1人目は何事もなく順調に妊娠出産を終え、1人目同様に2人も順調に育ち、妊婦生活を過ごしていました。
そんな矢先、妊娠28週を迎え健診に行くとお医者さんから予想もしていなかった言葉を聞きました。
「今赤ちゃん、逆子ですね。」
逆子の存在はもちろん知っていたが、自分が思ってもいなかった予想外の展開に少し動揺をしてしまいました。その理由は、「逆子=帝王切開」というイメージがあったからです。
今回は、逆子診断を受けた私がどのようにそれを乗り越え、無事出産をしたのかをお話します。
目次
妊娠28週で逆子発覚!寝る前の逆子体操
妊娠28週に逆子診断を受けた私。
逆子がどういうものなのか、いろいろ調べてみました。
逆子とは?
赤ちゃんは通常お腹の中で頭が下で足がママの方に向いている向きでいるのが正常な位置ですが、逆子の場合はそれが逆になってしまっている状態のことを言います。
また、「逆子」といってもいろいろな種類があることが分かりました。
赤ちゃんのお腹の中にいる位置関係(上下逆)というのは変わらないのですが、足の位置によって変わってきます。
足が体育座りのように曲がっているのか、足がまっすぐ伸びているのか、足が片方だけ曲がって片方だけ伸びているのかなどによっても逆子の状態は変わってくるそうです。
逆子の原因は?
逆子の明確な原因は解明されていません。
私のように妊娠中期で逆子の診断がついても分娩をするときには正常の位置に戻っている方が多いとも耳にします。
実際に分娩のときに逆子のままの状態である確率は3~5%程。
明らかになっている逆子の要因として母体側・胎児側それぞれにあります。
母体側としては子宮筋腫や胎盤異常、骨盤が狭いといった事が挙げられます。
胎児側としては羊水過多や多胎妊娠が逆子のリスクを高めます。
しかしながら、上記のような症状がなくても逆子は誰でもなる可能はあります。
逆子はいつまで?帝王切開になるの?
妊娠中期に逆子診断を受ける多くの場合はその後元に戻ることが多いです。
正式に「逆子です。」と診断をされるのは妊娠30~32週頃。
その時に逆子と診断をされても、出産する瞬間まで正しい位置に戻る可能性があります。
逆子と診断された時は帝王切開になるというイメージを持っていたので、出産のときどうなるのだろうと心配でした。
逆子といっても、赤ちゃんの体勢によってはおしりが下にあり、両足が上にもちあげるような姿勢(単殿位)の場合は自然分娩も可能なケースも。
妊娠37~38週までに逆子が治らない場合は赤ちゃんとママの安全優先し、予定帝王切開で出産を行います。
病院推奨の逆子体操を2週間やってみた!
妊娠28週で逆子の診断を受け、まず病院で推奨されたのは逆子体操というものでした。
逆子体操は骨盤を緩め、お腹の中で赤ちゃんが動きやすい状態を作り逆子を直していくというものです。
私が病院で推奨されたのは「胸膝位(きょうしつい)」というやり方です。
- まずうつ伏せになります。
- 胸は床から離さないようにし、おしりを高く上げます。
- そのままの姿勢を約10分間保ちます。
夜寝る前に行うことを勧められ実行。
途中きつくなったら無理に行わず、休むようにと病院で説明を受けました。
実際やってみると10分間もうつ伏せでおしりを上げている状態というのは結構きついなと感じ、休み休み行いました。
逆子体操だけじゃない、逆子の治し方
逆子体操の他に私が試した逆子を直す方法をご紹介します。
逆子中の寝方の工夫
赤ちゃんがお腹の中にいる位置によって、寝る向きを変えるように病院で推奨されました。
私の場合は赤ちゃんの背骨が左向きにいるということだったので、右半身を下にして寝るように指示がありました。
とはいえ、お腹の大きいわが子を抱え、同じ向きでずっと寝続けるのも辛いものがありました。
途中で反対側を向きながら眠りましたが、逆子が治らなかったらどうしようという不安もあり、何回も置きながらも右半身を下にすることを意識して眠りました。
逆子中の軽い運動
軽い運動も逆子対策にはいいということで毎日散歩を心がけました。
長女がいたので、長女とお散歩をよく一緒にしていました。
長女は当時1歳3カ月頃で、歩くのが楽しくて仕方がない時期。
どこに行くのか予測出来ない長女とのお散歩は大変でもありました。
しかし、妊娠前の貴重な長女と2人きりの時間。今思うととても大切な時間だったなと思います。
逆子中は身体を冷やさない
身体を冷やすことも逆子を直しにくくしている原因ということでした。
ノンカフェイン入りの紅茶を飲んで身体を温めたり、寝るときに毛糸の靴下を履いて寝たりと常に身体を温めるように心がけました。
もともとそんなに冷え性というわけではないタイプだった私ですが、当時10月で秋から冬へと季節の変わり目とホルモンの関係なのか足先が冷えてしまうことが多かったです。
なので、普段ははかない毛糸の靴下を履いて寝ていまし
その他の逆子の治し方その1.お灸・鍼
今回私は試しませんでしたが、お灸や鍼で治す方法も効果があるそうです。
お灸や鍼によってツボを刺激して血行を良くしていき、冷えを解消し赤ちゃんがお腹の中で回転が促されます。
お灸や鍼によって逆子が治る確率は89.9%だそうで、母体や胎児に対する危険も少ないそうです。
お灸は艾(もぐさ)というよもぎを乾燥をさせたものを足のツボに置き、火をつけて燃やしツボを刺激していきます。
その他の逆子の治し方その2.外回転術
骨盤位外来では「外回転術」が受けられます。
ですが、外回転術にはメリットもリスクも存在します。
逆子体操やその他の対策を行っても逆子が改善しないという方は、かかりつけの医師と相談した上で「外回転術」を選択するかどうかを検討しても良いかもしれません。
私の逆子は約2週間で治った
妊娠28週で逆子診断を受けた私ですが、そこから逆子体操をはじめ、その他の逆子対策を取り入れました。
私の場合は次の診断までの2週間体操などやり続けました。
結果、妊娠30週目で迎えた健診では、逆子から通常の頭の位置に戻り、出産当日も無事生まれることができました。
逆子でも慌てずにお腹の中の赤ちゃんを信じて出産を迎えましょう
私もそうでしたが、「逆子」と聞くと不安な気持ちになったり困惑したり無事生まれるのかなと心配になってしまうこともあるかと思います。
しかし、逆子と診断されてもすぐに帝王切開になるわけではなく、逆子を改善していく方法もたくさんありますし、出産の直前までどのような位置になるのかわかりません。
そして何よりも大切なのは、赤ちゃんが無事元気に生まれることです。
出産後赤ちゃんに「あなたが生まれるまでこんな事があったのよ」と笑顔で子どもに話ができるように慌てずに出産を迎えていきましょう。