母乳を沢山飲むのは良い事だけど・・・これって飲み過ぎ?大丈夫なの?
産まれたばかりの赤ちゃんにとって最高の栄養源であり、最も安心なものと言えば母乳ですね。
しかし、なかなか上手に飲めない子や、なかなか母乳が沢山出ないお母さんなど、しっかりと赤ちゃんに飲んでもらいたくても思うようにいかないという声が多く聞こえてきます。
ちゃんと飲めていないと十分な栄養素が赤ちゃんの身体に届かなかったり、お母さんの胸に母乳が溜まった状態が続くと乳腺炎になってしまったりという事も考えられます。
では、逆に赤ちゃんが母乳をよく飲む、むしろ飲み過ぎなのではないか?という量を飲む場合はどうなのでしょう。
今回は、赤ちゃんにとってちょうど良い母乳の摂取量を考えてみたいと思います。
飲み過ぎると何が起こる?
沢山母乳を飲んでくれて、お母さんの胸の張りもスッキリと引き、赤ちゃんが母乳を吐かないようにゲップもして、しばらく寝かせずに縦に抱っこして、さあ安心。
と思ったらすぐに吐いた!という場合、ありませんか?
それはもしかしたら赤ちゃんが母乳を飲み過ぎているのかもしれません。
洋服もソファもベッドもよく吐く赤ちゃんがいるからいつもびしょびしょなんてお話しも聞いたことがあります。
他には、体重が思っていた以上に増えてどんどん大きくなっていく。というのももちろんよく聞く声です。
そして、新生児の胃袋はとても小さいので、沢山飲み過ぎてしまうと、胃に負担がかかり身体が疲れてぐったりしてしまう事もあると考えられているようです。
どのくらいがちょうど良い摂取量?
さて、ではどの位の母乳を飲むのが赤ちゃんにとってちょうど良いのでしょうか。
標準小児科学によれば、新生児の一日あたりの母乳摂取量は(70~80)×(生後日数-1)mLとされています。
一日の授乳回数がだいたい7~10回と考えると、一回あたりは(10~15)×(生後日数-1)mLという事になります。
しかし、これはあくまでも目安量。人間ですから、新生児にも個人差というものがあります。
前出の通り、上手に飲めなくて摂取量が少ない子も居れば、もっと飲みたいとぐずる子まで様々です。
更に、この計算式以外の方法で目安量を算出する医師もいたりしますので、気になる方はかかりつけの医師に相談してみる事をおすすめします。
どうやって摂取量を知る事が出来る?
粉ミルクやパックに入った液体ミルクなどと違い、あげる前に分量を知る事が出来ないのが母乳。
しかし、アレルギー反応が無く栄養素もたっぷりで安心なのも母乳。
なるべく母乳だけで育てたいというお母さんも少なくありません。そこで赤ちゃんが摂取した母乳の量を知る方法を考えてみましょう。
一番わかりやすい方法は、赤ちゃんに母乳をあげる前とあげた後の、赤ちゃんの体重を量るという事です。
母乳の重さは、1mLにつき約1gとして考えます。つまり、もし母乳をあげた後に50g増えていたら、それは50mLの母乳を飲んだと考えてOKという事。
前出の計算式等で算出した目安量と併せて計量してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。母乳をなかなか飲まない場合の心配はもちろんですが、飲み過ぎる場合も心配があるものです。
子どもによって個人差はありますが、是非参考にしてみてください。
また、先に少しお話しした母乳を飲み過ぎた赤ちゃんが吐いてしまう事が多いというものですが、場合によっては吐いてしまう理由が母乳の飲み過ぎではない場合もありますので、吐く事が何度も続く場合は、かかりつけの小児科医にかかって診てもらってみてください。
それぞれの赤ちゃんにとって、ちょうど良い量の母乳を上手に摂ってもらえますように。