私は出産後一つだけとても後悔していることがあります。
それは子供の寝るときの向きグセについてです。
産院ではベッドの位置的に子供は常に私の右側に居ましたし、帰宅後も窓からの冷気から守るため自分の右側に寝かせていました。
そのため子供は常に左にいる私の方を見て寝ていました。
赤ちゃん用のドーナツ枕は最近はあまり使わないと聞いたのでこの頃は使用していませんでしたが、今となっては使っておけば良かったなと後悔しています・・。
と言うのも気がつけば子供の頭部が壮大に歪んでいたのです!
左側ばかり向いて寝ていたため、頭頂部から見ると左後頭部がへこんで平行四辺形のような形になってしまっていたのです。
新生児の頭蓋骨は柔らかいと聞いていましたが、こんなに影響が出るものなのかと驚きました。
そして頭が歪んでしまったせいで左右の耳の位置も非対称になっていました。
直しても直しても・・
この歪み具合はちょっとまずいかも?と思ったので、まだ頭蓋骨が柔らかいうちにどうにかして元に戻してあげなければと思い、子供の向く方を強制的に直してあげるようにしました。
具体的にはお人形や音が鳴るもの、光が差してくる方角を子供が向いてほしい方に配置してみたりしました。
さらに強制的に右側を向くように背中の左側にタオルを丸めたものを入れてみたりしました。
しかしうちの子は首の力が強いのか、新生児の頃から自由自在に向く方向を変えることができ、右側を向かせても気づけば左側に向き直していました。
そのうちに右側を向かせようと頭を持ち上げるとグッと力を入れて「左向きたいんじゃ〜」と抵抗するようになってきました・・。
医者の見解
努力の甲斐なく歪んだまま背長していく子供がちょっと心配になり、乳児健診の時にお医者さんに質問してみることにしました。
何人かに聞きましたが、みんな口を揃えて
「1歳くらいまでには歪みは自然に治るし、髪がもっと生えてくれば気にならなくなる。」
と言うだけでした。
髪が生えて気にならなくなるって言うのは根本的な解決になってなくない??て思いましたが、医者がそう言うのなら大丈夫なのかな・・と成長とともに改善するのを期待することにしました。
しかし月齢が上がり1歳がだんだんと近付いてきても治ってきているようには感じませんでした。
矯正まくらを投入
帽子をかぶせるとより一層歪んでいるのが分かり、この先ずっとこのままだったらかわいそうだし、親として申し訳ないなと言う気持ちになりました。
なんとかして治してあげたいと夫に相談したところ、矯正まくらを試してみようと言い注文してくれました。
ドーナツ枕とは違い普通のまくらの真ん中が凹んでいてるので寝返りしてもちゃんと枕の上で寝れるようになっていました。
枕の傾斜を利用して右側を向くように工夫し、最初の頃はきちんと向いて寝てくれていたのですが、だんだんと寝相が激しくなりついには枕から頭が外れるようになってしまいました。
赤ちゃんの寝相が悪いのは成長の証だそうですが、ベッドの上で180度も回転していた時はさすがにびっくりしました。
そして寝返りが自由にできるようになると、うつ伏せ寝が気に入ったようで、ほとんどうつ伏せで寝るようになってしまいました。
仰向けに戻すと機嫌が悪くなり、すぐにうつ伏せ寝に戻ります。
なので矯正まくらはいつの間にか使わなくなりました。
ヘルメットをしていた子との出会い
※引用元:スターバンド
頭の歪みに対してもはや手の打ちようがないので、自然と治ることを祈るしかないなーと思い始めていた頃、児童館である親子に出会いました。
うちの子と同じくらいの月齢かなーと思しきその子は、頭にヘルメットを付けながら遊んでいました。
気になったので声をかけてみたところ、頭の歪みを治すためのヘルメットだとママさんが教えてくれました。
「え、そんなものがあるんだ!!」
と目からウロコの私はうちに帰って早速ネットで検索してみました。
ヘルメット自体がネットで売ってるものなのかと思ったら、きちんと病院で調べてもらって装着する医療器具とのことでした。
そして子供の頭の形を専門に見る医療機関があることも初めて知りました。
これはいいかもなぁと思いながら調べていると、治療開始時期は”3〜6ヶ月頃”が適正とのこと。
その時すでに9ヶ月くらいだったうちの子は「アウトじゃん!!」とショックを受けました。
しかししかも、、頭の形の治療は保険適用外とのことで、ヘルメットの作成に40〜50万ほどかかるとのことでした・・。
ちょうど色々出費が重なった時期で50万かぁ・・とすぐには決断できませんでした。
子どものために治療費も出せないなんて、親として情けないなぁととても悲しい気持ちになったことを覚えています。
夫とも話し合いましたが、ヘルメット治療は断念しようと言うことになりました。
1歳半になって
少しずつ髪の毛が増えてきて、確かに前ほど頭の歪みは気にならなくなりました。
しかしそれはぱっと見の話で、やはり左右の耳の位置は非対称ですし、帽子を被せるとやはり以前のまま歪みが顕著にわかります。
正直もうずっとこのまま成長してしまうのかな・・と諦めの気持ちが強いです。
今更なことですが、医者の言葉を信じずにもっと色々調べておけばよかったなーと後悔するばかりです。
”頭の歪みは成長とともに自然に治る”と言うのは昔の通説で、現在は”程度によっては自然に治らないから治療が必要”と考えられているそうです。
特に大きな問題もなくすくすく育ってくれているのでそれだけで充分だよなーとは思いつつも、頭の形のせいで将来ちょっとでも弊害が生じたら嫌だなと思う欲張りな自分もいます。
今後成長とともにちょっとでも改善してくれたらと神に祈るのみです。
まとめ
赤ちゃんの頭は絶壁さえ気にしてればいいのかと思っていたあの頃の自分を平手打ちしたい今日この頃。
新生児の頃は授乳と睡眠のことで頭がいっぱいいっぱいだったので向きグセは二の次だったのが悔やまれます。
この経験から、1.赤ちゃんの向きグセには気をつける、2.頭が歪んでしまったら早めの対処が必要、3.程度によっては自然に治らない、と言うことを学びました。
育児はやり直しがきかないので、なるべく後悔は残さないよう、子供に対して細かくケアしていこうと心に決めたのでした。