妊娠から出産までの十月十日(とつきとうか)の間にはいろんな登竜門が待っています。
最初の登竜門は「心拍確認」です。
妊娠判定後の心拍確認はとっても待ち遠しいものです。
通常、胎児の心拍の確認は妊娠6週目~妊娠7週目には確認できると言われています。ですが、スムーズに心拍が確認出来ないと次の診察までの間、不安な気持ちになってしまいます。
「7週目中に心拍確認出来なかったけど望みはあるの?」
「胎嚢(たいのう)や胎芽(たいが)は見えたけど心拍が確認できなかった…。」
「10週目以降でも心拍確認でき、無事に元気な子を出産したママはいるの?」
など、特に初めての妊娠だと疑問なことも多いと思います。
プリママーズでは「心拍確認」や「心拍確認までの過ごし方」に関するアンケートを実施しました。その中で「妊娠9週目・妊娠10週目以降に心拍が確認出来た」ママ達の回答をピックアップしました。※2019月7日16日~8月6日ランサーズで実施
今回は少ないケースではありますが、妊娠初期の不安定な時期を乗り越え「妊娠9週目」「10週目」以降に胎児の心拍を確認。無事出産を終えている3人のママ達からのその時の気持ちやアドバイス、心拍確認までの過ごし方などをご紹介していきます。
目次
つわりとハードワークを乗り越え、11週目に心拍確認ができたA子さんのケース。
- 33歳の時に1人目を出産。
- 妊娠超初期につわりの症状。
- 妊娠11週目に心拍を確認。
以下、現在35歳になったA子さんに回答を頂いたアンケートです。
A子さんの心拍確認までの過ごし方を原文のままで公開!
Q:妊活から妊娠までの期間はどれくらいですか?
A:半年
Q:妊娠から何週目で心拍確認できましたか?
A:11週目
Q:心拍が確認できなかった際の原因や年齢および何人目のお子さんか教えて下さい。
A:ツワリ症状が早く、初回の受診が早かったため。まだ心拍確認できないかもしれないとは言われながらエコーをしました。
Q:心拍確認まで何かトラブルはありましたか?体にどんな兆候が現れましたか?
A:トラブルはありませんが、すでにツワリ症状が出ていたので、気持ち悪く、体もだるい状態でした。
Q:妊娠成立までの流れを教えて下さい。
A:自然妊娠
Q:心拍確認までに不安を感じた事はありますか?それはなぜですか?心拍確認までの気持ちをお聞かせ下さい。
A:体はツワリを感じているのに、赤ちゃんが成長していなかったらどうしようと不安でした。何からネットの記事などを読んでしまい、余計に不安を大きくしていた気がします。毎回先生から「元気に動いていますよ」って言う言葉をきけますようにと祈りながら診察室に向かいました。
Q:心拍が確認できるまでにどのように過ごしましたか?
A:体は安静に、でも、仕事もあったので仕事は続けていました。心拍確認ができるまでは上司にも相談できず、激務とバランスを取るのが本当に大変でした。睡眠だけは十分に取ること、休みの日はとにかく安静にして横になっていました。
Q:心拍確認までに不安を感じている妊娠中の方への注意点やアドバイスを教えて下さい。
A:不安な気持ちでいっぱいだと思います。何ができるだろう、どうなるのだろうとネットサーフィンする事は出来れば避けた方が良いと思います。素人の、個人的な判断で書かれたことが多くありますし、不安ばかりが募ります。
Q:夫であるパートナーにはどのようにサポートして欲しいですか?
A:家事の負担を減らし、話を聞いて欲しい。
Q:心拍が確認でき母子手帳を手にした時はどんな気持ちでしたか?
