2022年4月から不妊治療は保険適用となりました。
「保険適用になり、便乗値上げしているケースもあるのでは?」
「人気の高度不妊治療に転院すると費用がグンっと高くなるのでは?」
など・・・。
明確な治療費が分からない中で、不安を感じながら2023年6月から不妊治療をスタート、治療を続けています。
現在は、一般の不妊治療病院から高度不妊治療病院のへ転院しました。
そのため、通っていた2つの病院を比較すると、検査内容や費用の違いがあり戸惑うことも。
今回は、転院先の高度不妊治療病院の初診の検査内容や費用についてまとめています。
目次
高度不妊治療の保険適用の条件
高度不妊治療には以下の条件があります。
詳しくは厚生労働省のホームページを参考にして下さい。
※引用元「令和4年4月から、不妊治療が保険適用されています。」厚生労働省保険局
私の場合は治療開始年齢が33歳でしたので6回まで移植が可能でした。
年齢制限がありますので高度不妊治療病院を検討する場合は早めの受診、治療開始をおすすめします。
高額療養費と限度額適用認定証、生命保険と助成金について
保険適用されて助かった点としては、窓口での負担が3割負担で進むことの他、下記の2点が使える事で金銭面での負担がほとんどなく助かっています。
- 高額療養費制度が使えること
- 加入していた生命保険が使えたこと
高度療養費とは?
上限額については年齢や年収により異なりますので確認しましょう。
高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、ひと月(月の初めから終わりまで)で上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。
限度額適用認定証とは?
加入する健康保険組合などに「認定証」(限度額適用認定証)の交付を申請する必要があります。
詳しくは、ご自身が加入している健康保険組合に確認して下さい。
「認定書」を窓口で提示すれば支払額が一定の金額に留められる制度です。
医療機関等の窓口での支払いを自己負担限度額までにとどめることができる仕組みです。
※引用元「高額な外来診療を受ける皆さまへ」厚生労働省保険局
※引用元「高額療養費の外来現物給付化:国民健康保険法」厚生労働省保険局
私の場合は、費用が少ないこともあり、返還を特に急いではいなかったので限度額認定証は使用しませんでした。
いったん窓口ですべての料金を支払い、高額療養費の制度を利用し自己負担額を超えた分を後日払い戻されるようにしています。
どちらの制度を利用しても払う金額に違いはありません。
限度額適用認定証を利用して予め上限額のみ支払うか高額療養費の制度を利用して支払った後に還元するかの違いになります。
自分が加入している生命保険を確認しよう
不妊治療が保険適用になったので生命保険が使用できます。
例えば採卵術や胚移植術は手術に分類されるので手術給付金などの生命保険が給付される場合が挙げられます。
また、意外と知られていませんが体外受精・顕微授精管理料、受精卵・胚培養管理料、胚凍結保存管理料などの項目も生命保険の給付対象となる可能性があります。
私が加入している生命保険の場合、管理料も給付対象だが採卵術などの手術と別日の領収書と明細書が必要になるということでした。
生命保険に加入している方は、給付対象となるか確認し必要な手続きを行いましょう。
助成金も活用しましょう
都道府県や市町村によって、助成金制度を設けている場合があります。
不妊治療の費用も例外ではないため、お住まいの自治体が設けている制度をチェックしてみましょう。
私の市町村の場合は、1回の不妊治療につき15万円の助成金を受け取ることができます。
病院の検査内容と費用の比較
初診時の検査内容と実際にかかった費用
転院前の一般不妊治療病院と高度不妊治療病院を受診した際の、初診時の検査内容と費用を表にまとめました。
病院によっては実費だったり保険適応だったりと違いがありました。
一般の不妊治療病院(地元の病院) | |||
---|---|---|---|
感染症や抗体の検査 |
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不妊の検査 |
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検査費用 |
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高度不妊治療病院(1日何百人も来院するという東京都内の高度不妊治療病院) | |||
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感染症や抗体の検査 |
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不妊の検査 |
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検査費用 |
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転院する際は、前の病院の検査結果が使える場合があるので大切に保管することをおすすめします。
なぜ病院によって感染症の検査が自費だったり、保険診療だったり、違いがあるのかは分かりません。
この経験から、不妊治療を進める際には治療費のことは事前に確認し説明を伺うのが良いかと思います。
体外受精で実際にかかった費用
一般の不妊治療病院での治療と費用は以下の通りです。
一般の不妊治療病院(地元の病院) | |||
---|---|---|---|
体外受精 | クロミドは1日1錠を10日間。 「低刺激」を行い、1つだけ採卵できたので精子ふりかけ法で56,490円。 空砲採取の際は、29,710円でした。通院回数は合わせて6回です。 |
高度不妊治療病院(1日何百人も来院するという東京都内の高度不妊治療病院) | |||
---|---|---|---|
体外受精 | クロミドは1日1錠を5日間。 空砲採取の際は、23,830円でした。 クロミドは1日1錠を10日間+ゴナールエフ150ミリ4回を行い、1つだけ採卵できたので精子ふりかけ法を行うも受精せず、レスキュー顕微授精のオプション利用で70,290円でした。 通院回数は合わせて10回です。 |
基本的に、先進医療以外は保険診療です。
一般の不妊治療病院では、保険適応外の薬剤がある日は、その日のすべての治療費を自費で支払わなければならない日もありました。
現在のところ、受精せず移植まで進んでいないため自費診療を受けていません。
ですので、実際にかかった費用は総額合計180,320となります。
転院先での高度不妊治療病院がプラス7,920円となりますが、治療内容が多少異なります。
その為、一般の不妊治療病院と高度不妊治療病院の治療費はさほど変わりがないということが分かります。
はじめて不妊の原因が判明
高度不妊治療病院に転院後、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS=polycystic ovarian syndrome)の診断を受けました。
6回の採卵のうち空砲2回、変性卵1回(破棄)、染色体異常の可能性が高いジャイアント卵子1回(破棄)、成熟卵2回となかなか成熟した卵子を採卵するのが難しい状況です。
その為、採卵出来たとしても原因は不明ですが受精ができていません。
高度不妊治療病院で採卵しなければ分からない問題でもあったため、転院の選択をしてよかったと感じた瞬間でもありました。
自然・低刺激周期採卵法(低刺激)をやめた
病院選びの際にできるだけ、採卵誘発剤を使用しない自然周期・低刺激周期での体外受精をメインとした病院に通っていました。
「同じような刺激を繰り返していても同じような結果になるかもしれないから連日注射を打ったり、注射を打つのを早めたりして卵子の数をとれるようにしましょう。」
医師から説明を受けるまで、「低刺激が身体にも卵子にも良いのでは?」と考えていたので驚きました。
ここまで分かるのに長い時間をついやしてしまいました。
不妊治療は最初の病院選びがとても重要です
病院選びや転院には時間もお金も気力も使いますが、保険適用のおかげで不妊治療を続けることができていることに感謝しています。
経済的負担が軽減されるため体外受精へのハードルもそれほど高くないと感じています。
ですが、治療回数が増えると保険適応外となる為、妊娠率を上げるためにも最初の病院選びはとても重要です。
また、これから不妊治療を始めるという方も、一般の不妊治療病院ではなく最初から高度不妊治療病院を選択するというのもありなんじゃないかなと個人的には思います。
今後も、不妊治療に関する情報を発信していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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