待望の第一子妊娠。
心躍らせて産婦人科に行った私を待っていたのは、「今回の子は諦めてください。」という医師の残酷な言葉でした・・・。
稽留流産と診断され手術日まで決まっていましたが、その後心拍が復活し確認できた体験談をご紹介します。
妊娠5週の時点では心拍確認は出来ませんでした
私たち夫婦は結婚後すぐにでも子どもが欲しくて妊活を始めました。
しかし思うようには授からず、モヤモヤした気持ちのまま1年が経過したある日、夢にまで見た妊娠検査薬の陽性反応に涙を流して喜びました。
すぐに近所の産婦人科にいき診察してもらうとちょうど5週に入ったところで、胎嚢は確認できましたが心拍は確認出来ませんでした。
翌週もう一度診察に来るように言われその日は帰宅。
翌週の診察を待つ間に悪阻も始まり、吐き気に苦しみながらも心拍を確認することを楽しみに1週間を過ごしました。
妊娠6週の時点で稽留流産の説明を受ける
待ちに待った2回目心拍確認の日。
その日はちょうど6週を迎えたところでしたが、エコーで診察すると心拍は確認できませんでした。
その時の私は「また来週までお預けか・・・」くらいにしか思っていませんでしたが、診察室に戻り目の前に置かれたのは「稽留流産と診断された方へ」という書類。
医師から「6週までに心拍が確認できないので稽留流産でしょう。残念ですがよくあることなのであまり気を落とさないでください。」とさらっと説明され、2週間先の手術の予約まで取らされました。
あまりの急な出来事に状況を受け止められず、涙も出ず「わかりました」と一言だけ応えて診察室を出たことを今でもよく覚えています。
帰宅して渡された稽留流産に関する書類に目を通していると我に返り、涙が止まりませんでした。
夫と母にやっとの思いで連絡を入れると、私の落ち込みようを心配した夫は仕事を切り上げて早帰りをしてくれ、母は飛行機で2時間かけて会いに来てくれました。
妊娠7週頃から悪阻が酷くなり、心拍確認の再希望を病院に連絡
流産した我が子をお腹に留めたまま手術日まで過ごさなければならない事に、「なんて神様は残酷なんだろう」と絶望した数日を過ごしていました。
その間にも悪阻はどんどん重くなっていきます。
「こんなに悪阻があるのに本当に赤ちゃんは生きていないのだろうか・・?」と疑問に思い病院に電話で問いあわせると「そういうケースもあります」と取り合ってもらえませんでした。
しかし、どうしても納得できなかった私は家族とも話し合い、予約の日を待たずに7週でもう一度診察してもらう事にしました。
予約なしでの診察だったので診察室に入ると医師からは怪訝な顔で「どうしましたか?」と聞かれましたが、もう一度心拍が見えないか確認してほしい事、本当に稽留流産なら書類だけでなく口頭で詳しく説明して欲しいことを伝えました。
そして半ば強引に内診してもらうと、なんと心拍が確認できたのです!
画面にはピコピコと一生懸命に拍動する心拍が写っていました。
医師は「あれ?え?」と驚いた様子でしたがその後「流産と診断するのは早すぎたのかもしれません。精神的苦痛が伴う重大な診断を軽率にしてしまい申し訳ない」と謝罪されました。
稽留流産と診断された後に心拍が確認できる事もある
私は里帰り出産をすることもあり産院を変えました。
里帰り先の病院で稽留流産と診断された後に心拍が確認出来た事を話すと、排卵日がずれたことによる誤差ではないかと言われました。
また、こういうことがたまにあるので転院した産院では10週まで手術はしないで様子を見る事を知りました。
最初の病院では8週目時点で手術をする予定だったので手術をするタイミングも病院によってこんなに違うのかと驚きました。
私がこの経験で学んだのは、医師の診断を鵜呑みにせず少しでも疑問があれば納得するまで何度でも受診する事の大切さです。
悪阻で体調が悪い中何度も受診するのは大変ですが、稽留流産と言われたからといってすぐに諦めるのではなく、不安や疑問を感じたら改めて医師に相談する事をおすすめします。
それでも、納得がいかないという時には、セカンドオピニオンで他の病院でもみてもらうのも良いと思います。
あの時、稽留流産と診断され一度は諦めた娘は、現在3歳になり毎日元気に走り回っています。
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