目次
授乳が始まったけども胸が張って痛い・・・どうする?
赤ちゃんにとって、お母さんのおっぱいから栄養を摂取する事はとても重要な事。
しかし、授乳が始まってすぐに、胸が張って痛いと言うお母さんは少なくありません。
そもそもどうして授乳期間中は胸が張るのでしょうか。これは、十分に母乳が作られているという証拠。そして胸にその母乳が溜まっているという意味なのです。
しかし、産まれたばかりの赤ちゃんは、母乳を飲む量があまり多くなかったり、飲み方が上手じゃなくてなかなか出なかったり。
更に、授乳開始当時は胸の中にある乳管が十分に開いておらず、母乳が出にくい状態にあったりします。
この為、胸の中で作られた母乳がその場に留まり張ってしまうのです。
では、そんな状態になったらどうしたら良いのでしょうか。焦らずにまず、今回の記事を読んでみてください。
授乳中の胸が張った時に「しない方が良い事」
胸が張って硬くなってしまうと、痛みを感じて辛いもの。
そしてそんな時は自分でその母乳を絞り出して張りを取り去りたいというお母さんの声、多く聞きます。
しかし、自分で絞りすぎてしまうのには注意が必要。
あまりにも痛すぎて辛い時、また、胸が張ると硬くなり赤ちゃんが母乳を吸いずらい時があるので、そのような時は自分で絞るのも仕方ないと言えるでしょう。が、少し張ったからと言ってすぐに絞るのは待ってください。
その理由は、張り返し。
胸が張る程母乳が作られ、そしてそれを自分で全て絞り出してしまうと、脳は「もっと赤ちゃんが欲している!母乳を作らねば!」と勘違いし、更に沢山の母乳を作ってしまうのです。
そして起こるのは、またすぐに胸が張り返してしまうという状態。
授乳開始当時は、なかなか乳管が開かずつらい状態も少し続くかもしれませんが、少し我慢して様子を見てみてください。
胸の張りは赤ちゃんに上手におっぱいを飲んでもらって解消!
授乳開始直後は、そもそも乳管が十分に開いていないなどの問題もありますが、おっぱいを飲む赤ちゃんの飲み方にも問題がある場合があります。
そこで、いつもは横に抱いてあげているのを縦に抱いてみると、吸い方が変わる為に乳腺が刺激され、母乳が出やすくなる事があります。
また、張っている胸が楽になるまで片方のみから授乳するのではなく、両方の胸から左右交互に同じ分ずつあげてみてください。
そして、胸が張るとしこりのような物が出来るのを感じる方が多いかと思いますが、そこには母乳が詰まっている可能性があります。
ですので、授乳中にその部分をマッサージしながら赤ちゃんに吸ってもらってみてください。すると、そのしこりに溜まっていた母乳が出てすっきりする事も多いのです。
ただ、その時に気を付けてほしいのは、マッサージは優しくするという事。無理やりグリグリ押してはいけません。
普段の生活で気を付けたい事
他にも、授乳中のお母さんは普段の生活の中でも気を付けたい事があります。
それが、下記の内容です。
その1.食事に気を付ける事!
母乳の成分は、お母さんの血液から作られています。スナック菓子や揚げ物など、高カロリー高脂質なものは、サラサラ血液をドロドロ血液にする悪い影響力があります。つまりは、母乳の質にも大きく影響がありますので、授乳期間中はなるべくそのような食事を避け、野菜や水分を沢山摂取するよう心がける事をオススメします。
その2.あまりにも痛い時は優しく冷やす
どんなに色々な事を心がけていても、それでもあまりにも胸の張りが痛くて辛い時は、優しく冷やしてあげてください。張りが強くて熱を持った時などに効果的です。しかし、急激に冷やすと、逆に母乳が作られにくくなったり出にくくなったりする可能性もありますので、優しく、ゆるやかに冷やしましょう。冷却パックなどを当てる時は、直接は禁物。タオルを何枚かあてた上からにしましょう。
その3.乳腺炎にならないように胸を清潔に保つ
赤ちゃんの吸引力のせいだったり、何度も出したりしまったりを繰り返す事で、乳首の皮がむけるなどの辛い事があるのも授乳期間の出来事。乳首の皮がむけてしまったり切れてしまったりなどして出来た傷口から、ばい菌が侵入してしまうと、乳腺炎になってしまう事もあります。そうならないように、母乳パットをこまめに替え、またちくびまわりを優しく拭くなど、胸を常に清潔に保つことを心がけましょう。
まとめ
授乳はとても大切な事。
赤ちゃんにとっての栄養源になるのはもちろんの事、お母さんと赤ちゃんがとても近く、二人だけの間にある絆を更に強いものにするかけがえのない時間にもなります。
だからこそ、胸の張りのような痛みは辛いものである反面、それすらも大切な事なのです。
上手にケアして、良い授乳時間を過ごせますように。