会陰裂傷(えいんれっしょう)という言葉を聞いたことはありますか?
赤ちゃんが出てくる際に会陰が裂けて傷が出来ることを言います。
私は実際に医師から会陰裂傷と診断されてはいませんでしたが、産後あまりの痛みに自分がどういう状態なのか知りたくてネットで検索しました。
そうすると「会陰裂傷」というワードが目に止まり、痛みの原因と症状が似ている事から・・・
「痛みはいつまで続くんだろう?」
「傷跡はどうなっているのかな?」
「辛い痛みを和らげる方法はないかな?」
と産後不安に思い過ごしました。
今回は、私の会陰切開(えいんせっかい)後の体験談&傷を悪化させずに回復する方法をまとめて掲載しています。
目次
安産だったはずが出産後に激痛が襲う
午前8時過ぎに陣痛室から分娩台に移動し、10時には産まれ出産自体はとても安産でした。
会陰切開はしましたが、助産師さんはいきみ方も上手で順調なお産だったと言われました。
疲労困憊なものの出産は無事に終わりほっとして過ごしていました。
会陰切開の縫合もそれほど痛くないと感じていましたが、処置が終わってから傷の痛みがどんどん増していきました。
「陣痛並みに痛いけどこれは異常なんじゃない?」
と思い、今後の流れを説明してくれる助産師さんの話を遮って痛み止め処方をリクエスト。
10分ほどで痛み止めが効いてくると言われ時計を見ながらあと〇分で楽になる・・・とカウントダウンをしながら分娩台の手すりにしがみついて痛みに耐えました。
会陰裂傷による再縫合&抜糸までの治療と経過
痛み止めが効き始める時間が過ぎても少しも痛みが引かず、むしろお尻の傷がどんどん痛く、熱くなっていくので堪らずナースコールをしました。
再縫合になった!原因は腫れと血腫
看護師さんが来て看てもらったところ、「これはひどい!」とすぐに先生が呼ばれました。
傷が大きく裂けており、腫れと血腫が出来ていたそうです。
一度縫合した所をとって血腫を除き、膣にはガーゼが詰め込まれ再縫合する処置がとられました。
再縫合になった原因としては
「分娩が順調で赤ちゃんが出てくるスピードに体が順応できなかったこと」
「妊娠後期から血圧が高かったため血管も切れやすくなっていた」
と説明を受けました。
抜糸までの入院中の経過
そのまま分娩台で昼食を摂り、なんとか陣痛室へ移動しました。
通常であれば自分で排尿が出来れば各病室へ移動します。排尿に挑戦しにトイレへ行ったところで、くらくらしてそのまま失神しました。
ベッドまで運ばれ、そこからは傷の激痛で下半身は足の先まで全て自力では全く動かせない状態。トイレにはもちろん行けないので膀胱に直接管を付ける処置をしてもらいました。こんな状態で明日から赤ちゃんの世話なんて出来ないと絶望的な気分でした。
ですが一晩寝ると翌日の朝には自力で立って歩けるまで驚くほど回復。
午後からは通常よりも半日遅れで授乳もスタートすることが出来ました。
通常なら先生の診察は退院前日まで行われないのですが、産後2日間は診察があり、退院予定日の朝に抜糸をして無事予定通り産後4日目で退院となりました。
会陰裂傷 の痛みはいつまで?傷跡はいつ治る?
会陰裂傷の痛みは産後40日まで
先生から痛みが治まるのは1ヶ月ほどかかると言われ、実際そのころにはだいぶ痛みは治まり、自宅から徒歩3分ほどのコンビニまでは出掛けられるくらいに回復。
入院中は痛み止めを服用しても痛みがやや和らぐ程度、2週間ほどは足を引きずって歩いていました。
退院後は、10分程立ってると痛くなり、家事のすべては母に任せました。
1か月を過ぎて日中は痛みが和らいでいても、出掛けたり活動量が多い日の夜は痛みが強く感じました。会陰裂傷の痛みは産後40日くらいまで続きました。
傷跡の完治までは約2か月
2か月たった今でも傷跡はうっすら残ってる状態ですが、ほぼ完治しています。
自宅でゆっくり過ごすだけなら会陰裂傷の痛みはもうほとんど感じなくなり、もう大丈夫かなぁと思い・・・産後50日の頃徒歩約10分の距離の買い物に行ったらお店についた時点で傷が強く痛み出ました。
痛みを感じなくなっても傷が残っている間はあまり動かないほうがおすすめです。
会陰裂傷の痛みを和らげるには?
お風呂は抜糸40日後から入浴可能
会陰裂傷に関わらず産後1か月間は入浴はせずシャワー浴とされています。
産後1日目からシャワー浴は可能ですが、私は痛みが強く長い時間立っていられなかったこともあり、産後3日目に初めてシャワー浴をしました。
傷には出来るだけお湯が当たらないように注意しながら入浴。
それでも入浴後は傷が痛み、動けなくなるので産後1か月間は2~3日に1回の入浴でした。
産後40日ほどで痛みが落ち着いてから湯船に浸かるようになりました。
ドーナツクッションで過ごす
ドーナッツクッションは必須です。
退院時も車にクッションを積んできてもらいました。
ですが、クッションを使って座っても痛いので横になって安静にしているのが一番です。
赤ちゃんを抱っこする時も立ち上がって抱っこできるのは数十秒が限界でした。
特に夜は疲れが出て痛みが出やすかったので痛い時は無理せず抱っこやおむつ替えも周りの人に手伝ってもらうのが良いでしょう。
産後20日くらいでクッションなしでベッドやソファなど柔らかいものに座ることも出来るようになりました。
出産前に 会陰マッサージを取り入れるのがおすすめ
出産は命がけと言われる大変なことです。
今回は初産で特別産後の経過が悪いのかは分からなかったですが、周りの看護師さんから「大変だったみたいだね」と声をかけられたのでおそらく産後の痛みは強い方だったと思われます。
次に第2子を授かることが出来た時は、会陰裂傷や切開を防ぐ方法として会陰マッサージがあるため取り入れてみようと思います。
また、今回の会陰裂傷の原因の一つであった高血圧を防ぐために体重管理や日ごろからの健康管理にも気を付けて妊活を再開したいと思います。