出産直後のお母さんの心、マタニティブルーから産後うつへ移行したダブル体験談。

待ちに待った赤ちゃんの誕生。

家族や親族からの祝福に包まれる中、出産を終えたお母さんの心は様々な思いで溢れています。

今回は産後のお母さんに起こりうる心の状態、そして周囲に求められるケアについて、筆者の実体験をもとに紹介していきたいと思います。

小学校6年生の、育ち盛りの男の子のママです。まだまだ子育ての真っ最中ですが、今は息子と一緒に習っているウクレレが、毎月のささやかな楽しみです。

出産直後に襲われる、予想外の気持ち

産まれたばかりの赤ちゃんを抱っこする喜びの瞬間。

私自身も初めて息子を抱いた時には、命の重さを身をもって感じたものです。
 
 
 
しかし出産から数時間後、私は看護婦さんから「お手洗いまで歩いて」と起こされました。

その直後、突然涙が止まらなくなったのです。

この時私は、友人から聞いていた、産後に一晩中泣いたという話を思い出しました・・・。

出産直後、本音は母子同室が辛い?別室の産院を選ぶ選択もあり

先ほどの友人は、孫の誕生を喜ぶ義理のご両親の前で、必死で涙を抑えたそうです。
私自身も周囲の祝福に水を差さないよう、笑顔を作っていました。
 
 
 
さらには出産から三日目、目が覚めると六時半。
私の病院は日中は母子同室、起床時間の七時に赤ちゃんが来る決まり。
私があと三十分休める、とほっとした瞬間・・・。
 
 
  
「おはようございまーす!赤ちゃんが起きたので、お母さん早く会いたいだろうなあって思い連れてきてあげました!」

この看護婦さんの「連れてきてあげました」という言い回しに「嬉しいでしょう?」といったニュアンスを感じた私は「ありがとうございます」と言ってしまったのです。

心の中は怒りでいっぱい。
 
 
 
この時「赤ちゃんが起きましたが連れてきますか?」と聞かれていれば、私は素直に断りました。

私自身、入院前は母子同室にプラスのイメージがあったものの、産後の状態では辛いものがありました。不安なお母さんは、母子別室の産院を選ぶことも一つの方法だと思います。

出産直後に起こるマタニティーブルーとは?

産前産後のお母さんたちにみられるマタニティーブルー。

「食欲がない」「落ち込む」などといった症状の他、「涙が止まらない」のも典型的な症状の一つです。
 
 
 
マタニティブルーは産前産後、特にホルモンが急激に減少する産後に起こりやすいこと、症状は二週間ほどで治まると伺ったので私も治まるのを待つことにしました。

出産直後マタニティーブルーから産後うつへ症状が移行

産後のお母さんは必ずしも「嬉しい」気持ちでいっぱいとは限りません。
私は自身の心境をマタニティーブルーのせいと信じ、回復を待っていました。
しかし、徐々に「赤ちゃんが可愛くない」といった思いへと変わってゆき、気づいた時には三ヶ月が経過。
 
 
 
異変を感じた私はカウンセリングを受け、そこで初めて産後うつであることが明らかに。
 
 
 
「お母さんは周囲に気を遣いすぎ。ご主人に話してもっと協力してもらいなさい」

と念を押されました。

マタニティーブルーは気づかないうちに、産後うつへと移行していたのです。

マタニティブルー・産後うつは早期に専門家に相談

産後のお母さんに対する周囲の理解は大切ですが、残念なことにこうした理解はやはりまだ不十分と感じることも。
 
 
 
私の場合も「息子が可愛くない」と夫に打ち明けるも「こんなに可愛いのに何言ってるの」と一喝され、失望しながらも専門家の方に相談をしたことは正解だったと感じています。

専門家への相談は、必ず夫や親族に付き添ってもらうのがおすすめ

私は夫に先生からのお話を伝えたのですが、夫は笑って「ふうん」と一言。

「ご主人が変わらなかったらここに連れてきなさい」と言われていた私は夫に同伴を求めるも、こちらも拒否。疲れ果てた私は争う気力もなく、後日先生に「夫が理解してくれたので大丈夫です」と噓をついてしまいました。
 
 
 
私一人が我慢をすれば、と諦めてしまったのです。
 
 
 
当時住んでいた区では、区の予定外にも、助産婦さんなどによる自宅訪問を依頼できました。

私も乳児健診の際の私の状態を心配した先生が、専門家の方が来てくださいました。
今にして思えば、夫の居る日に自宅訪問をお願いすることも可能だったのです。
 
 
 
