「いってきます」から「ただいま」までの間、我が子が小学校で安全に楽しく過ごしているのか、親は側に居られないからこそ不安です。
「トラブルに巻き込まれていないか」
「先生はちゃんと適切な指導をしているのか」
「いざという時に頼れる友だちや先生はいるのか」
私もそんな心配がありつつも、毎日娘が無事であるように願いながら、学校に送り出していました。
しかし、娘が小学3年生になったある日、事件は起こりました。
朝玄関で娘が突然泣き出したのです。
理由を聞くと、同級生の男の子に「死ね」「殺す」としつこく言われたというのです。
「もしかして、いじめ?」こんな時、親はどうするのが適切な行動なのか、悩みながらも対応した私と娘の体験談をお話しです。
目次
言語表現が未熟なゆえに起こった小学生のいじめトラブル
「死ね」とか「殺す」などの言葉は漫画やアニメ、バラエティでもよく耳にしますが、分別のある大人であれば使いません。
そして、それを言われた方も子供だからこそ、言葉通りに受け取って深く傷ついてしまう可能性があるのです。
ある日、小学3年生の娘はクラスメイトの些細な行動が気になって、注意をしました。
それがきっかけでこんなことになるなんて、娘はもちろん親の私も思いもよらない事でした。
いじめの兆候は登校拒否でした
朝6時半、いつも通り起こしたのに、小学3年生の娘がなかなか布団から出てきませんでした。
「学校で何かあった?」私が尋ねると、娘は俯いたまま「学校、行きたくない」と小さな声で言いました。顔を覗き込むと、目には大粒の涙が‥。
私は学校で何があったのかを娘に尋ねました。
いじめの原因はお友達の逆ギレでした
娘はボロボロと涙を流しながら、昨日あったことを話し始めました。
そして、それが気に食わなかったらしいA君は、その後の時間しつこく「死ね」「殺す」としつこく言い続けたということでした。
ドン引き!いじめに関して担任の事なかれ主義対応
クラスメイトの男子生徒が「死ね」「殺す」と娘にしつこく言い続けるのを目撃した担任の教師は、頼りにならない事なかれ主義でした。
「謝りなさい」と娘にだけ指導する担任
A君が娘にしつこく「死ね」「殺す」「殺してやる」と言い続けているのを目撃した担任の先生は何があったのかを尋ねました。
娘はきちんと謝りましたが、「許さねぇ」と一蹴され、何の解決にも至らないまま担任の指導は終了しました。
男子生徒からのいじめは「気にするな」と無責任なアドバイス
帰りのホームルームを終え、ようやくA君から開放された娘に担任の先生が呼び止めて「あんなの気にするな」と一言。
「死ね」「殺す」と言われて平気な子がいるのでしょうか?
担任の教師の無責任なアドバイスに私は疑問を感じました。
担任からいじめに関する保護者への連絡はなし
当然、この件について担任から連絡があるだろうと娘の連絡帳を開くと、今回の件について一行も説明はなし。
確かに些細なことまで逐一保護者に連絡する必要はありませんが、いじめへと発展しかねない子供同士のトラブルについて報告がないのは信じられませんでした。
気づいた時には手遅れだった可能性すらあります。
私は担任への不信感を募らせましたが、同時に親は学校に任せきりにはせず、いつも子供の変化にアンテナをはっていなければならないと学びました。
「守りたい」と「自己解決能力を身につけてほしい」で悩んだ親心
解決方法として真っ先に思いついたのは、大人の手で解決することです。
担任の先生や相手の親を巻き込み、大人たちで暴言をやめさせる。その方法が、手っ取り早い上に確実だと思いました。
人生において人とのトラブルはつきものです。
その全てを親が解決して守ってあげることはできません。
自分で困難に立ち向かって解決していく力が必要なのです。
どのような対応を取り入れるのが正解なのか・・・とても迷いました。
私が悩みながらも実際に行った小学校低学年のいじめへの対応方法
適切な行動を取らなければ、状況が悪化し、娘がより深く傷つく可能性があったため、どうするのが娘にとって一番良いのかとても悩みました。
それでも、この問題を解決しようと行ったいじめの対応についてご紹介します。
1.ママは何があっても味方だと安心させる
まずは娘を安心させるため、私は娘を膝に乗せてぎゅっと抱きしめました。
「何があってもママは味方。だから大丈夫だよ」と私がいうと、娘はまたひとしきり泣いてから、「ママがいてよかったよ」と笑顔を見せてくれました。
2.「やめて」と勇気を出して伝えてみるように話す
私は娘と今回のことについて話し合いました。
「A君は本心なのかな?」
「『死ね』『殺す』という言葉は人に向けて言っても良い言葉なのかな」
娘は自分なりに考えて思ったこと、感じたことを一生懸命話してくれました。
私は人に注意をする時はきちんと伝わるように言葉を選ぶ必要があることや、言葉でも人を傷つける暴力になる時があること、大人であれば、「死ね」「殺す」などの暴言を誰かに吐くと恐喝や自殺控除などの犯罪にあたる場合があることを伝えました。
それから私は娘に勇気を出してA君に「やめて」と伝えられるかを尋ねました。
娘は悩んでいましたが、「頑張る」と言って、翌日A君に伝えてみる事を私と約束しました。
3.担任の先生にお願いの手紙を書く
正直な気持ちを言えば、担任の先生には不信感でいっぱいでした。
私が感情的になって担任の先生を攻めれば、良い結果にはならないと思いました。
私は礼儀正しく丁寧にお手紙を書き、いざという時は娘をよろしくお願いしますと頼みました。
そう手紙で伝えることで、先生のいじめ黙認への抑止力になればいいと思いました。
親がキレては逆効果、小学生の無自覚ないじめには冷静に対応しよう
幸い娘が学校に行くと、A君の方から「ごめん」と謝ってくれました。
娘が1日学校をお休みしたことで言いすぎたと反省してくれたみたいです。
その後、娘はA君とすっかり仲直りして、たまに仲良くおしゃべりすることもあるそうです。
あの時、私が感情的にキレてしまっていたら、逆に話を拗らせてしまったかも知れません。
つい子供のこととなるとカッと感情的になってしまいますが、小学生の無自覚ないじめには、冷静に対応しましょう。