2021年では、季節外れのRSウイルスが流行しニュースでも取り上げられていました。
RSウイルスは赤ちゃんでも感染し、幼児共に、重症化するケースがあり注意が必要です。
今回は、生後3ヶ月でRSウイルスに感染し入院を余儀なくされた体験談をご紹介します。
目次
RSウイルスは新生児でも感染する
母体の抗体をもって生まれてくることが多い赤ちゃんでもRSウイルスに感染します。
重症化してしまうリスクがあるRSウイルスの症状や注意点をご紹介します。
RSウイルスの症状と特徴とは?
乳児や幼児によって症状は様々です。
主に、鼻水、咳、痰、発熱が挙げられ、症状が悪化すると気管支炎等を引き起こします。
在胎週数が短い生後間もない赤ちゃんや酸素濃度が95を切る赤ちゃん、基礎疾患がある赤ちゃんは、重症化のリスクがあり入院が必要とされるケースもあります。
RSウイルスは3歳になるまでに約90%以上の幼児が感染した事があるというポピュラーなウイルスです。
赤ちゃんや子供の免疫は関係なく、風邪と同じで1度だけでなく繰り返し感染します。
赤ちゃんがRSウイルスに感染しても発熱しない事がある
風邪の様な症状で始まるRSウイルスですが、発熱しないお子さんも居ます。
その一方で、38度から39度の発熱を発症するケースもあります。
RSウイルスの症状の1つである気管支炎にはゼーゼーという呼吸音も含まれます。
赤ちゃんが平熱でも、咳をしていたり呼吸が浅かったりなどの症状が見られる時はRSウイルスを疑ってみてよいと思います。
病院では、生後1歳までは保険適用でRSウイルスかどうか検査できます。
しかし、1歳以上の幼児は保険適用が効かないため、知らないうちに感染しているということも多々あります。
生後1歳未満で鼻水や咳、発熱の症状があれば小児科を受診するのがベストです。
もちろん1歳を超えていても重症化する場合もあるので風邪の症状が見られ、呼吸が正常ではない感じた場合は小児科や耳鼻科などを受診しましょう。
RSウイルス陽性後の入院生活エピソード
RSウイルスに生後3ヵ月で感染した息子。
普段よりよく泣き、咳が見られる為、体温を測ったところ37.2度。
平熱の範囲でしたが、呼吸がゼエゼエと喘鳴が混じっていたので小児科へ。
小児科到着後の検温で38.5度まであがっており、入院の可能性もあるので総合病院で診察を受けるよう指示をもらいました。
総合病院でRSウイルス陽性と診断を受け、小児科病棟の個室へ入院となりました。
母子同室の入院
当時、母乳が栄養源だったこともあり母である私も付き添い入院が決定しました。
入院中、酸素濃度を測る機械を足首につけ、点滴につながれて入院生活がスタートします。
また、RSウイルスには特効薬がないため、息子は起きたら鼻水や痰をやわらかくする薬を吸入し、そのまま鼻水を吸引してもらい、薬を飲んで授乳するという流れができました。
幸い酸素濃度は、ほぼ98だった息子は悪化もしなければ完治もいつしたかわからない状態でしたが10日間の入院の末、無事退院しました。
入院中は授乳もスムーズに進まず、乳腺炎を発症したりと、母子共に様々な経験をした入院となりました。
保育園でRSウイルスが流行したエピソード
時は立ち、上の子を保育園に預けながら第二子を出産しました。
RSウイルスと共にコロナ感染にも気を付けるべく、手洗いうがい、消毒を日々行っていました。
ですが、RSウイルスは予防だけでは太刀打ちできず、上の子である息子が2回目のRSウイルスに感染しました。続いて下の子も風邪の症状があり、小児科へ二人共連れていきました。
結果、上の子は陽性、下の子は陰性でしたが、5日後に下の子が38度の発熱。
再度小児科に連れていくとRSウイルス陽性と診断されました。
兄妹でRSウイルスになると入院が難しい
下の子も生後3ヵ月でRSウイルスに感染しました。
夫や両親などのサポートがあれば、上の子を自宅に残し、重症化リスクのある下の子を連れて母子同室での入院も可能です。
しかし、今回は上の子を一人にする事が出来ず、自宅療養を選択しました。
自宅療養では、鼻水吸引機を利用し子供たちの呼吸確保に努めました。
- 発熱が収まってからお風呂に入り、鼻水が柔らかくなったところを吸引機で吸う。
- その後、お薬を飲んでから母乳を与える。
- 寝る時は、枕を高くしてあげると気道が確保でき呼吸を楽にしてあげる。
その他にも、加湿器で部屋の乾燥を防ぐなど、工夫をしました。
- 高熱でぐったりしている時は無理にお風呂に入れない。
- 水分を補給し脱水症状にさせないことも大切。
鼻水吸引が自宅にない場合は、小児科や耳鼻科で吸って貰う事も可能です。
淡が喉につまっている時は背部叩打法が有効です。
また、小児科医師や看護師に電話相談できる医療電話相談事業(#8000)押して対処法を訪ねる事もできます。しかし、私が住んでいる自治体はコロナが流行していた為、繋がりませんでした。
淡が喉につまってしまった時は、背部叩打法で処理できるよう、チェックしておく事をおすすめします。
まとめ
重症化すると無呼吸を引き起こし危ない状態になることもあるRSウイルス。
予防法はなく、特効薬もないため初めてお子さんが感染した場合どのように対処するかも大事になってきます。
以前は、寒い時期に流行していたRSウイルスですが、季節を問わず注意が必要です。
RSウイルスの症状が見られるお子様は、早めに小児科や耳鼻科などを受診しましょう。