A:やっと、ここまで来たと嬉しかったです。同時に人を育てるという責任も感じました。
ネットサーフィンはやめて、休日はゆっくり安静に。
心拍確認前からつわりの症状を感じていたA子さんは、初回の受診が早く心拍確認が出来たのは「11週目」と遅くなりました。
つわりの症状がありながらも、心拍が確認できなかったために職場への妊娠報告も遅くなり激務をこなしていたと回答されています。その代わり、日々体調を気遣い睡眠はしっかりと取り、休日は横になって過ごしていました。
また、週数が過ぎるにつれて赤ちゃんの成長が気がかりになりネットサーフィンをしてしまい不安が募った事や、祈る気持ちで診察に向かっていた経験もお答え頂きました。
超音波検査では赤ちゃんを包んでいる袋である胎嚢(たいのう)が確認でき、胎嚢の中に赤ちゃんのもととなる胎芽(たいが)を確認できるようになります。その次が心拍確認です。
A子さんのように受診するタイミングが早かったりすると、数日間空けてから再度超音波健診に行く事になります。
次の診察までの期間は色々と考え込んでしまいがちですが、ネットの情報に振り回される事なくゆったりとした気持ちで過ごしましょう。
妊娠初期の出血を経験、11週目で心拍を確認できたB子さんのケース。
- 26歳の時に1人目出産。
- 心拍確認前に出血とつわりを経験。
- 11週目で心拍確認。
以下、現在29歳になったB子さんに回答を頂いたアンケートです。
B子さんの心拍確認までの過ごし方を原文のままで公開!
Q:妊活から妊娠までの期間はどれくらいですか?
A:3ヶ月以上
Q:妊娠から何週目で心拍確認できましたか?
A:11週目
Q:心拍が確認できなかった際の原因や年齢および何人目のお子さんか教えて下さい。
A:妊娠が発覚したのは25歳のときで子供は1人です。ある程度胎児が大きくならないと心拍確認できないため3回ほど通って確認できました。
Q:心拍確認まで何かトラブルはありましたか?体にどんな兆候が現れましたか?
A:出血があったため心配でしたが特に異常はありませんでした。
Q:妊娠成立までの流れを教えて下さい。
A:自然妊娠で授かりました。
Q:心拍確認までに不安を感じた事はありますか?それはなぜですか?心拍確認までの気持ちをお聞かせ下さい。
A:ある程度の大きさまで成長しないと心拍確認できないのですが、心拍確認できる大きさまでの成長がゆっくりだったため、2回目の診察でも確認できず不安になりました。初期の流産が多いと聞いていたので次の診察まで不安でしたが、3回目で確認できた時はホッとしました。
Q:心拍が確認できるまでにどのように過ごしましたか?
A:妊娠する前に仕事を辞めていたので、特に気にせず過ごしていました。つわりっぽい症状も出ていたので自然と安静にしていました。ですが、特に気を付けていたことはありません。食べたい物を食べれるときに食べて安定して過ごせていたと思います。
Q:心拍確認までに不安を感じている妊娠中の方への注意点やアドバイスを教えて下さい。
A:心拍確認できるまでゆっくり成長するマイペースな子もいます。なので不安に思いすぎないことは大事だと思います。時間が経って、胎児が成長しないことには心拍確認もできないので、日常生活を普通に送っていても大丈夫ですよ。
Q:夫であるパートナーにはどのようにサポートして欲しいですか?
A:不安な気持ちをぶつけられるのは夫だけですので、受け止めてほしいのと、一緒に調べたり、考えたりしてほしいです。あとはベビー用品見に行ったり、子供が出来なかったらなかなか行けない場所に行ったりして気分転換をさせてほしいです。
Q:心拍が確認でき母子手帳を手にした時はどんな気持ちでしたか?
