妊娠が判明して嬉しい気持ち!と同時に、赤ちゃんが生まれたら自由に動ける時間が減ってしまう。ましてや旅行なんてもってのほか!確かに、赤ちゃんが一緒に居ると大人だけでしか行けないレストランや長時間飛行機に乗って出かけるような海外旅行など、赤ちゃんが居なかった頃には当たり前に出来ていた事が、色々と簡単に出来なくなってきます。
そこで、妊娠中、特に安定期に入りつわりもおさまった頃になると、出産前に色々としたい事をしておこうと考える人も多くいらっしゃいます。
そんな中でも旅行に行っておこうと考える人は少なくありません。
しかし、近場へ日帰り旅行なら良いのか?泊りで電車旅行は、そして飛行機での旅行は可能なのか?もし可能だとしても、いったい妊娠何ヶ月頃までなら問題無いの?など、様々な疑問があるのではないでしょうか。
そこで今回は、妊娠期間中の旅行に関するお話をしたいと思います。
目次
そもそも妊娠中に旅行ってしても良いの?
これは多くの方のシンプルながら大きな疑問だと思いますが、基本的に妊娠しているから旅行がNGという事はありません。
しかし、妊娠中はホルモンの変化で体調が良くても疲れやすかったり、お腹が重いなど、妊娠していない時と比べて身体に様々な変化がある時。
環境が変わると体調が崩れやすくなる時でもあるので、しっかりと自分の体調そして精神的な衛生面も考慮しながら旅行の計画を立てるようにしましょう。
そ妊娠中の旅行に関する三大疑問に迫る!
よし!出産前に旅行へ行こう!と決めたとして、知っておきたいポイントは大きく分けて三つあります。
まず、旅行に行って大丈夫と考えられる期間、次に旅行の定番癒しの温泉には入って良いのか、そして最後は一番気になるポイント、そう、飛行機の利用可能期間です。どれもちゃんと知っておきたい事ですので、しっかりとおさえておきましょう。
その1.旅行に行ってOKな期間とは?
まず言えるのは、妊娠初期でまだ胎盤が安定していない期間中の旅行は、あまりオススメ出来ないという事。
また、下腹部の痛みや出血があったりして、医師から安静にしているようにと言われている場合ももちろん勧められません。
一体いつ頃なら大丈夫なのだろうと考えると、安定期を迎えた以降つまり妊娠中期(16週目頃以降)と言えるでしょう。
かと言って、妊娠後期になると、赤ちゃんは安定しているものの、お腹が大きくなってくるので動くのが大変になってきてしまいます。という事で、赤ちゃんが安定していて更に身体を動かしやすい時期である妊娠中期が、旅行に行くには良い時期と言えそうです。
ただ、これはあくまでも目安。
旅行先でアクティブに動き過ぎて早産や流産の可能性を高めてしまうという事もあり得ます。
主治医や家族に相談をして、安全を第一に考えて行動しましょう。
その2.妊婦は温泉に入ってはいけないって本当なの?
え?そんな質問あるの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、1982年に環境省が定めた「温泉施設に関する注意書きと効能」の一つに、妊娠中の温泉への入浴を避けるべきという文言が含まれていました。
その為、妊婦は温泉に入ると悪い影響があるとされてきていましたが、実はその後の研究で、温泉が妊婦の身体に悪影響を与えるという医学的根拠は無いという事が判明し2014年に見直されました。
とは言え、温泉は普通の水とは違って様々な有効成分が含まれており、その中には滑りやすい性質を持つものも。
つまり、ツルツルと滑りやすい場合があり、温泉自体の効果は悪くなくても、温泉のお風呂場で足を滑らせて転んでしまうという危険性もあります。
温泉宿によっては、これを懸念して、妊婦の入浴を勧めていない場所もあります。
お腹が大きくなってくる時期であれば、足元が見えにくかったり身体が重かったりで、更に足元が滑りやすい状態になるとも考えられます。そういった意味でも、しっかりと注意する事が必要です。
その3.飛行機に乗っても良いの?
これがとても気になる方が多いでしょう。
飛行機は気圧の変化や空気の乾燥、そして酸素濃度の変化に加え、機体の揺れもある為、様々な注意が必要です。
また、ずっと同じ体勢をキープしなければならないので、お腹が大きい時期だととても苦しくなる可能性が大きいです。やはりこれも、妊娠中期に行くのが良さそうです。
しかし、飛行機の場合は他の旅行以上に注意が必要ですので、主治医へしっかり相談をして、OKが出たら行くようにしてください。
また、出産が迫っている時期の搭乗の場合、航空会社によっては医師の診断書の提出や、医師の同伴が必要としているところもありますので、予約を取る際に併せて確認そして相談をしてみてください。
まとめ
妊娠中はホルモンの変化や身体の変化でストレスを感じる事も多くあります。そんな時、旅行で気分転換が出来たら嬉しいですよね。
しかし、あくまでも自分一人だけの身体ではないという事、そして妊娠していない時と比べて様々なリスクが伴うという事を絶対に忘れず、そして主治医にしっかりと相談をしてください。
上手に気分転換、上手にリラックスしてくださいね。