「赤ちゃんの心拍が確認できません」妊娠5週で心拍確認ができ、次の妊娠7週の検診で言われた医師からの信じられない言葉。
詳しい説明は頭に入ってこず、母子手帳を見つめながら泣いたことは6年経過した今でもよく覚えています。
今回は、妊娠7週の稽留流産を経験したときの兆候や流産後の妊活についてお話しします。
流産は本当に辛いことです。同じような経験をされた方の参考になればと思います。
稽留流産とは?流産の確率や兆候
稽留流産とは、赤ちゃんがお腹の中で亡くなっているものの、出血や腹痛などの自覚症状がない状態です。
一般的に流産は約15%の確率でおこり、赤ちゃんの染色体異常が最も多い原因と考えられています。
ただ、妊活をはじめて約1年かかった念願の妊娠だった為・・・「なんで妊娠するまでに時間がかかったのに流産するの?」とやり場のない悲しい気持ちでいっぱいでした。
稽留流産の自覚症状は感じなかった
流産といえば出血や腹痛のイメージが強いと思います。
私の場合は、稽留流産の自覚症状や兆候はなく、つわりもまだ始まってもない状況でした。
体調の大きな変化は感じられず、病院の定期検査で初めて診断されて分かりました。
自然排出は待たずに、診断から3日後に日帰り手術を受ける
稽留流産後は「自然排出」を待つか、「子宮内容除去手術」を受けるかどちらかの治療を医師の診断と患者さんの希望により選択します。
手術当日は医師が入念に心拍の状態を確認しましたが、残念ながら心拍は止まったまま。そのまま子宮内容除去手術がおこなわれました。
麻酔が入ったため、手術は気づいたときには終わっていて、日帰りで退院できました。
稽留流産後2ヶ月半後から妊活をスタート
一人一人状況は違うため、流産後の気持ちの持ち方や妊活の開始時期は人それぞれだと思います。
私の場合は、稽留流産の診断を受けて約2ヶ月半後、正確には2回の生理を見送ってから妊活をスタートしました。
(※ 子宮内容除去手術後 2週間以上出血が止まらず、血の塊があるとの診断で再手術を行うことになりました。)
通常であれば、最初の手術後、ほとんどの場合は1〜2週間ほどで出血が止まるようです。長く出血が続く場合は医師と相談してみると良いかと思います。
なお、日本産科婦人科学会では「流産から次回の妊娠までの期間の長さと次回の妊娠しやすさは関係なく、流産後に長期間避妊する必要はない」と考えられているようです。
病院で子宮の状態を確認してもらい医師の許可がでた後、次の妊娠に前向きになったタイミングで開始するとよいと思います。
(参照元:流産・切迫流産|公益社団法人日本産科婦人科学会)
稽留流産を経験後の気持ちの持ち方
流産後はカラダ以上にココロに大きな傷が残り、次の妊娠が怖くなってしまうと思います。
わたしも流産後の気持ちの向き合い方には大きく悩みました。気持ちの持ち方は人それぞれです。私の場合は、以下の通りでした。
- 妊娠できたことを前向きに考える
- 同じ経験をしている人の体験談を見る
今回お腹にきてくれた赤ちゃんは私に「妊娠することはできると教えてくれたんだ。」と思うようになりました。
また当時、同じ経験をした方の体験談をひたすら読み「こんなにも流産をして悲しんでいる人はたくさんいるんだ。」と、とても驚きました。
そして、同じような経験をされた方の体験談に励まされました。
ですが、なかなか授かれず「疲れた」と思う時はモチベーションを上げる自分なりの方法を見つけると乗り越えられると思います。
今後も不妊治療に関する体験談を発信していきます。どうぞ、よろしくお願いします。
- 心拍確認までの過ごし方。アラフォー出産ママの体験談を公開!
- 心拍確認までに出血があり不安を抱えて過ごした出産ママ達の体験談
- 心拍確認まで不安な妊娠初期の過ごし方。産婦人科看護師の体験談
- 妊娠初期の登竜門、心拍確認を10週目以降で乗り越えたママと赤ちゃんの体験談を公開
- 心拍確認までの過ごし方、流産リスクを下げる方法とは!?
- 稽留流産の診断後、心拍が復活し確認できた体験談
- 高齢出産や不妊治療・・自然妊娠を望む人が知っておきたいこと
- 妊娠8週で赤ちゃんの心拍が確認できなかった場合、9週以降でも心拍が確認できるのか!?
- フェリチン値が低いと貧血治療対象。増加傾向にある隠れ貧血は不妊にも繋がる!?
- 二人目の妊活で悩むママも多い、増加傾向にある「二人目不妊」について