産休明けにマタハラ被害、残業や退職を勧めてくるマタハラ企業とは?

結婚後すぐに再就職した私は、のんびり働きながら夫と2人で楽しい新婚生活を始めようと思っていました。

はじめは、明るくアットホームな雰囲気の職場で楽しく仕事をしていたのですが、入社して2ヵ月で1人目を妊娠。

やっと仕事に慣れた頃だったので、転職後すぐの妊娠は嬉しい反面「周りに負担をかけてしまうのでは?」と少し後ろめたさを感じていました。
 
 
 
つわりで苦しみつつも、迷惑を掛けないようにと我慢しながら頑張っていると、なぜか忙しい部署へ異動。仕事はどんどん増え、いつの間にか毎日残業が当たり前になっていきました。

「妊婦であることへの配慮がない・・・」

「会社の利益だけを考ている・・・」

そんな配属のように感じショックを受けました。
 
 
 
妊娠後期での上司との面談では衝撃の産休ルールを告げられ、退職を勧められたり、産休明けも当たり前のように残業させられるマタハラ被害に遭い、とても苦しい思いをしました。

今回は、産休明けマタハラに耐え、退職するまでの体験をご紹介します。

完全ワンオペで3人の子供たちを育ててきました。現在末っ子が中学1年生。九州の田舎で会社経営の夫をサポートしながら、楽しく暮らしています。スポーツ観戦や音楽を聴くことが大好きです。

会社規定の産休は産前産後合わせて8週間

出産予定日が近づいてきた頃、上司と面談がありました。

告げられた内容は「産休は産前産後合わせて8週間だから、できるだけ出産直前まで働いて出産後2ヶ月休みにするといい」ということ。

そして、私のことを思ってという感じで「この会社は辞めた方がいいよ」と退職を勧められました。産休・育休の実績があまりない企業に再就職をしていたので「妊娠=退職」が当たり前になっていたのかもしれません。

妊娠を理由に退職を迫るのは違法ですし、マタハラの扱いを受けていると感じました。
 
 
 
しかし、私たち夫婦は結婚と同時に一軒家を購入していたことや、夫が会社を辞め独立したばかりで収入が安定していなかったこともあり、会社に不満があっても簡単に辞めるという選択はできませんでした。
 
 
 
その後、労働基準法を調べてみると、

『産前6週間(多胎妊娠の場合は14週間)(いずれも女性が請求した場合に限る)、産後は8週間女性を就業させることはできません。(労働基準法第65条第1項、第2項)』
とあり、女性が請求した場合に限り産前6週間は就業させることができないことを知りました。

つまり、私が請求さえすれば、産前6週間(42日)は休むことができたのですが、この事実を会社から知らされることはありませんでした。
 
 
 
上司の言う通り出産直前まで働くことも考えましたが、初産でもあり不安もあったので会社や夫とも話し合った結果、予定日より3週間ほど前に産休に入りました。その数日後に出産となったので、産後2ヵ月の休みを取得し法律で定められている8週間はギリギリ守られる形となりました。

無理解、無関心が生む産休明け初日のマタハラ被害

産休が明けて復帰初日、定時で帰ろうとすると「あと1時間残業お願いね」と指示があり、耳を疑いました。
 
 
 
そんな驚きの一言の背景には、出産後すぐに復帰して頑張る先輩ママ社員の姿があったのです。彼女は私より3ヵ月ほど前に出産していましたが、産休が明け会社に復帰する社員は彼女が初めてでした。小さな会社で彼女以外の前例がなく、会社の妊産婦に対するルールも整っていなかった為、彼女の働き方がそのまま基準となっていました。
 
 
 
彼女は復帰直後からよく働き、残業も他の人たちと同じようにしていたので、入社1年そこそこの私が、子供がいることを理由に定時で帰宅したいと訴えることはとてもできない雰囲気。

周りの社員もほとんどが20代で独身の人が多く、結婚しても子供がいない人だったので、乳幼児を抱えながら仕事をすることの大変さを理解は浅く、見た目が妊婦でなくなった私は、他の人たちと同様に夜遅くまで仕事をすることが、当たり前になっていました。
 
 
 
今現在は、コロナ禍で心強い預け先である実家に頼れない方も多くいらっしゃると思いますが。当時は、幸か不幸か、近くに住む義理の母が子供の面倒を朝早くから夜遅くまでみてくれていたので、厳しい働き方が許される状況でもありました。

