産前産後の家事分担。話し合い不足は喧嘩のもと?

身体が日々変化をしてゆく産前のお母さん。

そして育児に追われる産後のお母さんに欠かせない事の1つ。

それが、お父さんやパートナーの「家事サポート」です。

今回はスムーズな家事分担のために必要とされる夫婦の話し合いについて、筆者の体験をもとに考えてみたいと思います。

小学校6年生の、育ち盛りの男の子のママです。まだまだ子育ての真っ最中ですが、今は息子と一緒に習っているウクレレが、毎月のささやかな楽しみです。

基本的な家事分担は共働きでも女性の負担になりがち

「家事」と聞いて頭に浮かぶ作業、部屋掃除、お風呂・トイレ掃除、洗濯、アイロン、ゴミ出しなど。共働き家庭が増えている現在も、こうした家事の多くは女性の負担になりがちです。
 
 
 
さらに出産を控えた女性には「育児」という仕事が加わりますから、一人ですべてをこなすことは不可能です。

授乳、オムツ替え、寝かしつけに追われ、夜中いっぱい赤ちゃんをあやし続けることも。

夫のサポートは欠かせない現実を知って欲しいと切に思います。

産前にして欲しい家事はお風呂とトイレ掃除

それではまず、産前について考えてみましょう。
妊娠初期、多くの女性は悪阻や体調の変化を感じます。
 
 
 
私の場合は妊娠四か月間の激しい悪阻の後、五か月目には胃もたれのような状態に。
病院では「下腹を圧迫する家事はご主人にお願いすること」と忠告されました。

私は「お風呂・トイレ掃除」を夫にお願いしたのですが、家事にはノータッチだった夫には断られてしまいました・・・。
 
 
 
どんな小さな家事でも、妊婦の身体には負担がかかるもの。

まして体勢が苦しいと感じる「お風呂・トイレ掃除」は母さんと赤ちゃんの安全のために、毎日は無理でも手が空いている時は手伝って欲しいと思いました。

産後からの家事分担はスムーズに進まない

身体も回復していない状態で育児に追われ、自分の食事や睡眠、お手洗いの時間さえも取れなくなる産後のお母さん。

この時期のお父さんには、一つでも多く家事をサポートして貰えると助かります。

しかし、産後から急に家事をお願いした私は分担がスムーズに進められませんでした。

家事については、時間がある産前に話し合っておくべき

出産直後から私はまず「ゴミ出し」と「洗濯物の取り込み」を夫にお願いする事にしました。

しかしながら夫にとっての「家事」は言葉通りの「単独作業」に過ぎず、この事がトラブルを引き起こすことになってしまうのです。

話し合い不足&伝え方次第では、夫婦喧嘩のもとに繋がります。
 
 
 
私の場合、「家事については、時間がある産前に話し合っておくべき」という育児経験者からの忠告にもかかわらず、育児が始まれば夫も変わるだろうと信じていました。

その為、夫との話し合いを疎かに・・・。
 
 
 
ある朝、夫にゴミ出しをお願いしたのですが、微動だにしない夫を見て「早く!」と声を荒らげました。

すると夫は一言「ゴミをまとめてよ」。
自分でやるよう要求するも「できない」と拒否。
結局泣き喚く息子を置き、私がまとめることに。
 
 
 
洗濯物も同様、夫は取り込んだ洗濯物をドアのへりに引っ掛けただけ。
私の苛立ちを理解しない夫との喧嘩は、産後とてもストレスになりました。

それぞれの家事に対する夫婦間の認識の違い

家事分担の不満を引き起こした原因は「家事」に対する認識の違いです。
 
 
 
私にとってのゴミ出しは、「分別→まとめ→ゴミ出し→ゴミ袋」の取り付けといった流れ。
洗濯物は、「取り込み→たたむ→しまう」といった流れを指していました。

これに対し、夫にとってのゴミ出しは「持っていく」だけ。
洗濯物の取り込みは「中に入れる」単独の作業。
 
 
 
一つの家事の前後に潜む家事、通称「名もなき家事」。
夫にとっては頼まれていない家事だったという事に気が付きました。

家事をお願いする際は、伝え方を変える必要がある事、家事の前後に家事があるという事を認識して貰わなければと思いました。

「私はあなたのお母さんじゃないのよ!」と言いたくなる

出産と同時にお母さんはママになります。

これまですべて妻であるお母さんに頼っていた夫も、今後はそうはいきません。
にもかかわらず「夫は大きい子供」と口にするお母さん達も少なくないようです。
 
 
 
「自分の私物は自分で管理して欲しい。」
 
 
 
育児中のお母さんは、赤ちゃんが起きた瞬間から大忙し。にもかかわらず夫は毎朝のように私に「僕の携帯どこ?」などと聞いてくるため、苛立つ毎日でした。

独身時代は自己管理が出来ていたはず夫、「なぜ出来なくなったのか?」「しなくなったのか?」を改めて問いかけ生活習慣を見直して欲しいとお願いしました。

対策として「出しっ放しにする物をまとめられるケース」など取り入れると、探す手間も減りストレスも軽減されますよ。

産前に夫に伝えるべき物の置き場所・収納場所

私物の他、物の位置の把握も立派な家事分担の一つです。

息子のギャン泣きが続いた夜、私は夫に「お味噌汁をよそって食べてて」とお願いしたのですが、夫はおたまの場所が分かりません。

「シンクの下の開き」という説明も通じず、私がよそうことに・・・。
 
 
 
