心拍確認は妊娠初期の赤ちゃんの発達の大きな目安です。それだけに心拍確認ができるまでの間は妊娠した喜びを感じると同時に、ちゃんと赤ちゃんが育っているのか不安になるお母さんも少なくないと思います。
そんな愛しい我が子に想いを馳せるママ達に、いつ頃心拍確認が出来るのか、流産との関係、過ごし方を私の体験を交えながらご紹介します。
心拍確認はいつごろ?
早い人だと5週目の終わり頃、大半の人が6週~7週目前半で確認が出来ます。
とは言え、元々生理不順だったり、排卵日の遅れがあったりとなんらかの理由で8週以降にようやく確認出来た!という人も少なくありません。
私も1人目の時は最終月経から考えると赤ちゃんが小さく心拍確認が遅れました。
普段生理不順ではないので、たまたまその時排卵が遅れただけでしたが、「育ってなかったらどうしよう」「突然出血したらどうしよう」と1週間後の検診までなんとも言えない不安な気持ちでいっぱいでした。
最近は妊娠検査薬の性能が良くなったこともあり早くにセルフ検査が出来るようになりました。いわゆるフライング検査ですね。
例えフライングでも陽性反応が出たら割とすぐに産婦人科に行く方が大半だと思います。これも心拍確認までの期間を長くしている理由の一つでもあります。
フライング検査によって妊娠反応を見てしまったために本来ならば生理に見間違う出血の流産に気付いてしまうこともあります。これは化学流産と言って本来なら妊娠確定前の症状で医学的に流産と認められない流産です。
そういう意味でも市販の妊娠検査薬は生理予定日の1週間後から使用可能なものがほとんどだと思うので正しい時期の使用をお勧めします。
流産との関係
胎嚢、胎芽、心拍の3つが確認出来て初めて正常妊娠の確定診断となります。
心拍が確認出来ない場合は流産と診断されてしまうわけですが、流産が起こる確率は妊娠全体のおおよそ15%と言われていて、その9割が妊娠12週までに起こると言われています。
そして、この妊娠の確定診断される4~7週目頃が最も流産が起こりやすい時期で、流産の約半数がこの時期に発生しています。
心拍確認出来たからと言って100%大丈夫とは言い切れませんが心拍確認後の流産率は5%まで下がります。妊娠判明時に比べればずいぶん安心出来るのではないでしょうか?
この頃の過ごし方
妊娠初期の流産は受精卵に問題がある場合がほとんどです。例え流産してしまったとしてもほとんどの場合お母さんに責任はありません。
したがってこの時期は赤ちゃんの生命力を信じるのみ!!!
なんですが、、、
やっぱり不安ですよね。分かります。でも不安だけを抱えて過ごすのは精神衛生上よくないので、産婦人科ナースの経験と私自身の妊娠から学んだこの時期の過ごし方を紹介しますね。
①葉酸不足に注意!
心拍確認されるこの時期は赤ちゃんにとって脳や背骨、心臓や肺など重要な器官が作られる大切な時期です。
葉酸が不足すると『無脳症』や『二分脊椎』といった先天性異常のリスクが高まります。
不足しないよう、妊娠が分かったら葉酸が豊富な食物を取り入れたりサプリメントの摂取を始めましょう。
また妊娠初期はホルモンバランスが変わることでイライラしたり疲れやすくなったりします。その影響をなるべく抑えるためにも朝食をきちんと摂る。早寝早起きをするなど、食生活・生活リズムを整えることも大切です。
②お酒、タバコをやめる
当たり前のことなんですが、赤ちゃんのためにスパッとやめましょう!
あんなに止めれなかったタバコ、、、妊娠検査薬で陽性が出た日から止めました(笑)
お酒やタバコ以外にもカフェインを控えたり、えー!?あれもこれもダメなの!?って思いながら妊娠中摂取しないほうがいい食べ物なんかもチェックしてみましょう。
③身体を冷やさない
子宮や卵巣は冷えの影響を受けやすい器官です。また、身体が冷えると代謝が落ちたりホルモンのバランスが悪くなります。
リラックス目的も兼ねて、ゆっくり湯船で身体を温めるのもオススメです。
④ストレスをためない
イライラすると子宮がチクチクしたり、ストレスを感じると体調が悪かったように思います。
心配のしすぎはかえってストレスになってしまうので、男の子だったらこんな感じかな?とか、歩けるようになったら~とか、ずっと先の楽しい想像をするようにしていました。
逆に赤ちゃんのことを考えずお笑い番組を観たり、趣味に没頭して妊娠していることを忘れる努力をしていた友人もいます。
悪阻が始まる前だったらここぞとばかりに好物を食べたりするのもありだと思います。これ、私もしました。大好きなものを食べてる時って幸せでしょ?(笑)
⑤異常があれば受診を
出血をしたり、お腹が痛かったりしたら受診しましょう。
この時期は着床出血や子宮が成長する過程で出血したりと、実は出血そのものは珍しくありません。しかしその判断は自分では出来ませんよね。
仮に流産の兆候であっても安静にすることで妊娠継続出来ることもありますし、受診することで不安を取り除くことも出来ると思います。
まとめ
この時期はお母さんにとっても、赤ちゃんにとってもデリケートな時期です。ストレスを溜めず、無理をしないようにすることが1番!
パートナーや周囲の人に協力してもらって、プラスの想いも持ちながら心拍確認までの時間を過ごしましょう。