Vol.7ステージ1の肺腺がん胸腔鏡手術後の育児は大変だった。

肺がんステージ1

こんにちは、ボヌール ママンです。

妊娠中に乳がんが発覚し安定期に乳房温存手術を行い無事、第1子を出産。

産後は放射線治療を行い、数年後に第2子を授かり平和に過ごしていました。

がんの進行度や種類によって異なりますが、「5年生存率」は治療の目安とされています。

平穏な日々を送り、癌だったことも忘れかけていた頃に、「肺腺がん」の告知を受けました。

今回Vol.7では、ステージ1の肺腺がんを胸腔鏡手術で治療を行った体験談を掲載しています。

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妊娠中にステージ1の乳癌が発覚し安定期に治療(乳房温存手術)を行い赤ちゃんを無事出産する事が出来ました。妊娠中に乳癌と診断された方や乳癌と診断されて将来の妊娠&出産に不安がある方の参考になればと思い実体験を掲載しています。乳癌は早期発見がとても大事です。セルフチェックや定期的に乳癌検診を受ける事をおすすめします。

ステージ1の肺腺がんと判明、1週間入院しました

検査入院を2度行い、ステージ1の肺腺癌が確定しました。

そこからは、あれよあれよと入院日が決まり、保育園の行事や夫との仕事を調節し1週間入院しました。

腹腔鏡(ふくくうきょう)手術の傷は4箇所

ロボット手術は予約がいっぱいで半年待ちだったため、腹腔鏡にて手術を行いました。

3cm程の傷が4箇所必要となり、そのうち1つは胸腔ドレーンを挿入します。

手術の時間はトータルで5時間。

目が覚めたら夫の顔が見えましたが、コロナの影響もあり一瞬顔を見ただけでサヨナラでした。

手術当日から翌日は気持ち悪くて動けない

麻酔の影響なのか、術後はぼ~とし食欲もありませんでした。

「痛ければボタンを押して下さい」と言われ、自ら鎮痛薬を投与するポンプがあったのですが、どの程度の痛さで押すべきか分からず、入れすぎたのも良くなかったようです。

翌日から「歩ければ尿道のカテーテルを外せる」と看護婦さんから伺っていたのですが起き上がるのも無理でした。

咳と淡が出るたびに、胸と傷跡に痛みを感じるので痛み止めが処方されます。

二日目にはお粥が食べれるようになり、三日目には売店まで歩けるようになりました。

胸腔ドレーンが外れると楽になる

入院四日目に胸腔ドレーンが取れました。

痛みがゼロになった訳ではないですが、とても楽に感じました。

シャワーを浴びる事もできるようになり、かなり回復したと感じますが、まだまだです。

右肺を取ったので右胸の下あたりは神経が過敏になりビリビリした感じがします。

傷口周りはテープかぶれもあり、痛みと痒みが続いていました。

入院中に持参してよかったアイテム

肺腺がんが確定するまでに2回検査入院した事もあり、入院の準備はスムーズでした。

中でも持参してよかったアイテムは「アイパッド」です。

病院にフリーWiFiがない為、入院前に見たかった映画などはダウンロードしておくと◎。

胸腔鏡手術後は、ブラトップを着用するのも窮屈に感じますし傷口に負担がかかります。

ですので、普通のタンクトップ、もしくはナイトブラを持参するのがおすすめです。

ノーブラで院内を移動するのも抵抗があるので、軽く羽織れるものがあれば胸元も隠せるので良いかと思います。

胸腔鏡手術後の育児は思った以上にキツかった

予定通り一週間で退院することができました。

「もう、大丈夫。」

入院中は、家事も育児も仕事もなく、安静にしたい時に休めるのでそう勘違いしていました。

家族に会いたい気持ちと、自宅に帰りたい気持ちが強かったからかもしれません。

胸水が傷口から出て気持ちが悪い

胸腔ドレーンが入っていた傷口の経過が悪く、胸水が出て驚きました。

化膿している訳ではないのですが、良く分からない体液が出てくるので不安に思い病院へ。

急遽、傷口を縫ってもらい落ち着きました。

この胸水は自然に体内に吸収されるようです。

保育園の送迎もしんどい術後

退院から2週間は無理をせず安静に過ごす事をおすすめします。

私の場合は、保育園の送迎も難しく主人が率先して行ってくれました。

傷口の痛みから、1歳の子を抱っこするのも短時間のみ。

身体を優先し、しんどいと感じた時は夕食作りも諦めテイクアウトを利用しました。

子供と外出できたのは1ヶ月後

「通常の生活に戻れますよ。」

そう説明を受けていたので、手術をしてすぐに日常生活を取り戻せると思っていました。

実際は、咳が酷く、傷口も痛い、呼吸が浅いので常に寝不足の状態でした。

「体調はいつ戻るんだろう?」

と不安に思っていましたが、約1か月が経過したころには子供達と外出できるようになりました。

肺腺がんの手術には高額医療を利用

入院手術費は高額医療が利用できました。

個室を利用したため、約20万円の支払いでした。

生命保険に加入しているため、負担額はもっと減ると思います。

ですが、加入時に二度も癌告知を受けると想定していなかったのと、保険に関して無知だった事もあり、オプション加入が少なかったなと感じています。

癌は転移する事もあります、一度きりではない可能性も想定されます。

生命保険を見直す際は、特約の内容を確認する事をおすすめします。

子育て中に癌を発症する親は全国で約5万人

肺がんステージ1
2015年に国立がん研究センターの研究グループが発表しているデーターでは、18歳未満の子どもがいるがん患者は全国で年間56,143人、患者の子どもは年間87,017人。

患者の平均年齢は、男性は46.6歳、女性は43.7歳と推定されると発表しています。

私が乳がんを告知されたのは35歳、そして今回、肺がんを告知されたのは40歳でした。

2度の癌治療を経験し改めて健康であることや、当たり前の日常にありがたさを感じています。

働き盛り、子育て真っただ中で忙しい毎日を送る30代、40代のパパとママへ。

「面倒だな」とか「大丈夫かな」と健康管理を先送りや放置せず、定期的に健康診断を受け悪くなる前に見つけましょう。

参考:「18歳未満の子どもをもつがん患者とその子どもたちについて」国立研究開発法人国立がん研究センター2015年度調査

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