待機児童の多い東京23区!最も待機児童数が多い区はどこ?
東京の待機児童数の多さは全国的にも知られている事です。東京に住む人間の数は圧倒的に多いので、納得の事実とも言えるでしょう。
共働き夫婦も多く、出産後は会社の育休を経てすぐに仕事に復帰したいというお母さん達も多い中、復職する為には自分の仕事中に子どもの面倒を見てくれる存在、そう、保育園が必要。
地方から東京へ出てきて結婚をし生活をしている核家族が多い東京では、近所に実家が無く自分の親の助けを得る事も難しいでしょう。かと言って、ずっとベビーシッターを雇うとその支払いが相当な額になり、仕事をしてもその支払いで消えてしまう。という声も聞きます。
しかし、保活をしても子どもを受け入れてくれる保育園がなかなか見つからず、待機児童の数はなかなか思うようには減りません。
そうなれば、受け入れてくれる保育園は更に見つかりにくくなり、保活はどんどん難しくなる一方です。
そこで今回は、そんな待機児童問題にあえぐ東京23区の中でも、一体どの区が最もその問題に直面しているのかを検証してみたいと思います。
東京都で待機児童数が多い区トップ3
まず、東京都内で待機児童数が最も多い区に関する情報です。
この情報は2018年4月時点に東京都福祉保健局が発表したものです。
- 第一位
- 第二位
- 第三位
世田谷区
2017年は861人だった待機児童数が、2018年には486人とおよそ半分まで減少した世田谷区。区としてとても頑張っているのが伺えますが、残念ながらまだまだ23区で一番の待機児童数を抱えている事実からは逃れられていません。
江戸川区
第二位ではありますが、2017年に420人だったのが2018年には440人と、待機児童数が増加している区です。待機児童数を減らす区が多い中、こちらは逆の様子。認可保育園が新たに設立される前に、保育園に入りたい子どもの方が多くなっているという事でしょうか。
目黒区
2017年が617人だったのに対し、2018年は330人と半数以下にまで減った目黒区。そもそも子どもの数が少なめの目黒区ですが、まだまだ待機児童問題は大きな問題です。
東京都で待機児童数が少ない区トップ3
では反対に、待機児童数が少ない区をご紹介します。
- 第一位
- 第二位
- 第三位
杉並区、豊島区、千代田区
なんと3つの区が!そう、この3つの区は待機児童数がゼロの区なのです。これまで、待機児童数が多いイメージを払拭出来ていなかった杉並区も、2017年には29人、そして2018年には遂にゼロを達成。それぞれの区の努力が想像出来ます。
品川区
ここは凄いです!なんと、2017年は219人も居た待機児童を、2018年には19人にまで減少させる事が出来たという、ほぼ待機児童を解消したと言っても良い区がこの品川区です。
新宿区
2017年に27人だったのが2018年には25人と、こちらもまた、ほぼ待機児童問題を解決したと言えそうな区です。
待機児童数と保育園の入りやすさは必ず比例するもの?
さて、ここまで待機児童数のが最も多い区と少ない区に関してお話ししてきましたが、ではこの数は保活の難易度と比例するのでしょうか。
そもそも待機児童数とは、認可保育園に入りたいと申請をしたけれども、受け入れてもらう事が出来ずに、受け入れられる事を待機している児童の数を指します。という事はつまり、認可保育園に申請していない児童は待機児童とはなりません。
「どうせ申請したところで受け入れてもらえないだろうから、本当は受け入れてもらいたいけれども、そもそも申請するのを止めておこう」というような隠れ待機児童が居る事も考えられるわけです。
また、住んでいる人の数や、区によって選考基準が全く違ったり、専業主婦の数が多く保育園に預けようと思わない人が多い地域だったりと、発表されている待機児童の数が必ずしも保育園の入りやすさや入りにくさ、言い換えれば保活の難易度と比例しているとは言いきれないのです。
まとめ
保活の難易度を100%示しているとは一概には言えないけれども、しかしやはり大きく関わっている待機児童数。
東京都自体も、そして各区の自治体も、この待機児童問題を解決しようと必死に策を考えているところです。
中には問題をうまく解決に持っていけている区もあれば、どんなに頑張ってもなかなか解決が難しい区も。
次回は、待機児童問題に巻き込まれてしまった場合の他の手を考えてみたいと思います。