現在幼稚園年長の息子は、5歳のときに自閉症スペクトラムと軽度知的障害の診断がつきました。
今は地域の幼稚園に在籍しながら、療育や市の言語や感覚統合のセラピーなどに通っています。
「月齢が低いからかな?」
「個人差があるのかな?」
と思い過ごしていました。
今回は私が息子の発達障害を疑い始めたきっかけや、今思う気づきを体験談を基にご紹介します。
目次
我が子の発達や違和感に気づくまで
息子の、赤ちゃんの頃の特徴を年齢別にご紹介します。
とはいえ、成長や発達には個人差がありますので、あくまでも私と息子個人のエピソードとしてご参考ください。
【0歳】夜寝ない赤ちゃん
息子は赤ちゃんのころ、夜本当に寝ない子でした。
しかし初めての子育てでしたので、「赤ちゃんってこういうものかな?」と大変ながらも試行錯誤しながら毎日過ごしていました。
【1~2歳】2~3語文を話す・手を繋ぐのを嫌がる
この頃は、外出先で走り回ったり、手をつないで歩くのを嫌がり、手がかかっていました。
本当に日々大変で、大声を出す息子を制止したり、近所の公園にいくのが億劫であったり、公共交通機関でお出かけなんてもう少し大きくなってからでないと難しいなと思っていました。
「落ち着きがないのは男の子だから?」
「私がちゃんと教えられていないからかな?」
と思っていました。
言葉としては2語文も3語文も出ているし、ニコニコ人懐っこく、誰にでも人見知りせず話しかける息子に明らかな発達障害を疑ってはいませんでした。
【3歳】発達障害かもと意識しだした
発達が遅れていると意識しだしたのは3歳になってからでした。
3歳になってすぐの頃、帰省のタイミングで、地元の友達数人と息子の同級生のお友達数人と開催したクリスマスパーティーに参加しました。
その時初めて息子と同級生の子どもを客観的に観察しました。他の子は、大人と会話している子、人見知りをしてあまり話さない子、様々でした。
しかし、みんなママが言っていることを理解していると感じました。
違和感の正体に気づいた瞬間、息子が自分の言いたいことだけを伝え、会話が成立しない事。
母親や友人、周囲の話をあまり気にしていない様子に気が付きました。その後、一方的な反応がおかしいと感じ、頭に発達障害の文字が浮かんできたのでした。
発達障害と診断された後に気づいた息子の特徴
発達障害を疑うきっかけを逃してしまった要因は、言葉の発達に遅れがなかった事。
その次に、初めての子育てで比較する対象がなかった事が挙げられます。
こちらの項目では、5歳で自閉症スペクトラムと軽度知的障害と診断された後に、改めて気が付いた息子の3つの特徴をご紹介しています。
同じ特徴がみられるお子さまは、早期に相談されてみてはいかがでしょうか?
言葉の意味を理解しているかが大切
子どもの成長には個人差がありますが、通常2歳頃よりママ、パパなどの単語が出てくると言われています。
明らかに言葉が出ないのであれば発達が遅れていると気づきやすいと思いますが、息子は1歳頃より単語を話しはじめ、2語文、3語文と順調に進んでいました。その為、言葉としては明らかに発達が遅れているとは感じていていませんでした。
息子は自分からの言葉はたくさん出ていましたが、一方的に話すのみ。
相手の反応には興味がなく、相手の気持ちも言葉の意味も理解できていませんでした。
指さしをするときにコチラを見ているか
3歳児検診で「指差しをするか」という質問に対し丸をつけていました。息子は犬がいれば「わんわん」と指をさしていました。
言葉は出なくても「お母さん、わんわんがいるよ」と伝えようとしているか、息子は「わんわん」と指さすだけでこちらに伝えようとしている様子はみられないと感じました。
お母さんやお友達の行動に興味があるか
息子は、私やお友達の行動に興味がなく、真似することがあまりありませんでした。そのため、自然に日常のなかで理解することが少なかったです。
しかし、長男はハサミ見てもそれが切るものだとなかなか理解できず「これはハサミ、切るときに使うんだよ。」「こうやって切るんだよと。」と声かけや実践を見せていました。
見落とされた行政での検診、自ら行動するまでの葛藤
特に発達障害が軽度やグレーゾーンの子の場合、行政の検診でも見落とされてしまうこともあります。
気づいたとき、気になり始めた時は一番つらいです。
「発達障害かも?いや違うかも?」という葛藤を繰り返し、必要な支援を受けるための一歩を踏み出すまで時間がかかりました。
まずは違和感を認め、相談する相手をみつけることが大切です。
他の子と比べない、でも悪いことばかりじゃない
他の子と比べることは良くないと一般的には言われますが、客観的に評価する事は、発達や発育に関して何かしら気づくきっかけに繋がると思います。
ですが、自分だけの子育てだけでは気づけないことも多く、早い段階で気づける事で療育や支援を受けられます。
現在6歳、会話もできるようになり成長がみられる
ゆっくりですが息子のペースで明らかな成長がみられています。
3歳の頃の息子とは「オウム返し」でのやり取りが中心でした。
「幼稚園で〇〇して楽しかった。」
「今日も僕の好きなご飯ばかり。」
お箸を並べたりとお手伝いを行ってくれる日もあります。
そんな息子も来年は小学生。。
悩みは尽きませんが、人とは少し違う子育てを一日一日楽しんでいます。
次回は、続編「療育について」ご紹介します。