何かを頼むのは手が離せない時ですから「物の位置の把握」も「家事」と認識しておくことが必要です。
 
 
 
しかしならが、急に全ての物の位置を把握しろというのは酷かもしれません。やはり、産前に伝えておくべきだったと感じました。

面倒でも物の置き場所・収納場所をリスト化する、置き場所を可視化できるシールなどを取り入れるなど伝える側の努力も必要だと思います。

ステイホームで増える主婦の負担。家事分担はどのように?

コロナ禍で自粛生活を余儀なくされる今日この頃、いわゆるステイホーム中に家事に追われてしまった主婦は、私だけではなかったようです。
 
 
 
一日三度の食事の支度。それに伴う買い出し、ゴミ出し。
夫の在宅、子供の臨時休校に伴って始まる三度の食事。
 
 
 
「今日も一日台所(涙)」などといったお母さん達からのLINEに、私も何度頷いたか分かりません。
 
 
 
料理の回数に伴い、増える生ゴミ。
テイクアウトにすれば紙やプラスチックゴミも。
 
 
 
小さなお子さんのお母さん達は、子供たちをいかに家の中で過ごさせるかと悩まれ、小学生のお子さんには家庭学習のサポートも必要に。

食事の支度、子供たちのサポート、ゴミの仕分け等すべてをステイホーム中お母さんだけで行うことは困難です。コロナ渦の中、夫婦揃っての在宅ワークはお母さんのストレスでしかないかもしれません。
 
 
 
在宅ワーク中のお母さんの事も考慮し、お父さんもご飯を待つだけではなく自分の食器は自分で洗う。またわ、子供の相手をするなど、お互いに支え合う必要があります。

無理は禁物、産後は公共サービスを利用し家事分担を軽減

ここまで述べてきたように、産前産後のお母さんにはサポートが必要ですし、コロナ禍による自粛生活においても同様、増え続ける家事の負担は、主婦達に不満を募らせています。
 
 
 
家事、育児はお母さん一人の仕事ではなく、夫婦の仕事。
 
 
 
しかしながら、お父さんの帰宅時間が夜中、あるいは単身赴任をされているようなご家庭においては、お父さんの日常的な家事への参加は難しいでしょう。
 
 
 
こうした場合、公共サービスに頼ってみてはいかがでしょうか?
 
 
 
自身の産前産後を振り返った時に今でも悔やまれること、それは公共サービスを利用しなかった事です。その理由は、ある親戚から「人に頼らず家事・育児をこなすのが主婦」といった一言から、公共サービスの利用に対する罪悪感を抱かせた為でした。

すべてを抱え込んだ私は鬱状態に。
 
 
 
区からは無料の家事代行サービスや、産後の育児サポート施設も紹介されていました。

当時知り合ったお母さん達はこうしたサービスをいくつも利用されており「掃除はハウスクリーニングを依頼」「食事は宅配!」「お陰で夫にも優しくなれる」などと笑顔で話されていたものです。
 
 
 

  • 家事分担、家事の流れについては産前に話し合っておく
  • 夫婦で気持ちよく家事、育児に励むことができるように、時に公共サービスも利用
 
 
 
上記の二点の実行で、夫婦間の不満や苛立ちは少なからず解消されると思われますが、「家事分担は曖昧に」しておく事も必要だと感じました。

その理由をご紹介します。

家事分担は曖昧に。そこから生まれる感謝の言葉

家事については得意、不得意もありますから、○○はお父さん、△△はお母さんというように分けるのも一つの方法です。

しかしながら、境界線は作りすぎない方がよい場合も。
 
 
 
私が布巾の熱湯消毒をかけっぱなしで、息子の沐浴を始めてしまった晩のこと。
夫が私に「僕が火を消してあげたよ」と一言。私は素直にお礼が言えませんでした。

夫がゴミ出しを怠った時に、私は黙って捨ててあげているのに、と思ってしまったのです。
 
 
 
このような「してあげたよ」といった言い方は「本来はそっちの仕事だけど」とも聞こえます。
家事分担決めることで、代わってあげた時に「してあげた」という思いが強くなってしまう事も。
 
 
 
大体の分担はしたうえで、臨機応変にサポートをし合う関係が望ましいご家庭もあるかもしれません。その理由は、夫婦でそれぞれが仕事や子供の対応に追われ、分担された家事ができない時もあるからです。
 
 
 
そんな時に、「できる方がさりげなく担当する」事でお互いに助かりますし、感謝の言葉も素直に出てくるでしょう。
 
 
 
これからもすべてのご家庭における無理のない家事分担を、そして素直な「ありがとう」が生まれることを願います。

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小学校6年生の、育ち盛りの男の子のママです。まだまだ子育ての真っ最中ですが、今は息子と一緒に習っているウクレレが、毎月のささやかな楽しみです。