「突発性発疹(とっぱつせいほっしん)」名前は聞いた事あるけどどんな症状が出るんだろう?
お子様が発症した事がなければ、ママさんパパさんには未知の病気ですよね。
子供2人が両方突発性発疹にかかった筆者が今回、体験談を元に様々な情報も調べてみました。
また、「突発性発疹を発症してしまったら保育園には行けるのか?」「登園の自粛期間は?」そんな保護者の方達の疑問も解決できれば幸いです。
突発性発疹とは?
突発性発疹といっても何が突発なのだろう?疑問が多くありますよね。
突発性発疹とは、ヒトペウイルスというウイルスに感染すると発症してしまい、発熱と発疹伴う感染症の事。別名で小児バラ疹とも呼ばれています。
名前を聞くと怖いと思ってしまいますが、どこにでもいるウイルスなのだと言います。
それを聞くと少しほっとしますね。
乳児、幼児期に多くみられる病気
突発性発疹にかかるのは、そのほとんどが1歳未満の乳幼児で、90パーセントもの子供が症状を伴いかかります。
90パーセントということで、珍しい病気ではないということが分かりますね。
しかし、感染すると40度近くの熱が出るのも特徴なので、子供にとってはかなり体力的にもしんどい風邪かもしれません。
また、初めての高熱が突発性発疹というお子さんも多く、突発性発疹にかかったことにより熱性けいれん※を起こした!という例も珍しくはないようです。
実際に我が家の長男も、初めての高熱が突発性発疹で、初めて熱性けいれん※を起こしたのもその時でした。
本当に驚きとどうしようという気持ちでいっぱいでしたが、病院へ連絡し診察を受けました。
熱性けいれん※で死亡する事はまず無いようですので、なるべく冷静に対処してあげてくださいね。
(※6ヵ月~5歳ころの子どもが急な発熱に伴って意識障害、けいれんを引き起こす病気)
突発性発疹の感染力は強い?
90パーセントの子供がかかるということは、感染力も強いと思いがちですが、結論からいうと、感染力はそれほど強くないようです。
しかし、突発性発疹は全くうつらないというわけではありません。
突発性発疹の潜伏期間は10日ほどあるようで、その期間は濃厚に接触しているとうつる可能性は十分にあります。
発熱の期間もあわせると2.3週間は保菌していて感染力もあると思っておいた方が無難ですね。
解熱して、発疹が現れる頃にはほとんど感染力は無くなっているとのことでした。
兄弟がいるときに気を付けるべきこと
いくら感染力がそれほど強くはないとはいっても、兄弟がいればうつってしまう可能性も。
親としては感染予防をし防ぎたいと思いますよね。
一度かかれば免疫がついてかからないとの事なので、一度感染していれば下の子→上の子にはかかることはないと言えます。
ただ年子のお子さんを持っていたり、双子などは注意したいですね。
唾液などの経口感染の感染が最も数を多く占めているという結果が出ています※。
※参考:東京都感染症情報センター
「おもちゃの舐めまわしは避け、遊び終わったら除菌シートで拭く」
など、ママは大変ですがその点気を付けると感染確率もずいぶん減ると思います。
また、これはどの風邪にもいえることですが、同じタオルや箸、スプーンを使わないなど基本的な対策も必要になってきます。
お風呂や寝室も分けられるとより感染対策には有効です。
お子さんが小さいうちはマスクをさせるのもなかなか大変だと思うので、親がしっかりと防ぎましょう。
突発性発疹を発症した際の保育園はどうする?
突発性発疹を発症してしまったら、保育園や幼稚園はどうなるのでしょう?
突発性発疹は、他の感染症の出席停止の期間と同じように、解熱後2日~体調を見ます。
そして、風邪症状がない事や食欲があり元気がある事を確認できれば登園させて大丈夫です。
熱が下がってから発疹が現れますが、この発疹は消えていなくても、もう感染力はほとんど無くなってるので他のお友達に感染させてしまうリスクなどは大丈夫です。
しかし、元気がないときやまだ具合が悪そう・体調が戻っていないなと親目線で感じるときは、無理せず休ませてあげるようにしてくださいね。
通われている小児科の先生に相談する事で、より安心して登園が再開できると思います。
根気よく向き合ってあげましょう
今回は、体験談を元に突発性発疹のあれこれについてまとめてみました。
乳幼児期に多くの子供がかかる突発性発疹。
自然治癒もできるという事ですが、脳症のような後遺症を残す合併症を発症するケース※もあります。※参考:神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野
どこでうつってしまうかは分からないので防ぎようがありませんが、突発性発疹を発症したら冷静に対処しましょう。
体調不良の子供は心細いもの、ママとパパが協力し臨機応変に対応しましょう。