子どもは何歳になっても「親の赤ちゃん」ではないという事実:必要な時に子離れを出来るように

子どもは何歳になっても「親の赤ちゃん」ではないという事実:必要な時に子離れを出来るように

妊娠期間の9~10ヶ月、つわりや重いお腹との生活を経て、激しい痛みと共に出産。そして出産直後は授乳生活で眠気との闘い。

しかし、その大変さ以上に我が子は可愛い!大変な期間も価値がある!

これが世のほとんどのお母さん達の心の中にある想いではないでしょうか。

大変な事が多い子育ても、お母さんの目を真っ直ぐ見つめて笑顔になった赤ちゃんと一緒にいると、その幸せな気持ちは一気に上昇しますよね。

しかし、成長するにつれ、赤ちゃんは色々な事を学び、いずれ赤ちゃんではなくなります。すると、常にお母さんが全てをケアしていた状態から、子ども自身が自分の意見を持ち、様々な事を判断すべき時がやってきます。

それは我が子がしっかりと成長して一人の人間として育っている証である反面、中にはそれがとても寂しく、自分が子どもから必要とされていないのではないかと思い焦ってしまうお母さんがいらっしゃるようです。

今回はこれまで、様々なお母さん達からそのような相談を受ける筆者が、感じている思いを話したいと思います。

子どもを産むという事は「人間を産む」という事

自分の遺伝子を持って生まれてきた子どもは、もう一人の自分とも思えるし、愛情をマックスに注ぎたい対象ですね。

そしてそれと同時に忘れないで頂きたいのは、子どもを産むという事は、この世界に新たな人間を産み落としているという事です。

物理的に言えばそれは当たり前で、誰でも理解している事でしょう。しかしこの言葉の意味は物理的な意味よりも、将来を担っていく存在の一人を産むのだという意味を強く含んでいます。

つまり、いつかは親の手を離れ、自分の好きなもの、そして苦手なものと上手に付き合っていく術を身につけ、一人の人間として生きていけるようになる必要があるという事です。

「子どもの成長に応じた対応」が必要であるという事

前出の通り、子どもに愛情をマックスに注ぎたいのはもちろんで、そしてそれは絶対にそうしてもらいたい事です。しかし、この注ぎ方を間違ってはいけないというのがとても重要なポイントです。

全ての事をお母さんがしてあげないとならない赤ちゃんの期間を経て、幼児になり、児童になり、学生になっていく。この成長の過程で、子どもに注ぐ愛情の注ぎ方を上手に変化させてください。

歩けるようになったら頭をぶつけないように、幼稚園へ行ったら他のお友だちと上手に付き合えるように、おもちゃをシェア出来るように、小学校に入学したら宿題を手伝うけれども自分で考えられるようにヒントを出し、中学生になったら友だちとのやり取りに全て介入しようとせず、必要なポイントを拾いあげるように。

ここに書いた以外にも、子どもが成長するにつれ、年齢に応じた対応の仕方は常に変化します。また、子どもによっても対応の方法は違います。

そしてその対応を間違えないためには、お母さんは子どもに対し、常に赤ちゃんの時と同じ感覚でいてはいけません。子どもの行動100%全てに介入しようとするのが、子どもの為とは言い切れません。

子ども自身で解決しなければいけない事は、そっと見守ってあげてください。

お母さんは子どもにとって何歳になっても間違いなく一人だけであるという事

こうなると、お母さんによっては「自分が子どもから必要とされていないのではないかと心配になる」と思ってしまう場合もあるようですが、そんな事はありません。

子どもにとってお母さんはあなた一人です。それは唯一無二の存在であり、一生変わる事がありません。

成長するにつれ、思春期を迎え親子でぶつかり合う事もあるでしょう。しかしそれは、子どもがお母さんを必要としていないからではありません。例え疎ましく思われる時期があったとしても、間違いなくお母さんという大切な存在である事は変わらないという事を忘れないでください。

子どもの事を想うからこそ、喧嘩や反抗があるのは当然の話。そんな時に子どもの顔色をうかがって本音を言えなくなったり、気を遣いすぎてはいけません。お母さんは変わらぬ愛で、しっかりと支えてあげてください。

子どもが大人になった時、一番の相談相手になる日が必ずまたやってきます。お母さんは子どもにとって、世界であなた一人しかいないのですから。

子どもが成長するにつれ変化する愛情の形は、お母さんが子どもを愛する故のものです。だからこそ、必要な変化なのです。

まとめ

今回は少し切り込んだ内容のお話しをしました。小さなお子さんを育てるお母さん達にとっては、まだ遠い先の話に感じられるかもしれません。

しかし、子どもの成長はとても早く、まだ先の事と思っていると、気付いたらまさにその時期が来てしまいます。

将来お子さんがしっかりと独り立ち出来る「人間」になれるよう、お子さんにとって一番の理解者なお母さんでいてあげてください。

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ABOUTこの記事をかいた人

ロサンゼルスで幼児教育を学び、帰国後は都内のインターナショナルプリスクールに勤務。現在はインターナショナルスクール生徒専門の家庭教師、大人向け英会話そして外国人向け料理教室を主宰。現代社会における働き方の変化、そしてコミュニケーションに関する情報を発信している。