「あれ、もしかして母乳出てない??」
そんな気がしたのは、産後1〜2ヶ月頃のことでした。
授乳の最中に急に子どもが泣き出したり、いつもと同じくらいの時間飲ませたのに満足そうな顔をしてなかったのを見て、なんだかおかしいなと思いました。
極め付けは授乳後のおっぱい。
母乳でぱんぱんに張ったおっぱいは、授乳後悲しいくらいにぺしゃんこになるのですが、その時は部分的に張った状態が残っていたのです。
これはもしや乳腺が何かで詰まっているのでは?
そこで搾乳を試みたところ、いつもなら軽く押すだけでシャワーのように出てくる母乳が全く出てこず、締まりの悪い蛇口のようにポタポタと滲み出るのみでした。
完全に詰まってるなと確信した私は、あの手この手で自力で解決しようと試みました。
とにかく子どもに吸ってもらった
里帰り中だった私はすぐさま母に相談をし、いろんな角度からマッサージをしてもらったり搾乳機を使ったりと試しましたが全く効果は現れず、最終的には「子どもに頑張って吸ってもらうしかないね!」と言われました。
そこでいつもより小まめに授乳をしてみましたが、吸っても母乳があまり出てこないためか怒りのギャン泣きでなかなか吸ってくれませんでした。
しかも授乳すればするほど母乳が作られて溜まっていくので、詰まった部分だけどんどんカチコチに張っていき、触っただけで痛いと感じるくらいでした。
産後すぐは特に、赤ちゃんの吸う力も弱いですし、授乳中に力尽きて寝てしまうことも多かったので大変でしたが、やっぱり子どもに吸ってもらうのが一番かなと思ったので根気よく授乳し続けました。
授乳スタイルを変えた
赤ちゃんの吸う力は口に対して縦方向に強く、口の横側の母乳はあまり飲めないそうです。
なので母乳を満遍なく飲ませるためにはいつも同じ授乳スタイルだと良くないらしいのですが、ふにゃふにゃの赤ちゃんに対して色々と体勢を変えるのに気が引けて、ついついいつも同じスタイルで授乳をしてしまっていました。
母乳が詰まる場所がいつもだいたい同じところだったので、やはり吸う力が弱い部分が詰まってたんだと思います。
母にもいろんな角度から吸わせたほうがいいと言われたので、産院で習った授乳スタイルを試してみることに。
普段はノーマルな横抱きなので、赤ちゃんをラグビーボールのように小脇に抱える通称ラグビー抱き(フットボール抱き)にチャレンジしてみました。
普段の授乳スタイルとは角度がかなり変わるので、いつもと違う箇所に顎の力が加わっているのが実感でき、これはかなり効果的だと思いました。
ただ、ラグビー抱きでの授乳は下に赤ちゃんを支えるクッションがないと体勢がかなり厳しいです。
食べ物に気をつけた
母乳が出やすくなる食材があるように、母乳が詰まりやすくなってしまうと言われている食材があります。
母乳が詰まると本当に大変なので、普段からそういった食材は避けたいところです。
しかしその食材と言うのが私が好物としているものが多いのです。
育児でろくに寝れずストレスが溜まるのに、好きなものも食べれないなんて修行僧かよと思いました。
特にチョコレートにはついつい手が伸びてしまうので、我慢するのがとても大変でした。
「最近詰まってないし大丈夫かな」と気を抜いた時に詰まったりしていたので、やはり母乳に対する食べ物の影響は大きいのだなと実感しました。
子どもへの栄養が自分の摂取したものが影響すると言うのはかなり責任重大ですね。
妊娠中は出産したら好きなもの食べるぞー!とか思っていたのですが、現実は健康的な食生活がまだまだ続くというものでした。
ちなみに、私は試さなかったのですが、巷には母乳の詰まりを改善してくれるお茶があるみたいです。
セルフマッサージをした
母乳で何か困ったことがあった時に助けてくれる”母乳外来”という存在があるみたいなのですが、私が出産した田舎にはそんな洒落たものがなかったので、詰まりを流すマッサージを自己流でやってました。
乳腺のどのあたりで詰まっているのか分からないので根気がいる作業になりますが、早めに取り除かないとかなり痛いし乳腺炎になると大変なので頑張りました。
それと私が一番効果的だなと思ったのは、湯船に浸かりながら乳房をユラユラ〜とさせるマッサージでした。
お風呂に入った後の搾乳や、授乳時に詰まりが取れる確率が高かったです。
まとめ
私は乳腺が細いのか体質なのか、割と頻繁に詰まりが生じて辛かったです。
幸いにも乳腺炎まではならなかったのですが、もしなっていたら赤ちゃん連れで病院に行くのは大変だったろうなと思います。
詰まってしまった時の迅速なセルフケアも大事ですが、日頃から食生活に気を付けたり体を冷やさないようにしたりする心がけも大切だなと思いました。