産休明けから残業が続き「マタハラなのでは?」と・・・職場の環境に違和感が増してきました。

産休明けのマタハラとワンオペの日々

産後半年足らずで夫は長期出張に出ていました。

この頃、自営業をスタートさせた夫は仕事を早く軌道に乗せようと必死でしたし、とにかく依頼された仕事は断らないようにしていたので、長期出張の仕事も当然引き受け、私は生後半年にも満たない子供と2人きりになりました。

一番の協力者である夫は、育休は考える余地すらありませんでした。
 
 
 
残業付きフルタイムと乳幼児の育児に家事、義理の両親へ毎日気を遣い、ホルモンバランスも整わない中で、精神的にも肉体的にもボロボロ。思考能力もなくなって、毎日をこなすのに精一杯。この子を一人で守らなきゃと思うと、夜中少しの物音が気になって眠れないまま朝になる日もありました。

二人目妊娠で退職を決意

こんな悲惨な状況でも、子供はスクスクと育ち、大きくなるにつれて私も少しずつ楽になっていきました。

一方で、仕事は相変わらず忙しく、定時で帰られる日はほとんどありませんでした。産休復帰から一年半が経過し「こんな働き方をいつまで続けるんだろう?」と思っていたそんな時、二人目を妊娠。
 
 
 
今までのような働き方はとても無理だと思い、妊娠をきっかけに夫婦で将来について話し合いました。その結果、夫の仕事が軌道に乗り収入が安定してきたことや、義理の母の負担も考えて、退職を決意しました。

産休明けにマタハラ被害に巻き込まれ気が付いたこと

産休や育休取得に関して、振り返ってみるといくつか気付きや反省点がありました。

職場で言われた事を鵜呑みにしない

産休育休に関して、労働基準法で定められた内容を一度も調べず、会社に言われたままの情報を鵜呑みにした事を後悔しています。

「少しでも法律と異なるのでは?」と感じたら、ご自身でまず調べてみる事をおすすめします。その上で、会社と話し合を行い、お互いに納得できる労働環境を整えることが出来るかもしれません。

実際、別フロアの女性社員がシングルマザーで、小学生の子供のために定時で帰れるように会社側と取り決め待遇されていた事を退職後に知りました。この事は、会社が私に伝える義務があったと思います。

不当な扱いは我慢しすぎずに助けを求めること

苦しいと感じたら遠慮せず助けを求めることが大事だと思いました。

我慢強いのは悪いことではありませんが、声を出さない限り、理解してもらえることはありません。私の場合は、仕方がないと我慢し続けた結果、マタハラが当たり前になってしまいました。

サポートしてくれる同僚や上司に感謝も忘れない

産休や育休、時短勤務となる際に、フォローしてくださる人に対して感謝も忘れてはいけないと思いました。

しっかりと引継ぎを行い、感謝の言葉も伝える。

相手が困っている時には、進んでフォローを申し出る事が大切だと感じました。

家族の計画をきちんと立てること

家の購入と出産と夫の独立が重なり、逃げ場のない状態を自ら作り出していました。若さに任せて深く考えずに行動したことが、苦しい状況を長引かせる原因になっていたと思います。

長い目で見てリスクを予測し、計画的に動くことができれば、困ったときにも対応できると思います。

未来予想図を夫婦でしっかりと話し合う

我が家の場合は、夫の収入がなんとか安定してきたので、私は退職して子育てに専念したのですが、さまざまな理由から仕事をしながら子育てしたいワーママもたくさんいると思います。

一度辞めてしまうと再就職も簡単にはいかないことを考えると、まずは今働いている会社ときちんと向き合い、理解を求め話し合いをすることで、より良い道筋が見えてくるのではないでしょうか。

また、再就職や転職する際は夫婦でしっかりと人生設計について話し合っておくと、将来を見据えた職場を選ぶことが出来ると思います。

母親が育児をしながら納得のいく働き方をするためには、まだまだ周囲の協力が不可欠です。理想通りにはいかないこともあると思いますが、共に乗り越えることで絆も深まります。

かわいい子どものためにも、より良い環境へ前進していきたいですね。

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完全ワンオペで3人の子供たちを育ててきました。現在末っ子が中学1年生。九州の田舎で会社経営の夫をサポートしながら、楽しく暮らしています。スポーツ観戦や音楽を聴くことが大好きです。