「保育園イヤ。」
「ママと一緒がいい。」
毎朝忙しいお母さんにとって、登園前のグズグズは出来れば避けたいところですよね。
登園拒否は、保育園だけでなく幼稚園でも、年少・年中さんの子どもたちによく見られる光景です。子どもには理由があり、一人ひとりの性格に合った対応の仕方がきっとあります。
今回は、保育士として働いていた経験を基に、登園拒否の解決策をいくつかご紹介していきたいと思います。
目次
登園拒否の理由とは?
登園拒否には年齢や環境の変化、体調不良など様々な原因が挙げられます。
大人も仕事に行きたくない日があるように、子供達も保育園や幼稚園に行きたくない日がたまにあるのは当たり前のこと。
ですが、登園拒否が連日続くと、お母さんとしてはとても心配ですよね。
あくまでも、参考ですが元保育士が見てきた登園拒否の原因をいくつかまとめてみました。
- 入園や進級、転園などの環境の変化にまだ慣れていない
- 下のお子さんの誕生でお母さんともっと一緒にいたい
- 休み明け、連休明けで家族と離れるのがさみしい
- 運動会やおゆうぎ会などの行事前でストレスがたまっている
- 給食やお昼寝、運動、工作など苦手なことがある
ここに挙げたことは一例ですので、お子さん一人ひとりに登園を嫌がる理由があるはずです。
「こんな時はどうしたらいいんだろう?」と悩むお母さん達へ、次の項目では登園拒否に効果的な方法をご紹介します。
登園拒否には、ご褒美作戦が効果的
出来れば、無理やりではなく、気持ちよく保育園や幼稚園に登園して欲しい。
そんな時に、ご褒美作戦が効果的です。
ポイントは、「ご褒美」=「物で釣る」にならない事。
「ご褒美がないなら登園したくない」となり、モチベーションを下げてしまう可能性もあるので注意しましょう。
降園後や休日の約束をする
「電車を見に行く」
「降園後は公園で遊んで帰る」
「お休みの日は、家族でお出かけをする」
など、降園後や休日にできることを提案し、楽しみを作ってあげると毎日のモチベーションもあがるのではないしょうか。
ご褒美シールがたまったらプレゼント
「登園前にシールを貼る習慣にする」
「シールが溜まったらご褒美」
など、スタートとゴールがあるご褒美シートを用意しましょう。
達成した際の、ご褒美は親子で考えておくのがベストです。
高価なものじゃなくても、お母さんとお約束して頑張って得たプレゼントはどんな物でも喜んでくれると思いますよ。
保育園や幼稚園で使うグッズを一緒に選ぶ
「水筒がすみっコぐらし」
「トレーニングパンツがポケモン」
など、子供達は好きなキャラクターでやる気がでる時もあります。
入園グッズは子供が好きな物を一緒に選ぶと良いでしょう。
最終手段は好きな食べ物
食べ物作戦も子どもにとっては嬉しいものです。
旬のフルーツや、お休みの日のお菓子を買いに行く約束をするのもいいですね。
おやつを日常的にあげるのは抵抗があるなというお母さんは、朝食や夕飯のリクエストを聞くというのもおすすめです。
「明日の朝はサンドイッチがいいな」
「夜ごはんはハンバーグがいいな」
など、好きな朝食や夕食の約束が効果を発揮し、登園がスムーズに進むこともありますよ。
朝の時間は子供を優先、安心感と満足感でスムーズな登園に
夜更かしや朝寝坊は登園拒否に繋がります。
睡眠時間が足りないと朝スッキリ起きられず、不快感につながり登園拒否が起きている。
また、起きる時間がギリギリになってしまうと体が目覚めるのが遅く、だるさを感じてしまう事もあります。
早寝早起きを心掛ける事で、体と心の調子を整え、余裕をもって登園準備が出来ると思います。
「早くして!」と子供を急かさない
忙しいワーママにとって朝は時間がないものですよね。
ついつい、「早くして!」と声掛けしてしまうことも多いのではないしょうか?
「早くして!」と言えば言うほど、子どもは焦ってしまい、親もイライラしてきてしまいます。
そんな時の声掛けは具体的に行うと有効ですよ。
具体的な声掛けを繰り返していくと、子供を急かすことも減ってくると思います。
親子で遊んでから登園する
朝に洗濯や掃除などの家事を済ませるという方も多いとは思いますが、思い切ってお子さんと遊ぶ時間を長くとるのはどうでしょうか?
園では好きな遊びが出来ない為に、登園拒否をしているというお子さんもいます。
そんな時には、自宅で好きな遊びを満足に楽しむことで、安心感と満足感をもって登園することができると思います。
また、園で流行している遊びを一緒にやってみるのもいいですね。
折り紙やパズル、運動遊びなど苦手なことがあって登園を嫌がっているというお子さんであれば、大好きなお母さんやお父さんと一緒にやってみることで自信につながり、園での活動を楽しめることと思います。
イザっという時は先生に相談、頼るのもOK
「登園拒否が続きノイローゼになりそう」
そんな時は、お子さんの様子を一番近くで見てくれている担任の先生に、相談してみましょう。
私が以前担任していたお子さんは、発達障害があり着替えをとにかく嫌がる子でした。
お母さんが無理やり着替えさせ、毎朝泣きながら登園する様子を見て、パジャマのまま登園することを提案しました。
パジャマのまま登園し、クラスで着替えるようにしたところ、お子さん自身も納得して笑顔で登園できるようになり、本当に良かったなぁと思っています。
園での様子を先生から聞き、お子さん一人ひとりに合った対応を園と家庭とで考えていけるといいですね。
登園拒否はいつか終わる
登園拒否の理由はひとつだけではないことも多く、すぐに解決するわけではないかもしれませんが、ずっと続くことはありません。
園に慣れて、仲良しのお友達ができれば笑顔で通ってくれる事と思います。
今回ご紹介した、登園拒否の対処法がお役に立てれば幸いです。
誰もが通る道ですので、ゆっくりとした変化を見守りながら大人も子どもも焦らずに笑顔でお過ごしください。