A:母子手帳を受け取ってやっと実感がわきました。つわりも始まってきていて不安ばかりでしたが母子手帳を見ると子供との将来を想像して自然と頬がゆるみました。心拍が確認できてエコーで初めて動いているのを見た時は涙が出ました。人間が私の中で育っていく神秘も感じました。
赤ちゃんの発育には個人差がある。やりたいことをやって不安を解消。
心拍確認前に出血やつわりの症状を感じていたB子さん、やりたいことをやって気分転換をしながら不安を解消し日常生活を普通に送っていました。
超音波検診では赤ちゃんの発育のスピードによって心拍確認が出来ない事もあります、B子さんもそのケースでしたが3回目の超音波検診を受け「11週目」に心拍確認が出来ました。
着床後から12週目までが一番流産率が高く、胎児の心拍確認が出来るまではワクワクとドキドキした気持ちで板ばさみなります。
先生から「順調ですね!」と太鼓判を貰える事で妊娠を継続できる第一歩を踏み出す事が出来ます。
「心拍が確認できてホっとした」B子さんのコメントにもあるように、妊娠発覚後はとても嬉しい気持ちになります。その反面、なにかと不安や心配事もつきものですが、心配しすぎは母体にも良くありません。
気になる症状があれば病院に相談し、妊娠中は胎児の成長を見守り過ごしましょう。
不妊治療を経て妊娠、9週目に心拍を確認できたC子さんのケース。
- 27歳の時に1人、28歳の時に2人目、33歳の時に3人目を出産。
- 不妊治療を経験。
- 9週目で心拍確認。
以下、現在34歳になったC子さんに回答を頂いたアンケートです。
C子さんの心拍確認までの過ごし方を原文のままで公開!
Q:妊活から妊娠までの期間はどれくらいですか?
A:1年間
Q:妊娠から何週目で心拍確認できましたか?
A:9週目
Q:心拍が確認できなかった際の原因や年齢および何人目のお子さんか教えて下さい。
A:不妊治療からの着床で、妊娠が分かったのは4週目の早い段階でした。そのため、心配で心拍を早く確認したいという気持ちから病院に行くタイミングが早過ぎたため、心拍が確認出来なかったです。
Q:心拍確認まで何かトラブルはありましたか?体にどんな兆候が現れましたか?
A:不正出血があったので、化学的流産※を心配してしまいました。
Q:妊娠成立までの流れを教えて下さい。
A:不妊の原因は、私の多嚢胞性卵巣症候群※だったので、排卵誘発剤で排卵を促してのタイミング療法でした。
Q:心拍確認までに不安を感じた事はありますか?それはなぜですか?心拍確認までの気持ちをお聞かせ下さい。
A:まだまだ、小さい命なのでお腹の中でどうなっているのかこちらには、分からないので、とても不安でした。いけないと思いつつもネットの書き込みを見てしまうと不安な書き込みや心拍が確認出来ずに流産を経験された方の書き込みが目に入ってしまい、また不安に苛まれての繰り返しでした。とにかく1日1日が過ぎるのが遅かったです。
Q:心拍が確認できるまでにどのように過ごしましたか?
A:働いていたので、仕事の時間は集中してると早く過ぎたので逆に気が紛れてよかったです。暇になるとお腹の赤ちゃんは大丈夫かと不安になってしまうので家では料理や掃除と旦那が帰ってくるまで何かしら家事をしてました。
Q:心拍確認までに不安を感じている妊娠中の方への注意点やアドバイスを教えて下さい。
A:心拍確認まで、お腹の赤ちゃんは大丈夫かなと不安になる気持ち、よく分かります。赤ちゃんをそれ程大切に思ってるからこその母性だと私は思ってます。不安な気持ちは拭うのは難しいと思いますが、赤ちゃんも一生懸命頑張ってます。どうか、赤ちゃんを信じて少しでも不安な気持ちから明るい希望の気持ちがもてますように!
Q:夫であるパートナーにはどのようにサポートして欲しいですか?
A:根拠はないかもしれませんが、心に寄り添って大丈夫だよと伝え続けて欲しいです。投げやりな大丈夫だよではなく、心から願うように大丈夫だよ!と伝え続けてもらえると、私は安心出来ました。
Q:心拍が確認でき母子手帳を手にした時はどんな気持ちでしたか?
