【小児喘息の体験談】大発作で救急搬送。小児喘息の兆候や原因、再発防止についてのお話。

小児喘息原因再発症状

風邪の症状として、咳は発熱や鼻水、倦怠感などと並んで一般的な症状のひとつです。

だからこそ、ついついまたいつもの風邪の症状だと楽観視してしまいがちなのが「小児喘息」です。

私の場合、次女が小児喘息だと診断されたのは、夜中に呼吸困難で救急搬送されてからでした。

「風邪をひくと咳が出やすいな」
「咳がひどくて呼吸が苦しそう…」
「呼吸するとヒューヒュー音がする」

そんな小児喘息を疑う場面はあったにもかかわらず、気づけなかったのです。

今回は、娘の小児喘息の兆候や原因、再発防止についての注意点などを体験談を基にお話したいと思います。

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4年間のシングルマザーを経て再婚し、この夏、第3子を出産。「自分を好きでいられること」をモットーに日々邁進している。

気がつけなかった小児喘息の兆候

小児喘息原因再発症状今だから思う娘の小児喘息の兆候は以下です。

  • 風邪をひくと咳症状が出やすい
  • 咳が出始めるとなかなか治らない
  • 咳が悪化すると呼吸時にヒューヒュー音がする
  • 掃除などの多少の埃でも咳が出る
  • 季節や環境の変化のタイミングで風邪を引いていなくても咳症状が現れる

これだけ症状があれば、小児喘息を疑うべきですが、当時の私はシングルマザーでとにかく忙しく、「咳くらいその内治るだろう」と安易に考えてしまっていました。

小児喘息の原因と小児喘息になった理由

小児喘息原因再発症状小児喘息の原因は、主にアレルギー体質やカビ、タバコなどの環境にあると言われています。

娘の場合は赤ちゃんの頃にかかった「RSウイルス」が小児喘息に影響していると知りました。

生後1ヶ月半でRSウイルスに感染し入院

次女は11月生まれで、生まれてすぐに冬の季節がやってきました。

巷ではRSウイルス(咳症状が強く出る感染力の強いウイルス。子供が重症化しやすい)が流行していました。最初は長女に鼻水と咳の症状が出始めましたが、その症状は軽くとくに心配はしていませんでした。

その内、次女に鼻水の症状がみられ、一気に発熱。慌てて病院を受診すると「RSウイルス」だと判明しそのまま入院となりました。(当時、生後1ヶ月半で10日間入院)

医師の話だと、RSウイルスは生後半年未満の感染例が年々多くなっているとの事と、生後間もない時期のRSウイルスに感染は小児喘息発症の原因となると説明を受けました。

母親のアトピー体質が遺伝したこともひとつの要因

私自信も幼少期は喘息持ちでアトピー体質でした。

小児喘息そのものは遺伝するものではありませんが、アトピー体質は遺伝してしまいます。

そのため、環境要因などによってアトピー体質でない子供よりも小児喘息になりやすい傾向があると言えます。

次女は私のアトピー体質が遺伝したこともひとつの要因となって、小児喘息を発症してしまったと考えられます。

咳が出やすい体質を放置してしまった

次女は長女よりも咳が出やすく、お布団で飛び跳ねて埃が舞っただけで、咳き込む事がありました。

また、保育園ではよく風邪をもらってきていました。

ですが、鼻水や咳の症状程度では病院に行くことはせず家庭保育にて安静に過ごし経過を見ていました。

発熱がないという事で安心し、咳が出やすい体質を放置してしまったのも原因の1つかもしれません。

夜中に呼吸困難で救急搬送、小児喘息の大発作

小児喘息原因再発症状次女が2歳半の時のことです。

鼻風邪を拗らせ、咳が出ていました。市販の子供用咳止めシロップを飲ませていましたが、症状はよくなりませんでした。それでもいつものように良くなると思い込んでいた私は病院には行きませんでした。

しかし、翌日の日曜日。病院はどこも休診日だというのに娘の症状が著しく悪化しました。咳が止まらず、呼吸にヒューヒュー、ゼーゼーという音が混ざり、娘は肩を上下させて苦しそうに呼吸していました。

