なかなか寝付かない子供が即寝落ちするベストセラー絵本
『おやすみ、ロジャー』という本の存在をご存知ですか?2010年にスウェーデンで出版され、2014年にはイギリスで出版。
その後、実に40か国での翻訳が決定。世界中で大きな話題をさらい大ヒットしました。
ちなみに、スウェーデンとイギリスでの出版は自費出版。イギリスでの自費出版が大ヒットのきっかけとなりました。どうしてこの本がそこまでの世界的大ヒットになったのかというと、それはその物凄い効果。
この本を読み聞かされた子どもは、すぐに眠りについてしまうという、まるで魔法のような効果です。
なかなか寝付かなかった子どもが、本を読み聞かせていたら、最後まで読み終える前に寝てしまった!という声が世界中であがり、日本でも2015年の出版以降、多くのパパやママ達に知られることとなりました。
何故そんな効果があるのか!?そこには納得の秘密があったのです。
出版されてから時間が経っても、ずっと愛され続け多くの子ども達を優しく眠りに誘ってくれるこの本に関し、今回はお話ししたいと思います。
親の睡眠不足を加速させる寝つきの悪い子ども達もこれで即寝落ち!?何故?
夜8時を過ぎても、9時を過ぎても、中には10時を過ぎても、11時になりそうなのに全然寝てくれる気配が無い!なんて事、ありますよね。
子ども自身の次の日の行動に影響が出るから早く寝てほしい、というのはもちろんですが、ずっと子どもが寝付いてくれるのを待っていなければいけない親の方が先にバテてしまいそうですよね。
特に、第二子以降の出産直後で授乳をしていて、第一子がまだ幼く、その第一子がなかなか寝てくれない!など、親側の睡眠不足が更に加速し、健康的に不安を覚えても仕方ない事も考えられます。
この『おやすみ、ロジャー』の出番です。
子どもが寝たくない気持ちになる理由を徹底的に研究した著者は、心理学的効果をふんだんに本の中に盛り込みました。
あらすじは、眠いのに眠る事が出来ない子ウサギのロジャー。何とか寝ようと、疲れる事を試してみても眠れません。そこでロジャーは、お母さんと一緒に、眠りの旅へ出ます。その度先で出会う様々な人達の話を聞いていると、さあロジャーにどんなことが起こる?というもの。本文には、ゆーらゆら、ゆーらゆら、など、言葉を繰り返す部分が多々見られます。
これは、催眠療法でも使われる技法で、聞いていると眠くなってしまう効果があるのだそう。更に、文中にはあくびをする部分も多々。お気づきでしょうか。
絵本とは本来、その名の通り、本の中にある絵を見て楽しもうとする物が多い中、この『おやすみ、ロジャー』は一番重要なポイントを、絵ではなく、本文、つまり読み聞かせをされて聴こえてくる声に置いているのです。
優しい声でゆっくりと、静かな声で読み聞かせるその言葉の中には、眠くなる繰り返し言葉や、あくびがたくさん。子どもの耳に聞こえる、読み聞かせをしている大人の声を集中させることで、ゆっくりと眠りへと誘うのです。
これまでに無いタイプの絵本として話題をさらったのには、ここに大きな理由があります。
眠くなる事が一番の目的として作られた本だからこんな注意点が
この本の読み方の手引きを見ると「車を運転している人のそばで絶対に音読しないこと。」とあります。
そうです、なんとこの本は、聞いていると子どもだけでなく大人も眠くなってしまうのです。
ですので、旦那さんが車の運転をしている時、後ろの席で子どもにこれを読み聞かせる、と言うようなことは避けてください。
まとめ
子どもが寝てくれないと、子ども自身の身体や脳の成長に大きく影響するのはもちろんですが、親もとても大変!
世界中にいる多くのパパやママ達に大好評のこの『おやすみ、ロジャー』を、是非試してみてください。
でも、読んでいる側が先に寝てしまわないように、ご注意を。
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