妊娠中の体にはトラブルがつきもの。
私も様々な不調を体験しましたが、そのたびに鍼灸師の主人に助けられました。
鍼やお灸、漢方薬は妊娠前から利用していましたが、妊娠中にも大活躍してくれたのです。
今回は、つわりの吐き気を鍼治療で緩和した体験談をご紹介します。
目次
妊娠中の体にはトラブルがつきもの
長女妊娠中、つわりが始まったのは妊娠5週目頃からでした。
- 1日中感じる吐き気(特に空腹時)。吐きたくてもうまく吐けない。
- 消化不良。朝食べたものはその日の夜か翌日の朝にやっと無くなるような感じ。
- 胃に水や空気がたまっているような不快感。
- 食べ物のにおいが気持ち悪い。
などでした。
このとき摂れていた食事の量は、1日でおにぎり1個とキウイ1個程度。
水もあまり飲めず、唇や肌は乾燥してカサカサ。夏場だったこともあり、水分不足になっていました。
体重は1週間で4キロほど落ち、横になって過ごすことが増えていきました。体が思い通りにいかないことで不安やいらだちが募り、気分も落ち込み気味に。
つわりが始まる前まで続けていたヨガや軽い運動もできなくなり、心も体もどんどん重たくなるばかりでした。
つわりに戸惑っていた私ですが、鍼灸師の主人は落ち着いていました
鍼灸師である主人は、私の体調を冷静に分析していたようです。
私と同じく妊娠初期に吐き気で苦しんでいた人を鍼で治療したことがあると前置きして、鍼治療を受けてみてはどうかと勧めてくれました。
実を言うと鍼の響き(鍼を刺したときに感じる独特の感覚)が苦手な私。しかし、そんなことも言っていられない状態なので、刺してくれるようお願いしました。
主人いわく、同じつわりでも症状によって選ぶツボは変わるそうです。
- お腹の上脘(じょうかん)
- 中脘(ちゅうかん)
- 下脘(げかん)
- 両手首の内関(ないかん)
お腹の3つのツボは主に胃の不調があるときに使うところで、食べ過ぎ、胃もたれ、胃痛、食欲不振など、色々な症状に対応しているそうです。
内関は吐き気があるときによく使うツボです。内関を刺激できるリストバンドが、つわりや車酔い対策として売っています。
※このときは妊娠初期だったので、お腹のツボはおへそより上なら刺せました。胎児が成長すれば、おへそより上でもお腹には刺せなくなります。その場合は腕や足にあるツボで対処するそうです。
鍼治療はつわりの症状に即効性があることも多い
お腹のツボは刺してから5分ほどたつと胃がグルグルと動く音がして、詰まりが取れていく感覚がありました。
つわりが始まって以降、お腹が鳴ったのはこのときが初めてでした。鈍くなっていた胃腸の働きが活性化されたようでした。
両手首のツボ、内関は刺してすぐに吐き気がおさまりました。
意外に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、鍼治療は即効性があることも多いです。
刺したまま20分位置いて、鍼を抜く頃には吐き気や胃が詰まる感じはだいぶ無くなりました。
その後食欲も出てきたので食事を摂ったのですが、食後は消化不良で気持ち悪くなりました。
けれど鍼をする前のようにいつまでも気持ち悪さが続くことはなく、次の食事の時間には落ち着いている状態でした。
鍼治療を続けてつわりの症状を緩和し保つ
刺してすぐは調子が良かったのですが、翌日以降はまた段々と元に戻っていきました。
悪い状態に戻り切らないように3日間ほど続けて鍼を打ってもらい、体調を安定させてもらいました。
それ以降は、2~3日に1回位の間隔で鍼を打ってもらうことで安定した状態を保つことができました。
妊娠前と同じ体調とまではいきませんが、軽めに3食食べられるようになり、吐き気も空腹時のみになりました。
その後つわりは段々と落ち着き、8週目頃には週に1度鍼治療をしてもらえば問題なく過ごせるようになりました。
そして妊娠14週目にはつわりは終わり、鍼治療を受けなくても妊娠前と同じかそれ以上に食べられるようになりました。
期間とペースをまとめると、つわりの為に鍼治療をしていたのは2ヶ月半。5〜8週目までは週に2〜3回、8〜14週目までは週に1回のペースで受けていました。
つわりからくる精神的辛さも鍼治療は有効でした
鍼治療で完全に吐き気が解消されたとは言えないけれど、かなり楽に乗り越えることができました。
つわりはただひたすら耐えるものというふうに思っていたので、貴重な体験でした。
「何より、鍼を打ってもらえれば大丈夫」というような安心材料があったことはとても大きかったです。
体調が不安定になったときも、気持ちは安定していました。
二人目の妊娠も希望しているので、またつわりになったときは夫に鍼治療をして貰い乗り越えたいと思います。