子育てをしていく中で、子供の成長とともに不安はつきものです。
そんな中で「療育(りょういく)」という言葉をご存じでしょうか。
これは私が息子を幼稚園に入園させる1年前に知った言葉です。
子供がいないと知らなかった言葉でした。
もし、今子供の成長の事で悩んでいる方がいるなら、
これを読んで「療育」について知るきっかけになればと思います。
目次
療育ってなに?
まず、はじめに「療育」とは?
読んで字のごとく治療して教育する。
発達に障害を持っている子や、その可能性がある子を治療しながら保育していく子供発達支援というものです。
住んでいる地域の政策などによって、子供発達支援は異なるようですが私の住んでいる地域では福祉の一環事業でした。
私が療育を知るまでの道のり
私が「療育」を知るきっかけになったのは、息子が幼稚園に入園する1年程前でした。
当時、娘が幼稚園に入園しており、その流れで息子も当然のように同じ幼稚園に入園だな~、くらいに思っていました。
しかし、ひとつだけ息子のことで気になっていたのは「言葉が遅い」ことでした。
2歳過ぎても単語のみで、なかなか言葉が増えない息子が気がかりではありました。
プレ幼稚園で先生に発達支援を進められる
入園前の1年間、実際に幼稚園に行き、園庭遊びや室内でお歌遊びなどをするプレ幼稚園というものがありました。
そこで私は初めて息子と同じ年齢の子供たちを見て・・・
「みんなお母さんの横にしっかり座っている!」
「先生の話をしっかり聞いている!」
そのことに驚きました。
息子は3月生まれということもあり、同級生でも4月生まれの子とは1年の差があります。
多少の発達の差はそんなに気にしていませんでしたが、息子はじっと座ることはできず周りのみんなの間をすり抜けて走り回っていました。
それでも・・・
「男の子はやんちゃだし、こんなの当然!」かなと思っていました。
しかし、その様子を見ていた園の先生方から
「〇〇君は、集団生活に慣れていないところもあるし、一度発達支援の学級などに行ってみてはどうですか?」と突然言われました。
「発達支援?息子に障害があるといいたいの?」当時、これが私の正直な気持ちでした。
市役所に連絡後、療育園の見学へ
それでも、一度言われると気になってくるのが親心です。
- 言葉が遅いこと
- 周りの子がしていること全く関係なく走ったり寝転がったりすること
などが気になったので市役所のホームページからこども支援センターの施設に直接電話しました。
「すぐに見学に来てください」と言われ不安な気持ちもありつつ見学へ。
知育園は私の想像とは違い、通常の幼稚園や保育園とほぼ変わりませんでした。
違うことは、クラスの人数と担任の先生の数。12人のクラスに対して6人の先生、子供2人に対して1人の先生がつき、園の生活を行っていくものでした。
他に比べて手厚い保育というような環境です。
通常の幼稚園と違うことは、その日に行うスケジュールを絵で表記していたり、言葉にプラスして先生が動作でも示してくれたりするものでした。
また、個別に発達に対する目標を立てその目標に対してカリキュラムを組み日常生活を行っていきます。
息子の場合、言葉の発達以外にも座って待つ、順番を守る、自分の身支度を自分でするなど細かい目標を立てその中で言葉の発達を促していこう!と知育園へ入園を決めました。
療育にかかる費用は保険適応
療育に関して、住まいの地域によって異なると思います。
私の住んでいる地域では、福祉の一環になります。
上限額が決められており、一定額以上にはなりません。
保険適用され費用としては「月に数千円」です。
高い金額を支払う事なく療育を取り入れる事が出来ています。
子供の言葉の発達が気になったきっかけ
息子の言葉が遅いなと感じたのは、2歳半を過ぎた頃です。
2歳頃からママ、パパ、ねぇね等の単語は出るけど、それ以上の二語文にはなかなか繋がりませんでした。
3歳になる今でも単語のみです。
それでもこちらの言うことは理解して動いてくれるし、少しずつ言葉は増えていたので時間の問題かなとも思っていました。
ですが、いざ幼稚園に行くとなると・・・
- 自らの意思を伝えることが出来ない
- 言いたいことが言えない
家族だけが理解していても他人とのかかわりがある環境で言葉が遅いということは、この子にとって大変なことなのかもしれないと思うようになりました。
実際に療育に通い始めてからの言葉の発達
現在、息子は障害があると言われたわけでもなく、疑いがあるとも言われていません。
ただただ言葉の発達に関しては人よりゆっくりです。
発達支援センターにて療育に通ってから急激に言葉を話せるようになったわけではありませんが、自分の意思を「ちがう!」「こわい!」などしっかり伝えてくれるようになました。
言葉の他にも「ママ!手!」と手を繋いで歩いてくれるようになっていたり少しずつ成長が見られます。
やはり集団生活の中にいると他の子からの刺激もあるので息子にとっては確実にプラスになっていると感じます。
療育を通して明確になった自分の育児の基本
私自身この経験を通して、2歳だからできる、できていない基準は人それぞれであって、その子に合ったペースに寄り添うことが大事だと感じました。
小学校へ入る前のこの時期は個人差がとても大きいです。
「幼稚園に入園するのに皆、同じじゃないといけないの?」
「うちの子は発達が遅いから幼稚園に入れない?」
どちらも違うと感じます。
姉弟で同時に幼稚園や保育園に通ってくれ助かるという気持ちは親の希望であって、息子が過ごしやすい最適な環境ではなかったという事に気が付きました。早々に、療育への教育を取り入れ、先の事を考えて行動に移せてよかったと思っています。
お子さんが、なにかしらの障害なのかもしれないと思う一方で、うちの子に限って違うと思いたい気持ちどちらも理解できます。ですが、療育という選択肢も視野に入れて検討してみてはいかがでしょうか?
成長過程が気がかりであれば、専門知識のある施設や先生のサポートを受ける事は子供にとってもプラスになるかと思います。
今後も息子は療育を利用し、いつか通常の園に通えるようになり、小学校入学時に1人で通えるようになればいいなぁと思っています。
「療育」について少しでも参考になれば幸いです、最後までお読み頂きありがとうございました。