A:とってもとっても嬉しかったです。心拍確認が出来てもまだ、心配は続きますが、それでも第一関門をクリアしたみたいで本当に嬉しかったです。母子手帳も持ってるだけで幸せな気持ちになれました。
化学流産について
着床したがそこから成長せず、妊娠に至らなかった状態の事。
妊娠していた事事態に気がつかないケースも多かったのですが、妊娠検査薬の性能が向上し妊娠初期の段階でも陽性反応がでる為、科学的流産が知られるようになりました。
多嚢胞性卵巣症候群について
たのうほうせいらんそうしょうこうぐん、と読みます。卵巣内の男性ホルモンが多いことなどが原因で卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵しない疾患の事。
月経不順や月経周期が乱れなどの症状も挙げられられます。女性の約5~10%に見られ、不妊症の原因の1つでもあります。
診察日のタイミングが早すぎると心拍確認できない事もある。
多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)の為、排卵誘発剤を使用しタイミング療法で妊娠をしたC子さんは不妊治療のサポートもあり3人の子宝に恵まれています。
心拍確認前から不正出血の症状を感じていたC子さんは、初回の受診が早く心拍確認が出来たのは「妊娠9週目」と遅くなりました。
スムーズに心拍が確認出来なかったC子さんは、インターネットの情報を調べては流産の可能性などの記事を閲覧し不安な気持ちになってしまいました。
仕事など他の事に集中することで、気が紛れて「お腹の中の赤ちゃんも一生懸命頑張っている」と前向きな気持ちに切り替える事が出来ました。
赤ちゃんに会えるという期待と妊娠中の経過、出産に向けての不安を抱えているママは多くいるもの。
妊娠初期は身体の変化も大きく、心身のバランスが乱れやすい時期でもあります。
精神的な支えとなる夫やパートナー・病院の先生は頼りになる存在です。1人で不安を抱えこまず相談し健やかな気持ちで過ごしましょう。
妊娠~出産は奇跡の連続、お腹の中の赤ちゃんを信じる気持ちが1番大切
今回は、心拍確認が思うように進まず経過観察を余儀なくされた、3人のママ達のリアルな体験談を紹介しました。
心拍確認は1つの大きな目安、妊娠を継続できるかどうかの登竜門です。
プリママーズのアンケート回答によると、A子さんとB子さんは「妊娠11週目」C子さんは「妊娠9週目」に入り心拍確認ができたとの事。
心拍確認が出来ない期間中、A子さんとC子さんは情報を集めすぎた事で余計な不安を募らせてしまいました。心拍確認に関する情報をそれほど知らない時は不安な気持ちになりますが、知りたいと思った時は専門家であるお医者さんに相談するのが1番不安の解消に繋がります。
また、A子さんとB子さんは心拍確認前からつわりの症状を感じていたこともあって、「休む時は休む」「食べれる時は食べる」とメリハリをつけて過ごすことで、不安のストレスを解消されていました。
そして、3人のママ達に共通していたのは「ママもお腹の中の赤ちゃんも大丈夫」と信じ前向きな気持ちで過ごす事です。
妊娠6週目~7週目頃に心拍が確認できない時は、最終月経開始日の覚え違いや排卵日のずれによって妊娠週数が異なる場合や、胎児の発育のスピードによって超音波検査に映らない可能性があるので次の診察日まで「結果待ち」の期間を過ごす事になります。
もし、今、心拍が確認できてないとしても、健康的なマタニティライフを送るには母体がリラックスしている事がなによりも大切です。心拍が確認できるその時まで、焦らずゆったりとした気持ちで無理をせず過ごしてくださいね。
※今回の心拍確認に関するリアルな体験談のアンケートはLancersにて募集し実施いたしました。
ご協力いただいた方たちには大変感謝しております。
今後も、プリママーズでは心拍確認に関する体験談を皆様と共有し紹介させて頂く予定です。
心拍確認に関するアンケートにお答え頂ける方はこちらまでお問合せ、ご協力のほどよろしくお願いいたします。