「月曜日の朝イチで病院に行こう」そう決めていました。けれど、症状はどんどん悪化。

夜になり、咳込みながら弱々しくグズる娘を私は抱っこしてあやしていました。そして、ふと口元に耳を近づけた時、ハっとしました。

娘がほとんど呼吸できていないように感じたのです。
血の気が引き、私はすぐさま救急車を呼びました。

そうして救急車で搬送された娘は、小児喘息の大発作と診断され呼吸器をつけられ、そのまま入院となりました。

小児喘息は再発する、小児喘息の薬や対処法

小児喘息原因再発症状小児喘息診断後、医師から「発作を起こさない状態を継続することが大切」と言われました。

私は娘の小児喘息を悪化させないため、日々の生活の中で様々なことに気を配るようになりました。

寝る前に一包、粉薬の服薬を継続

退院してから約3年間、寝る前に一包、咳予防の粉薬を娘に欠かさず飲ませていました。毎日飲むので、服薬は私と娘の日課となり、飲み忘れることはほとんどありませんでした。

また、最初はゼリーやジュースに混ぜなければ飲まなかった娘も次第に慣れて、粉薬のままでも飲めるようになりました。

咳が出始めたらすぐに受診、咳止めシールが効果的

軽い風邪だとしても、咳が出はじめたら放置せず、可能な限りすぐに病院を受診しました。小児喘息は悪化してくると症状がひどくなる時はあっという間で、治りづらくなります。

また、小児喘息は発作を起こさない状態を継続することが大切。
炎症が悪化すれば、それだけ完治への道のりが長くなります。

病院に連れていくため、仕事を休むことが増えましたが、娘を優先すると決めていました。

処方してもらえる薬は、鼻炎や痰切りに聞く飲み薬(シロップまたは粉薬)と咳止めシールでした。特に咳止めシールは効果的で、1日1枚貼ってあげると、随分咳症状が緩和されました。

旅行時などは発作用の薬を必ず携帯

旅行や遠出の際には、発作時に使用する吸入器と幼児のための吸入補助道具は必ず持参していました。

この幼児用の吸入補助道具は、幼児が吸入しやすいように口と鼻を覆うシリコンマスクがついており、吸入器との接続部には呼吸を目視できる仕掛けがありました。

そのため、口が小さく、一息に気体状の薬を吸い込めない2歳児でも、しっかりと吸入することができました。

埃やカビ、タバコの煙には注意、カーペットはやめました

娘の場合、埃やカビにも敏感に反応して、咳が出ているようでした。

我が家はリビングや子供部屋に起毛カーペットを敷いていましたが、こまめな掃除や頻繁な買い替えには限界があると感じ、全て撤去する決断をしました。

また、私は喫煙者ではありませんでしたが、隣の住人がベランダで一服する習慣があったため、基本換気以外はお隣のベランダと横並びの窓は開けませんでした。

季節の変わり目は要注意。周囲の理解を得ることも大切

風邪をひいていなくても、気圧や気温の変化が激しい季節は咳が出やすい傾向でした。

そのため、保育園や学校、学童保育の先生などには、小児喘息であることはもちろん、季節の変わり目は特に咳が出やすいことを伝え、理解してもらうよう努めました。

特に新型コロナウイルスが流行してからは、咳の症状だけで不快に感じたり、不安に思う人も多かったため、市販の「喘息です。ご理解ください」と書かれたシールをマスクに貼ったり、同様の文言が書かれたキーホルダーを身につけたりと、理解してもらえるよう気を配りました。

効果があった咳の辛さを和らげる方法(我が家編)

小児喘息原因再発症状小児喘息は服薬すれば、すぐにピタっと発作がや咳が収まるわけではありません。

小児喘息と診断されていなくても、子供の咳が酷い場合、少しでも症状を和らげてあげたいと思いますよね。

私もそうでした。

ネットや本などで調べ、色々試した結果、効果があったおすすめの方法は以下の4つです。

  1. 加湿器をかけて湿度を上げる
  2. 体が温まりすぎないよう室温や服装、掛け布団を調整する
  3. 大きめのクッションやまくらで上体を起こして、横向きに寝かせる
  4. ハッカやミントなどの香りがある薬用クリームを胸や背中に塗ってあげる

娘はこの4つの方法でいつも咳症状が和らぎ、楽になります。
お子さんが咳で辛そうにしている時はぜひ試してみてください。

もしかしたら小児喘息かも?早期に病院を受診しましょう。

身近な風邪症状である咳は、大丈夫だろうと安易に判断してしまうことがあります。

しかし、咳の悪化は呼吸困難を招く可能性があります。

私は、娘が咳の出やすい体質だと知りながら放置していました。その結果、娘は小児喘息の大発作を起こしてしまいました。

「咳が出やすい」「咳がなかなか治らない」「咳で呼吸つらそう」そんな時には早めに医師に相談することをおすすめします。

これからの季節は、発作の引き金になりやすい風邪に注意が必要です。
感染予防の為、手洗いうがいを習慣づけて過ごして下さいね。

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