今日は採卵をしたのでご褒美に外食をしました!」と、いう記事をよく見かけましたが、私の場合は採卵が隔月以上の頻度です。その度に外食などしていたら、どれだけお金があっても足りないと叱られ、採卵や移植のご褒美的なものもありませんでした。
 
 
 

ストレスも不妊の原因になると聞かされていたので、できる範囲でランニングをしたり、近所の動物園の年間パスポートを買い、好きな動物を見て心を落ち着かせたりと自分なりに努力をしました。

しかし、ストレスをためないように生活をしたくても、たまったストレスを発散させたくても、結局不妊治療がストレスの原因なので、妊娠しない限りそのストレスをなくすことはできません。

それに、なにをするにしてもお金はかかってくるのです。

不妊治療は妊娠がゴールではない

不妊治療が長く続くと「妊娠」がゴールになりがちですが、そうではありません。
子供が生まれてからは、単にオムツやミルク代だけでなく、水道代や光熱費もかなり増えました。

その他に衣料費や、将来のために学資保険に入ったりとお金はかかるので、生活費ギリギリまで不妊治療を行うという訳にもいかないのです。
 
 
 
不妊治療が保険適用になれば、回数の問題だけでなく、気持ちや生活に余裕を持てると思います。

そして、それが妊娠への近道になるのではないかと経験から感じています。

「続けても結果は変わらないかも知れません」と、告げられて

5回目の妊娠判定も空振りに終わり、いつもなら次回からどうするかという具体的な話になるのですが、この日はカウンセリングルームに呼ばれました。

入ってきたのは担当の先生ではなく、院長でした。

「今までの経過からいくと、このまま顕微授精を続けても結果は変わらないかもしれません。不妊治療は費用がかかることですから、夫婦二人だけの生活を送ることも考えてみたらどうでしょうか?」

そう告げられ、私も納得しました。
 
 
 
生理3日以内の血液検査は月を追う毎に悪くなり、「自分の体が妊娠できる状態からどんどんかけ離れているのでは」と感じていたからです。

なんとか採卵に漕ぎ着けても正常な受精卵ができにくくなっているのは、「体が限界に達しているからかもしれない」と薄々気づいていました。

ですから先生の言葉はとてもありがたく、やめ時のわからない私に対して、「やるだけの事はやりました。もう諦めても良いころではないでしょうか?心も体も大変ですよね?」そう言ってくださったように思えました。

今が潮時

不妊治療は体の衰えだけでなく、金銭面も、仕事との両立も、決して楽なものではありません。
それでも「子供を授かる為には、この方法しかないのだから」と続けてきました。

しかし先生の言葉で「きっと、今がやめ時なんだ。この機会を逃すと、ただダラダラお金を浪費するだけかもしれない。」と思いました。

私は、自分が「できることは全てやった」と納得するまで治療を受けられたので、やめる話が出てもすぐに受け入れることができたと思います。
 
 
 
「子供がいる意味」についても、何度も何度も考えました。
 
 
 
主人の実家は自営業ですが、跡継ぎについて言われたことは一度もありません。ですから夫婦で話をして、二人だけで生きていく将来像を考え、やめるという答えを出しました。

5回目の助成金を市に申請した時、これで最後にしようと決断しました。

タイミング法をしながら不妊治療からフェイドアウト

不妊治療がライフワークになってしまっていたので、急にやめることはなんだか怖く感じ、すぐに妊活をやめる勇気はありませんでした。
 
 
 
「排卵があるのだから、まだ望みはあるかもしれない。」
 
 
 
そう思い、しばらくタイミング法を受けるために卵胞チェックに通いました。

2回くらいタイミング法に通ったあと、一般不妊治療であればART(アート)を行うクリニックに通う必要はないことに気付き、近所の産婦人科でタイミング法をお願いすることにしました。
ART:生殖補助医療の事。体外受精や胚移植など、配偶子(精子や卵子)・胚(受精卵)を体外で取り扱う治療の医療技術の事。
 
 
 
産婦人科には、待合室に多くの妊婦さんがいました。
憧れの妊婦さんたちに囲まれながら診察を待つのは、とても心地よいものでした。
 
 
 
しかし産科の診察が優先なのか、予約時間から2時間近く待つ事が殆ど・・・。

私が診察を終える頃には、待合室に患者さんが一人もいない状態でした。せっかく近くの産婦人科を選んだのに、クリニック以上に時間がかかってしまうので、タイミング法を3回程行ったところで通院をやめてしまいました。

不妊治療をやめて良かった

不妊治療をやめてからは、主人と顔を合わせている時間が増えました。

父親の体調不良もあり、私は歯科衛生士の仕事を辞めて、主人と一緒に自営の測量の仕事だけをすることにしました。一日中ほぼ一緒にいましたが、もともと仲が良かったので全く苦ではありません。

残業があれば、二人で事務所に残って仕事をしました。

「老後、高級な介護施設に入るために、たくさんお金を貯めようね!」などと冗談も言えるようになりました。

私たちは夫婦で同じ趣味を持っていたので、仕事が終わるとテニスをしたり、ゴルフの練習をして、帰宅時間が遅くなれば外食。
二ヶ月に一度は旅行に行きました。
 
 
 
私は自然と早起きになり、出勤前に夕食の下ごしらえをしたり、英会話の勉強をする時間もできました。

これからは主人のことを仕事面でもサポートしていこうと思い、測量士補の資格もとりました。
気持ちに余裕ができて、やりたいことが増え、それを達成させる時間もし、貯金もできます。
もう精液検査の結果も、生理周期も、妊娠できたかどうかも気にしなくて良いのです。

重い肩の荷が下りた感じで、不妊治療を辞めてよかったと思えるようになりました。
不妊治療のやめ時は難しい決断だと思いますが、参考になれば幸いです。

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