子供が生まれると、親は心配事がつきません。
「我が子に食物アレルギーはないかな?」
離乳食が始まる前は何かと気がかりなものですよね。
今回は、子供の食物アレルギーについて、幼少期に多い食物アレルギー、その原因、症状や反応を起こしてしまったときの対処法などをご紹介していきます。
目次
食物アレルギーになる原因とは?
幼い頃に食物アレルギーになるのには、いくつかの原因があるとされています。
1つ目は、親や親族からの遺伝です
筆者の子供も、筆者の家族に強いアレルギーの反応をしてしまう人物がおり、その遺伝からか卵を食べると痒がったことがありました。
母乳からもアレルゲンが移行してしまうため、授乳中は母である自分が卵を食べられなかったのが辛かったです。
食物アレルギーになる原因の2つ目は、体内の機能がまだ未熟だということ
消化酵素の分泌が大人よりも未熟で、腸などの粘膜が発達していないことが原因となり、アレルギーを引き起こすのです。
3つ目は、特定の食物を食べ過ぎたことによる反応です
例えば、銀杏は一定の量以上のものを一気に食べると、最悪の場合死に至ることもあるのだといいます。
美味しいものはたくさん食べたいですよね。
しかし、つい食べ過ぎてしまうと、その食物に対してアレルゲン反応を起こすことがあります。
子供は自分の食欲や食べたいという気持ちをまだコントロールすることができないので、親がしっかりと管理をしてあげましょう。
乳児期から幼少期に気を付けたいアレルギーとは?
続いて、乳児期~幼児期に気を付けておきたいアレルギーについてご紹介していきます。
ここでは、食物アレルギーと、アレルギーの疾患に分けてみました。
食物アレルギー
乳児期で気を付けたい食物アレルギーは主に、卵、小麦、乳の3点です。
この3つは、食物アレルギーを引き起こすかもしれない食べ物で、乳児期になる食物アレルギーのトップ3を占めているのです。
それが、保育園に行く頃になると、小麦より甲殻類がランクインしてくるようになります。
「エビやイカなどの海鮮を食べて息が出来なくなった」といった話も聞いたことがありました。
ピーナッツなども、多くはなくても食物アレルギーの項目に記載があるため、初めて与えるときは注意しましょう。
アレルギー疾患
食物以外で幼児に多く見られるアレルギー疾患はどのようなものがあるのでしょうか。
多いものに、アトピー性皮膚炎というものがあります。
皮膚が乾燥をし、強い痒みを伴うので、夜中に何度も起きたり、皮膚を掻きむしって血が出てしまう子もいるようです。
ちなみにアトピー性皮膚炎になる子供は同時に何かしらの食物にもアレルギーが多いということも分かっています。
環境アレルゲンの、ダニやハウスダストなどにも、反応してしまう子供は多いようです。
ソファやカーペットには目には見えないダニがたくさんいることもあるので、その原因はどうにかして少なくしたいのが親心。
このような症状が初めて出てしまったときはとても驚くし、怖いですよね。
次はアレルギー症状や反応をしてしまった時の対処法をまとめてみました!
アレルギー症状や反応してしまった時の対処法
アレルギーに反応してしまうと、身体に様々な症状が現れます。
一般的によく言われるものは
- 身体や喉が痒くなる
- 口の中がイガイガする
- お腹が痛くなる
- ※アナフィラキシーショック
※(アレルギーの原因物質が体内に入ることによって、一つの臓器にとどまらず複数の臓器に強い症状が現れる過剰反応の事)
などの症状があります。
重篤な場合は、すぐに救急車を呼んで薬を投与し、医師の指示を仰ぐことが最適な方法です。
少し痒い、口の周りが赤くなった、プツプツが出来た、その程度であれば、原因となる食物を探すということも含め、しばらく与えないようにします。
そして、次回は少量ずつ与えていくようにします。
いくつかの食品に反応しているようであれば、※負荷試験を病院で受けることもできますので、医師に相談するのもひとつの手かもしれません。
※(アレルギーが確定しているもしくは疑われる食品を単回または複数回に分割して摂取させ、誘発症状の有無を確認する検査の事)
薬を常備しておくのも、親の安心材料になります。
アレルギー疾患でご紹介したアトピー性皮膚炎は、とにかく乾燥をさせないことが大事なので、特に乾燥する冬は、部屋の湿度を保ち、肌には潤いを与えましょう。
夏場は、汗をかいて痒くなることもあるので、その際はシャワーを浴びるなどして、清潔に保つようにしてください。
自分の子供がどの食品に対してアレルギーがあるのか、親がしっかりと把握をし、もしも反応をしてしまったらすぐに対処してあげられるといいですね。