「息子がひらがなを読めるようになっている!」と気が付いたのは、息子が3歳の誕生日間近のこと。
まだお喋りもたどたどしく、ひらがなの学習が出来るようになるのは先のことだろうと思っていました。
しかしながら、息子は普段の生活の中で「ひらがな」を自然に覚えていたようです。
今回は、小さなお子さんが、文字やひらがなに親しんだり、興味・関心を持つきっかけになるような方法やアイテムをご紹介します。
目次
ひらがなって、何歳ごろまでに読み書きできればいいの?
専門家によって見解はさまざまですが、「読めるようになるのは4歳前後」「書けるようになるのは4歳から5歳ごろ」というのが、おおよその目安のようです。※1
「小学校入学前までに、およそ9割の子どもが読めるようになっている」という報告もありますので、できれば保育園や幼稚園にいるあいだに習得しておくと安心かもしれません。※2
とはいえ、文字に興味を示しはじめる年齢には個人差もあります。
他の物に夢中になる一方で、ひらがなにはなかなか関心が向かないお子さんもいることでしょう。
小さいうちから無理に教えたり練習させたりするのではなく、ふだんの生活や遊びのなかで読み書きできる力を身につけていけるとよいですよね。
我が家の体験談から、ひらがなへの興味・関心の引き出し方や、教え方の参考にしていただけることがあれば幸いです。
(※1:金子龍太郎監修「保育に役立つ!子どもの発達が分かる本」より
(※2:秦野悦子教授「白百合大学教授監修の記事」より
絵本の読み聞かせでひらがなに親しむ
引用元:こどもちゃれんじ
赤ちゃんの頃から息子には、絵本をたくさん読み聞かせていました。
我が家では、幼児教育教材である「こどもちゃれんじbaby」も取り入れていました。
ベネッセの「こどもちゃれんじbaby」は、生後6カ月号から教材の1つとして絵本が同梱されています。毎月、子どもの成長や発達に応じた絵本が届く為、絵本を選ぶ余裕がない時期にもとても重宝しました。
1歳前後で指差しを覚える
指差しを覚えた息子、最初は興味をひかれた「しまじろう」などのイラストを指さしていました。
「これは、しまじろうだよ」と声かけをしていると、ひらがなのテキストも指さしするようになりました。
「りんご」「くま」など、繰り返し答えコミニケーションを取っていました。
そのうち、「絵本のイラスト」と「絵本のひらがな」が異なる物だという事を理解し、興味を持ち始めたように思います。
2歳になると「ひらがなを読んで」と要求
読み聞かせの効果もあり「絵本を読んで」と持ってくるようになりました。
「読んで!」の要求には、2パターンありました。
- 絵本として普通に読み聞かせして欲しい時
- ひらがなの文字のみに注目して読み聞かせをして欲しい時
2歳を過ぎると、「字、読んで!」と言ってくることが増えました。
知育動画を観ながら、ひらがな50音をざっくりと学習
夕食の支度をしているあいだ、息子にはパソコンでYouTubeの動画を観せていました。
よく観ていたのは、「ボンボンアカデミー(旧キッズボンボン)※3」や、「ノッカーナアニメーション※4」などの知育動画です。
なかでも、ひらがなをキャッチ―な映像や歌にのせて読みあげていく動画は、当時2歳だった息子のお気に入りで、毎日飽きずに眺めていました。
とはいえ、息子は言葉が出てくるのも遅めで、まだ2語文で話しているような状態でした。
ひらがな50音をきちんと教えるのは、もう少し流暢に喋れる様になってから進めようと思っていました。
ひらがなを教える前に覚えた
「もしかして、読めるようになってる?」
そう気がついたのは、保育園にお迎えに行き、玄関で靴を履こうとしていたときのこと。
息子が、下足箱に書かれているお友だちの名前を、1文字ずつ指さしながら得意げに読みはじめたのです。
半信半疑のまま帰宅して、紙に「いす」「わに」などと、書いてみせたところ……。
「ほぼ読めている!」と、いつのまにか覚えていたことに驚きました。
(※3:講談社ボンボンアカデミー)
(※4:ノッカーナアニメーション)
ひらがな学習用のおもちゃで完全マスターする
3歳の誕生日に、「ひらがなさいころつみき」(くもん)※5と、「こえでおぼえるトーマスあいうえお」(ポプラ社)※6をプレゼントしました。
ひらがなさいころつみき
立方体の5面にひらがな、残りの1面にイラストと言葉が書いてあります。
つみきのように重ねたり、つなげて単語をつくって遊ぶこともできます。
息子はまずイラストに魅かれたようです。最初のうちはイラストの面ばかりをならべることを好み、そのうちひらがなの面でも遊ぶようになりました。
こえでおぼえるトーマスあいうえお
トーマスといっしょに音声で学ぶことのできるひらがなボードです。
濁音、半濁音、拗音、促音も覚えられ、自分で作った単語の再生もできます。
ひらがな・カタカナポの防水ポスター
テーブルの上には、ひらがなとカタカナの学習用ポスターをひろげておくようにしました。
「この字は何?」と、クイズ形式でやりとりしているうちに完全にマスター。
間も無く、カタカナも覚えてしまいました。
丈夫で水に濡れても破れにくい「おふろでレッスン ひらがなのひょう」(くもん)※7のような、防水タイプのポスターがおすすめです。
ひらがなやカタカナ学習用のおもちゃや教材は、タブレット、ブロック、かるたなど、さまざまな種類やキャラクターのものが発売されています。
お子さんの好みや興味に合わせて選ぶ事で、ひらがなの習得率UPを狙えるかもしれませんね。
(※5:ひらがなさいころつみき)
(※6:こえでおぼえる トーマスあいうえお)
(※7:おふろでレッスン ひらがなのひょう)
ひらがなを教える大切なポイント
子どもの興味や好奇心の芽を大事に、興味を持った時に育み伸ばす事がひらがなを教えるコツだと感じています。
もうじき4歳になる息子は、「ママ、読んで!」のブーム中。
「読んで、読んで」とリクエストが続くと、正直面倒に思うこともあります。
しかしながら、息子は、「絵本」「テレビ番組のテロップ」「外を歩いているときに見かけた看板」など身のまわりの文字に興味津々です。
最近では、絵本のひらがなも自分で読み始め。
さらに、近場の駅名や「自転車」「禁止」など、よく見かける漢字は覚えてしまいました。
母親のサポートとしては、ひらがなの読み方と共に、必ず意味も教えています。
例えば、「〇〇禁止」の看板なら、「〇〇したらダメ!っていうことだよ」と明確で分かりやすく伝える事を心がけているので、大人も結構頭を使います。
文字は早いうちに読めるようになったものの、手先があまり器用ではない息子。
今のところ、文字を書くことには関心がなさそうです。
保育園や幼稚園に通いはじめ、先生やお友だちと過ごすなかで、どんどんできることが増えていく3歳児。
上手にお喋りしたり、ハサミやのりを使ったり、補助輪つきの自転車に乗ったり。
まわりの子ができていることがなかなかできなくてやきもきする一方で、昨日までできなかったことが突然できるようになって、驚くこともあります。
我が子なりの成長を、おおらかな目で見守っていければと思います。