近年、くるみによるアレルギー患者数が急増しており、加工食品へのくるみのアレルギー表示が義務化されることが今年2022年6月に決定されました。
かくいう我が家も、次男が4歳の時にくるみアレルギーと診断を受けました。
今回は、くるみアレルギー発覚時のエピソードや、不安をなくすための日常の対処法をご紹介します。
目次
初めてくるみパンを食べたら、急に具合が悪くなり救急搬送
それはお正月の三が日のことでした。朝食に私はくるみパンを食べていました。そこで子供も欲しがったので、何も考えずに三口ほどあげてしまったのです。
いつもなら慎重に子供の食べ物に気をつかって選んでいたつもりなのですが、お正月で気が緩んでいたのか、子供もパンが大好きで食べたそうだったのであげてしまった事がきっかけでくるみアレルギーが発覚しました。
このタイミングで「何かおかしい。もしかして食物アレルギーでは?」と疑い始めました。子供はまったくしゃべらなくなり、終いには嘔吐をしてしまったので救急車を呼び病院に向かいました。
搬送中にも何回か嘔吐し、病院に着き抱っこで診察に向かう途中、唇が青白くなってきました。子供の意識はあったものの、初めての事でどうしていいか分からずとても不安でした。
処方された自己注射液「エピペン」
その後顔色が良くなり、お医者さんに診てもらいました。原因はくるみによるアナフィラキシーでした。1時間ほど点滴をし、血液検査もして帰宅となりました。
「エピペン」とは、アナフィラキシー症状を一時的に緩和する補助治療剤です。
アナフィラキシーショックを疑ったら迷わず太ももに注射をします。自分が注射をすることに慣れてないため、「練習用エピペントレーナー」ももらい、注射の場所などを確認しながら子供と一緒に練習をしました。
アナフィラキシー症状を起こした患者は、もしもの時のためにエピペンを肌身離さず持っているのが一般的なようです。
くるみアレルギーは治るの?
卵や牛乳、小麦などは、比較的成長に伴い治りやすいそうですが、くるみは耐性ができにくく、大人になっても治らない可能性が高いとお医者さんに言われました。
そのため一生にわたってくるみの完全除去をするよう指示されました。
しかし、対処法は医師によってさまざまで、少しずつ試してどのくらい食べれるか確認をする病院もあるようです。次男はまだ保育園児なので、私はしばらくゆっくり様子を見ながら今後の対応を検討するつもりです。
8歳頃になると腸の防壁がしっかりしてくるそうなので、その頃からトライしてみてもいいかと考えてもいます。
くるみアレルギーで気を付けること
子供をくるみアレルギーから守るために、親として気を付けている事や対策をご紹介します。
食べてはいけないもの
食べてはいけないものはくるみのみです。
また、材料としてくるみを使用していない場合でも、同じ製造ラインでくるみが使用され混入する恐れがあります。
そのため、くるみを使用しているケーキ屋さんやパン屋さんは利用しないようになりました。
パンは食パン専門店で購入したり、ケーキは手作りして安心して食べられるよう配慮しています。また、洋菓子店のみならず意外にも和菓子屋さんはくるみ餅を扱っていたり、くるみを使用しているお店があるので、気を抜かずにおやつを選んでいます。
食品の原材料表示をしっかり確認
スーパーや専門店で売られている加工食品のパッケージ裏には、原材料が記載されています。
購入する前に原材料にくるみが入っていないか、くまなくチェックするようにしています。また、原材料は一度確認しても、メーカーにより急に変更されることもあります。そのため同じ商品を購入する場合でも、毎回裏面をチェックするようにしています。
原材料のほかに、コンタミネーションとしてアレルゲン混入の可能性も記載されていることがあるので、原材料以外の表示も確認しています。
そのため、心配であれば製造元に確認しています。外食やテイクアウトメニューにはアレルゲン表示の義務はないので、店員さんなどに確認できなければ利用はしないようにしています。
日常生活で気を付ける事
子供と外出するときは必ずエピペンを持ち歩いています。また子供は保育園に通っているので、園では家庭からお菓子を持ち込まないよう周知して貰い、園での給食はお弁当対応にしています。
ほとんどの保育園ではナッツ系は給食に出ず、子供の通っている保育園もくるみの提供はなしといわれています。しかし前述の通り、くるみのアレルゲン表示は現時点で「任意」のため、園でもコンタミネーションまでは確実に確認はできないのが現状です。
前に実際にあったことですが、子供と外を歩いていた時に突然上からくるみが落ちてきたことがありました。よく見るとカラスがくるみを上から投げて実を取り出そうとしているところでした。
さすがにこんな場面にはあまり遭遇しないと思いますが、くるみの接触がないよう十分に注意するようにしています。
くるみアレルギーの予防と対策、治療は専門医とよく相談しましょう
子供の食物アレルギーでアナフィラキシー症状があると、怖くていつも気がかりですよね。
予防や対策については個人で判断するのではなく専門医に訪ねたり、治療法などで迷ったらセカンドオピニオンを受けるのも良いかもしれません。
その他にも、親だけで見守る難しい場合は、家族や保育園の先生、ママ友との理解と協力が必要なケースもあります。
大切な子供を守るために、ひとつひとつ生活を見直して安心に過ごせるよう配慮していきましょう。
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