私は悪阻の最中、妊娠12週の時に突然出血しました。
それまで「お腹が張るな~」と思いながらも一通りの家事をしていました。
そんなある日、突然ナプキンでもカバーできないくらいの出血に動揺し病院に電話をかける事に。
電話の結果、診療時間は過ぎていましたが急遽先生が診てくれることになりました。
普段残業で帰宅の遅い夫がたまたま家にいたため、上の子を預け病院へ。
診察を受け、心音が聞こえた時には安堵の涙が止まりませんでした。
しかし、診断の結果、「流産しかかっている。この週数だとなにもできない。安静にしてください。」との答え。
出血がおさまらないため、薬を貰い自宅に戻りました。
当日は出血の原因が分からなかったのですが、後日出血の原因は前置胎盤気味と判明。
前置胎盤による出血で一辺した私のマタニティライフ。
上の子のお世話に関するサポートや寝る姿勢など、リアルな安静生活体験談をご紹介します。
目次
上の子どものお世話は誰がするの?
我が家は転勤族の為、サポートを頼れる親族が近くに住んでいません。
そのため、なにかあったときには、夫婦で乗り越えるしかありません。
夫は普段の帰宅が21時前後、保育園から上の子が帰ってきた後は、ワンオペの事も多々あります。
しかし、出血してお腹の子が危ないと知った夫は、子どものために会社に掛け合って貰いました。
「妻子の命がかかっているのでしばらくの間、どんなに遅くても帰宅は18時にしてほしい。」
「この時期に転勤は出来ないので、もしそういう話があるなら異動できない。」
コロナも落ち着き始めた時期だった為転勤の話もうっすら出ていたのですが幸い、今の部署の上司が理解のある方でしたので承諾して貰いました。
上の子の送り迎えは夫、ご飯の用意をしてくれたり子どものお世話をしてくれるのも夫という生活がスタートしました。
お腹の子を守るため、上の子と別室で寝る
今までは、上の子どもと夫と三人で川の字で寝ていましたが、もうすぐ2歳になる息子は寝相が悪くたまにお腹を蹴ったり、寝る前に抱っこをせがんだりと甘えたい盛りでした。
もちろん上の子への愛情は変わらないのですが、お腹の子を守るため別室で寝る事にしました。
幸い使っていない部屋が一部屋あったので、出血した夜から夫と子どもがその部屋で寝ることに。
離れて寝る初日は出血が止まらない不安と上の子と一緒にいてあげられない不甲斐なさから眠れませんでしたが、徐々に状況にも慣れてきて出血も止まり始めました。
結果としてお腹の子を第一に考え体を休ませるためにも別室にしたのは正解でした。
お休みの日もパパに上の子のお世話をお願いする
夜だけなく日中も夫にお願いをして上の子の保育園の送り迎え、食事の世話、お風呂など夫に頼ることになりました。
大変だったのは、保育園がお休みの日です。
元気が有り余っている上の子は、朝早くから外で遊びたがり夫もなだめながらご飯の準備をして公園に連れて行きお弁当を買って帰ってきてくれたりと様々なことをしてくれました。
また、私が寝ている部屋で3人で一緒にご飯を食べることで上の子の寂しさを軽減したりと子どもへのフォローも出来る範囲で行っていました。
夫が積極的にサポートを行ってくれたので、切迫流産解除後になった今でも上の子はパパ大好きっ子になったのがありがたいです。
前置胎盤中の1日の過ごし方
「お腹の子どもはこれからどうなるのだろう?」と気になりスマホで色々検索してしまいますが、オススメしません。
その理由は、初期の大量出血や前置胎盤についてはネガティブなことしか書いていないからです。
検索魔になるよりも、ゆっくりと体を休ませて産まれたら家族でピクニックしようなどポジティブなことを考えましょう。
前置胎盤中は処方薬を服用しっかり休む
上の子どものお世話がなんとかなると思ったら大事なのはまず、お腹に宿った大切な命を守ることです。
私は妊娠初期ということもあり、病院から「ズファジラン錠」という薬を処方されました。
またお腹の張りは感じているものの痛みは感じなかったため、痛み止めの処方はありませんでした。
それでも出血は3日ほど続きました。
3日後からは幸い、出血の量は徐々に落ち着いてきましたが、痛を感じたので「カロナール錠」も処方されました。
