「妊娠6週から何となく気持ち悪いなぁ〜。」
「でも吐くまでは行かないなぁ〜。」
妊娠6週からはじまった悪阻の症状は軽度でした。
しかし、妊娠7週に入ってすぐ通勤途中の電車で突然頭に酸素が行ってないな。と感じてる間に目の前が真っ白になり全身から冷や汗が出て立っていられなくなりその場に倒れてしまいました。
そのまま救急車で運ばれ、鞄にマタニティマークを付けていたので救急隊員の方に妊婦だと気付いてもらえ、産婦人科のある病院へ搬送してもらえました。
「お腹が出ていない時ほどマタニティマークは重要です!」
搬送された結果、つわりの一種だと言う事でした。
点滴をして帰りましたが、帰りのタクシーで気分が悪くなり吐きそうに。
その日を境に、吐きつわりが始まりました。
重症妊娠悪阻になり、強制入院
妊娠8週の時に妊婦検診をしましたが、その頃から酷い吐きつわりが始まり点滴をして帰るよう指示があり受けました。
それから毎日食べても飲んでも吐いていたので点滴通いをしていました。その頃から先生には入院を勧められていましたが、妊娠も初めてで、今までにも入院経験は無かったので何となく入院に対しての不安があり、入院を拒否していました。
しかし、この時に入院していればもう少し楽になれたのかと後悔する事になります。
本当につわりが酷くなったなと感じ始めたのは妊娠9週頃からです。
食べる事はもちろん出来ず、夏場だった事もあり、「せめて飲まなければ」と思い、飲んでみても飲んだ倍以上の水分を吐いていました。
そして妊娠11週目に入った時緑色の液体を吐き、危機感を感じました。
産婦人科へ連れて行ってもらい、診断の結果、※重症妊娠悪阻で「今すぐ入院です。」と言われ、その日から24時間点滴が始まりました。
(※水分が摂れない、栄養代謝障害などを引き起こすなどつわりが重症化している事 )
入院中は比較的マシだった吐きつわり
入院1日目〜2日目の食事はウィダーインゼリーが運ばれてきました。
3日目以降はフルーツとパンが出ましたがフルーツのみ食べる事が出来ました。
24時間点滴なのでお風呂も3日に1回と言われていましたが、かなりつわりが酷かったので体を拭いて貰うだけで精一杯でした。
それでも点滴のおかげで家にいる時よりは吐かずに済んでいました。
妊娠11週には、10キロ弱体重が減っていたので、点滴針が中々刺せず看護師さんたちが苦戦。それほどに血管も細くなり、脆くなっていました。
強制入院から1週間で無理矢理退院
入院当初は「1週間で退院出来るかな〜?」と言われていたのに6日経っても一向に退院の話が出てきませんでした。
私自身、入院生活は家にいるより吐く回数は少ないし何かあった時に先生が居てくれる安心感はありつつも1、2時間置きにやってくる先生や看護師さん達のニオイや話し声が苦痛で仕方なかったので早く退院したい気持ちの方が強かったです。
先生に懇願し、とりあえず退院させて貰えました。
家に帰るともちろんつわりは悪化しましたが、点滴通院に切り替えました。
私の場合、光や音、あらゆるニオイ、風がダメで病室の方がそれらを強く感じてしまい入院生活は苦痛に感じ、通院を選びました。
つわりの間、会社を休職
つわりが本格化したのは妊娠7週から、主なつわりは21週頃に落ち着きました。
喉にある違和感は吐きつわり等が終わってから始まり、出産するまでずっと喉に違和感がありました。
- 吐きつわり
- 風に当たるのがダメ(扇風機やクーラーもダメ)
- 人のにおい、食べ物のにおい、あらゆるにおいがダメ
- 人の話し声もダメ
- 妊娠6ヶ月〜産後まで喉に違和感
つわりが始まった妊娠7週から22週まで会社を休職しました。
勤めている会社は良心的で「有休を残して休職にした方が良いよ。」と提案してくれました。
その後、産休に入るタイミングで退職しました。
最後に
重症妊娠悪阻は立派な病気だと私は身を持って感じましたが、無事に3625gのビックな赤ちゃんを出産する事が出来ました。
つわりの症状は本当に人それぞれ、注意しなければ手遅れになる事もあります。
「みんなが通る道だから」「つわりだから我慢すれば大丈夫。」と思わず、しんどいなと感じたら病院へ相談しましょう。
重ねて、必要であれば点滴を打ってもらう、入院するなど体調を優先に考え整える事が大切です。