里帰り出産を考えているけど・・・
「うちの親、毒親だからなぁ。」
「色々口出しされないかな。」
など親子関係によっては、不安に思っていたり、里帰りを躊躇するなど、気がかりに思っているママさんもいらっしゃるのではないでしょうか?
私も里帰り出産の為、出産の約2ヶ月前に帰省し、産後検診が終わるまで計3カ月ほど滞在。
里帰り中、実母が家事や赤ちゃんのお世話などをしてくれて、ありがたかったのは事実です。
「育児とはこうするものだ。」
「もっと○○しないといけない。」
など、育児への口出しが目立つように。
娘の私のことを思っての発言だとは理解しつつも、その気持ちは重くストレスを感じるようになりました。
あまりの過干渉ぶりに、「あ、これが今で言う毒親なのかな?」と頭をよぎり、大喧嘩に発展してしまったこともあります。
今回は、子育てに過干渉な実母と大喧嘩した体験談と、私が実際に行った解決策と共にご紹介します。
目次
そもそも毒親とはどんな親?
毒親とは、「自分の子供に対して理想の行動や考えを押し付けてくる親のこと」を指します。
- テストで学年3位の成績でも、「1位じゃなきゃ意味ない、もっと頑張れ」と言い放つ
- 「私がいなきゃあんたは何もできない」と決めつけ、何でも先回りして世話をする
- 人間関係にまで干渉し、メールや通話履歴を勝手に確認する
- etc・・・
いくら子供のためを思ってのことでも、度を過ぎるとうっとおしくなりますよね。
毒親とまではいかなくても、実母の言動を重いと感じたり、ウンザリしたりといった経験は、多くのママさんに経験があることでしょう。
続いては、その対策についてご紹介します。
孫が生まれて大フィーバー&多干渉がエスカレートした実母
私の母親は、昔から先回りして「やっておいてあげたわよ」というタイプ、出産後には孫フィーバーが炸裂し、過干渉もエスカレートしました。
里帰り中困ったのは、昔の育児方法で孫のお世話をしたり、口を挟んでくる事です。
- 風呂上りに白湯やリンゴの果汁を勝手に飲ませる
- ベビーパウダーを大量にはたく
- よく寝るからとうつ伏せで寝かせようとする
子育てに関して病院でもらった冊子や助産師さんの指導とは真逆の事をしようとするのです。
その為、母より先にお世話をしようと気持ちが急いたり、やられているのをじっと我慢してみていたり、本当に疲れました。
里帰り中に実母と大喧嘩
大喧嘩のきっかけになったのは、私が「それは昭和の育児だって病院で言われたよ~。」とやんわり伝えた事から始まりました。
「周りの人達もみんなこうやって孫の育児を手伝っている。」
「ありがたいと思えないのか!?」
と不機嫌になる実母に私も怒り心頭です。
「その子は私が産んだんだから、お世話の仕方は私が決める!」
と反論したところ、売り言葉に買い言葉で大喧嘩に発展しました。
今までは、育ててもらった恩があるし、親に口答えをしてはいけないと我慢してきました。
ですが、里帰り中、あれこれと子育てに関して干渉ばかりしてくる実母に対しては、我慢の限界に達し「毒親なんじゃないの?」とまで思うようになりました。
とは言うものの、産後2週間の体で娘を抱えて自宅へ帰るのは難しいのも事実。
毒親対策として次の手段を取りました。
育児の世代間ギャップを受け入れない毒親にはコレがおすすめ
里帰り中に私が実践した、毒親対策を3つご紹介します。
毒親対策1:自治体が発行している祖父母手帳を渡した
我が家の場合、喧嘩の原因の1つに「育児に関する知識の世代間ギャップ」があります。
このギャップを解消しないことには、お互いにイライラは募るばかり。
しかしいくら伝えても、「私の時はこうした」といって聞く耳を持ちません。
そこで、「公共機関が作った冊子なら信憑性が高く、説得力も増すのでは?」と考え、実母に、自治体が配布している「祖父母手帳」を印刷して渡してみました。
冊子を渡した時は、喧嘩腰だったのですが。
とお願いして読んでもらう事に。
冊子内では、昔の育児と比較しながら現在の育児が丁寧に説明されていました。
過去 | 現在 |
---|---|
風呂上りに白湯やリンゴの果汁を勝手に飲ませる | 現在は水分補給はミルクだけで十分だとされているので、飲ませる必要はありません。 |
ベビーパウダーを大量にはたく | 毛穴が詰まって肌荒れを起こすので避けましょう。 |
うつぶせ寝で寝かせようとする | 乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まるので仰向けで寝かせましょう |
「これは間違っている!」という否定ではなく、理由と共にやさしく解説されているので、母も腑に落ちたようです。
もし自分の住んでいる自治体で配布されていなくても、インターネット上でダウンロードできる自治体があります。子育てに関する課のページに掲載されていることが多いので、ぜひ検索して探してみてください。
毒親対策2:「子育ての主導権は私にある」とはっきり伝える
喧嘩がエスカレートすると・・・
と泣き出すことも。
という事を分かってもらう必要がありました。
という気持ちを伝えつつも正直に。
子育てに関してあまり干渉しないで見守って欲しい事を、繰り返し母に伝える努力をしました。
「ありがとう」という言葉が響いたのか、過干渉ぶりが少しずつマシになっていったのです。
毒親対策3:孫と両親が触れ合う時間を作る
実母の心の根っこにあるのは「孫を可愛がりたい。」という気持ちと、「誰かに感謝されたい。」という思いだと気付きました。
遊ぶおもちゃやミルクを飲ませる時間と量は、きっちりメモに書いておきます。反対に、服は好きなのを着させてあげるなど、妥協できるところは妥協しました。
そうする事で、孫との時間を楽しみつつ、人から感謝されるという達成感も味わってもらうことができました。
里帰り終了後、実母の過干渉は控え目になり関係が良好に戻った
里帰り後、職場復帰まで7ヶ月ほど期間がありました。
そこで月に1回、面倒をもらいがてら遊びにきてもらう日を設けました。
その日私は1日フリーで、美容院にいったり近場でランチにいったりしてリフレッシュデーとして過ごしています。
実家から自宅へは少し遠方なのですが、旅行気分で楽しんでもらう為、夜は近くのちょっといいホテルに泊まってもらっています。
あの手この手ですが、老後の楽しみができたと喜んでくれています。
ベビーシッターに1日預けても出費が必要ですし、私も自由時間ができるし、母親が喜んでくれているので良しとしています。
毒親と和解できない場合は産後ケアや保健師訪問・カウンセラーに相談
我が家の場合、世代間の育児の常識ギャップを解消し、子育てに対する会話を重ねて落としどころを見つける事で和解できました。
しかし、いくらこちらから話し合いを持ちかけても聞かない、どうにもならない親は残念ながらいらっしゃいます。
産後は精神的に不安定になりやすいと言われています。
毒親の過干渉で悩んだら、「産後ケアサービスの利用」または「保健師訪問や市のカウンセラー」などに相談してみるのもおすすめです。
無理をせず、一人で抱え込まず、各サービスの利用を検討してみてくださいね。