つわりもあり元から日中は横になることが多かったのですが、出血してからはトイレとお風呂以外は布団から出ないように心がけました。
寝方も抱き枕を使い横向きにあまり圧力をかけないように気をつけました。
安静解除のあとも度々お腹は張っていたのですが妊娠後期の今は「リトドリン塩酸塩錠」へと変化しました。
現在も基本はお腹が張っているため薬を飲んで横になるのはマストです。
帝王切開でもメリットはある、ポジティブな事を考え通院を待つ
少しの出血でもネガティブな考えが浮かぶので、お腹の子の生命力を信じるように。
このまま前置胎盤でもお腹の子が成長さえしてくれればと思うようになりました。
同じく前置胎盤だったママ友は帝王切開を恐れていましたが回復し、普通分娩で男の子を出産しました。
前置胎盤のままだと出産の時に帝王切開になることが多いようですが、幸い私は第一子の時から帝王切開。
ポジティブに帝王切開で予定が決まっている方が計画が立てやすいと思うようになりました。その他にも、保険金が支払われるなどのメリットもあります。
帝王切開のデメリットとしては、産後の回復に時間がかかることですが、通常分娩でも産後の回復に時間がかかる人がいる事を考えるとあまり苦になりません。
出産の痛みは人によって違います。
子どもと自分の体調を考慮しての帝王切開なのであまり悲観的にならず出産を楽しみましょう。
前置胎盤気味との診断からの回復
自宅安静になり週1度の検診ののち、一月半で安静が解除されることになりました。
その間、一番大変だったのは息子の風邪により保育園で預けれない中、夫も仕事で外せない用事があり、寝たきりだった私が息子と数時間一緒に過ごしたことです。
幸い私の体調は回復しつつある時期、子どもは夫と病院に行ってお昼も食べたこともあり5時間ほどの二人時間で済んだことでその間痛みを感じることもありませんでした。
ですが、本来なら安静が解除されるまでは無理は禁物です。
前置胎盤中夫に頼れない時は、各サービスを利用しよう!
今回、私は夫に頼ることができたのは幸いですが頼れないという場合も多いですよね。
私も今後なにかあったときに備えて色々調べてみたのでお伝えします。
産前産後ヘルパー制度を調べておくと便利
まず妊娠中に体調を崩したけど頼れる人がいないという方向けに、産前産後ヘルパーという制度があります。
上の子の産後に存在はなんとなく知っていたのですが、現在住んでいる自治体では産後2ヶ月までしか対応していませんでした。
しかし2020年4月から制度が変わり、産前でも利用できるようになっていました。
気になる方は制度が変わっている場合もあるのでお住いの自治体に問い合わせてみることをオススメします。
行政のヘルパーは急に依頼出来ない事が多い
行政のヘルパーさんなのでお値段は安めですが、急な依頼はできないことが多いようです。
ベビーシッターさんや家事代行サービスも民間の企業でやっているところも現在は多々あるので、利用してみてもいいかもしれません。
ウーバーイーツや宅配サービスを駆使する
ご飯だけの心配ならウーバーイーツや宅配配食サービスを行なっている飲食店も多いのでそちらを利用するのも手です。
実際、私も上の子のご飯がお弁当屋さんのお弁当だったり、ファストフードに頼ったりと無理だけはしないように心がけてきました。
保育園や民間の一時預かりを利用する
日中上の子を見てくれる人がいないという方は、保育園や民間の一時預かりにお子さんを預けて身体を十分に休めることも大事です。
前置胎盤と診断されたらムリは禁物
第一子の妊娠中は、少しのマイナートラブルで済んでいたので第二子も大丈夫だろうと思っていたのですが、出産は子ども一人一人違うもの。
まさか自分が妊娠中に大量出血し前置胎盤気味の診断が下されるとは思っていませんでした。
今まで聞いたことのない「前置胎盤」というワードと「絶対安静」の言葉。混乱ばかりでしたが、我が家では夫の活躍により無事に安静解除にいたることができました。
現在妊娠9ヶ月ですが、安静解除になってからもずっとお腹は張っているため毎日張り止めの薬を服用しています。
ムリは禁物。
かわいい我が子に会えるまでは「上手に家族に甘える」「色んなサービスを利用する」など、辛い時期を乗り越えましょう。