「腸重積」は生後3か月から2歳未満の幼い子供によくみられる病気です。
「血便が出たけど、切れてるだけかな?病院に行ったほうがいいかな?」
「食欲がなく、嘔吐したけれど胃腸炎かな?」
その症状、もしかしたら「腸重積」かもしれません。
私の娘も腹痛を訴え、腸重積と診断されました。
今回は、注意すべき腹痛「腸重積」になった娘の症状や便秘との見分け方、腸重積の治療法やその後の様子について掲載しています。
目次
「お腹が痛い」子供のSOSは腸重積でした
ある日の夕方、突然1歳半の娘が「お腹が痛い」と激しく泣きだしました。
腹痛の原因は、長時間放置すれば腸が壊死する可能性のある「腸重積」でした。
腸重積の原因は不明でしたが風邪症状がありました
腸重積の原因は特定が難しいらしく、私の娘も原因不明でしたが、後から腸重積について調べてみると、風邪などのウイルスによって引き起こされる場合があると知りました。
娘も、もしかしたらそれが原因だったのかもしれません。
当時は1歳半で保育園に通い出したばかり。
しょっちゅう風邪を引いて、腸重積になったあの日の数日前も、やはり発熱や鼻水の風邪症状があったのです。
腸重積と便秘は見分けを付けるのが難しい
娘は便秘体質で、うんちが固くなって上手に排便出来ずに泣くことがよくありました。
そのため、腸重積で「お腹が痛い」と泣き出した時も、便秘なのか、何らかの病気なのか見分けをつけることが難しく、病院に行くかとても迷いました。
見逃さないで!腸重積の症状
腸重積の症状の特徴は、ずっと痛みが継続するのではなく、痛くなったり収まったりするところです。
便秘も痛みが収まったり、また痛くなったり、ということはありますが、そこに規則性はありません。
しかし、腸重積の場合は、痛くなったり、収まったりが繰り返されます。
娘が発症した時も、ものすごく痛がって泣いていたかと思っていたら、急に収まってしまったり、ホッとしたのも束の間、また痛がってひどく泣いたりと、痛みが繰り返されました。
肛門から造影剤を注入した娘
あまりにも痛がるため、救急にかかった娘が診断された病名は「腸重積」でした。
腸重積と診断されるとすぐ治療となり、娘はレントゲン室に連れて行かれ、処置を受けることになりました。
廊下で待っていたので、処置の様子は見えませんでしたが、、娘の泣き声が廊下に響き渡り「腸管が無事に戻りますよう」願うしかありませんでした。
腸重積は繰り返す
腸重積は発症した後が、最も再発する可能性が高く、娘は処置後、そのまま絶食と点滴を伴う入院となりました。
娘は喉が乾いたと泣き、点滴の針を包帯でぐるぐると固定してある腕が煩わしくて泣き、入院中は気を紛らわせるのが大変でした。
幸い娘は再発することもなく、順調に回復し、無事に退院することが出来ました。
腸重積のサインに気づかなかったらどうなるの?
腸重積は長時間放置すると、腸管が壊死する可能性があり危険です。
24時間以内であれば、娘と同様に肛門から造影剤や空気などを送り込むことによって元の状態に戻す処置を行う事ができます。
ですが、受診が遅れ、時間が経ってしまうと、腸の組織が腐って、壊死してしまい、緊急開腹手術が必要となる場合もあります。
腸重積を経験した娘は後遺症もなく元気に過ごしています
現在9歳になる娘は、腸重積を経験しましたが、その後一度も再発することなく、元気に過ごしています。
腸重積を発症した直後は再発率が高いため、特に体調管理には気をつけましたが、幸い繰り返すことはありませんでした。
ただの便秘だと決めつけずに、いつもとは違う痛がり方をしたり、痛がったり収まったりを繰り返したりとう様子が見られたときには、ご自身で判断せずに、病院を受診することをおすすめします。
気がかりに思う事があれば迷わず病院へ連れていきましょう。