お母さん一人のカウンセリングでは「マタニティブルー」や「産後うつ」事実が夫や親族に伝わりにくく、理解して貰えないことも。

育児の実態を知ってもらうためにも、カウンセリングには夫や親族の同伴をお勧めします。そうすることでお母さんも、自身の思いを周囲に伝えやすくなるのではないでしょうか。

出産直後は完璧にしようと思わず、体力回復に努める

産後のお母さんは身体の回復もままならないまま、周囲に気を遣いながら育児に奮闘します。

私自身も病院で言われたことを守らなくては、辛くても笑顔で、と必死になっていました。

親族からの言葉がお母さんに与えるプレッシャー

友人は出産直後、お義父さんの一言に酷く落ち込んだと言います。

女の子を出産したばかりの彼女に投げかけられた一言は「次は男の子だな」。
ただでさえ不安でいっぱいのこの時期に、こうした一言は避けて頂きたいもの。
 
 
 
私は親族からの「赤ちゃん可愛いでしょ?」「どのお母さんもやってること」といった言葉を重く感じていました。その理由は、極度の疲労から「赤ちゃんが可愛くない」「お母さんだけがなぜ?」と思う自分に罪悪感を感じていました。

周囲に求められる出産直後のお母さんへの配慮

産後のお母さんは喜びに浸るゆとりもないまま、育児に追われます。
「母乳を十分飲めている?」「なぜこんなに泣くの?」と不安でいっぱい。

「赤ちゃん、ちゃんと飲めてますか?」といった看護婦さんの一言で、激しく泣いたという友人もいました。
 
 
 
私自身も起床前に息子を渡された時、罪悪感を持たずに「起床までお願いします」と言えるような聞き方をしてもらえていたらと思います。

産前の両親教室や、看護婦さん方の間においても、お母さんへの適切な声掛けなどを、実例を通してご理解頂けたらと願うばかりです。

眠れない日々が生み出す苛立ち、なによりも睡眠の確保が大切

産後のお母さんが苦しむ寝不足。
私もこの時期はメイクもできませんでした。

しかしながら、産後お手伝いに来てくれた夫の母の一言で、私は睡眠時間を返上して毎日メイクをすることに。

「家にいるときもお化粧くらいはしないと」普段であればメイクも周囲へのマナーかもしれません。
 
 
 
けれども、睡眠不足のお母さんにメイクは必要でしょうか?私はこの時「それよりも寝たいです」と主張すれば良かったと後々思いました。

出産直後のお母さんに必要なのは励ましではなく、共感でした

お母さんが愚痴をこぼしてしまう時「今だけなんだから頑張らなくちゃ」などと言われてしまうことで、増々気持ちがポキっと折れてしまいます。

私自身が求めていたのは励ましではなく、共感。極度の睡眠不足やお手洗いにも行けない辛さを、ただ「大変だったね」と共感してほしかったのです。
 
 
 
残念ながら、夫や親族からはこうした共感は得られず・・・。
専門家の方に話すことで乗り越えました。

ですが、やはり一番身近な夫や親族に、理解されなくてもせめて共感はして欲しかったなぁと思います。

良いお母さんを目指さなくていい、辛い時は周囲にサポートを依頼しよう

出産直後のお母さん達はガラスのハートメンタルとも言われています。ピリピリ、イライラ、シクシクなど情緒不安な症状を感じている方はマタニティブルー・産後うつの可能性も。まずは、専門家にしっかりと診断して貰いましょう。
 
 
 
産前産後は辛いという気持ちを素直に声に出しましょう。
 
 
 
パートナーである夫やお世話になっている病院関係者、そしてサポートしてくれる親族に対して本音を出すことは勇気のいることかもしれません。

しかし、お母さんが自分の心と素直に向き合い、辛い時は「辛い」と口に出すことで、周囲の理解にも繋がり赤ちゃんにとっても大切な事だと感じました。

近年は出産後に利用できる「産後ケア」も充実しています。産前産後に「辛いな」と感じ周囲の理解やサポートが十分に得られないと感じた場合は病院や自治体に相談したり問い合わせを行う事もおすすめです。

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小学校6年生の、育ち盛りの男の子のママです。まだまだ子育ての真っ最中ですが、今は息子と一緒に習っているウクレレが、毎月のささやかな楽しみです。