近年、全国的に不登校の子供の数が増加傾向にあります。
「子供達の気持ちは?」
「学校や先生に希望する改善策は?」
「親としてやれるべき正しい判断とは?」
不登校や学校への行き渋りは「誰にでも起こりえる」問題でもあり、社会全体の課題としてとらえていく必要があります。
プリママーズでは前回反響のあった不登校、または不登校傾向にある子供をお持ちの保護者の方へアンケートを再度実施しました。
今回は、不登校の経験があるお子さんを持つ保護者121人の方からリアルな回答を頂きました。
少子化が進む中、増加傾向にある不登校の子供達の実態と保護者の気持ちを探るべく行ったアンケート結果をご紹介します。
また、その結果を基とし、不登校について、まとめた記事と過去に行ったアンケート調査も同時に公開しています。今回実施したアンケート結果と合わせて、ぜひお読みください。
目次
- この記事を書いた人
- アンケート調査対象について
- 【アンケート調査】「不登校(小学生)に関するアンケート調査」
- Q1.お子さんの学年を教えてください
- Q2.お子さんの登校事情について近いものはどれですか?
- Q3.お子さんが急に学校に行きたくないと言った時、あなたが取る行動はどれですか?
- Q4.お子さんが登校前に体調不良を訴えて、熱や明らかな症状が見られない時、あなたが取る行動はどれですか?
- Q5.お子さんが急に学校を休むことになった時、その日の仕事はどうされますか?
- Q6.お子さんが急に休みになった時に、預けたり頼れる相手や場所はありますか?
- Q7.お子さんが急に休みになった時に、預けたり頼れる相手や場所を選択してください。
- Q8.お子さんが完全に不登校になった時、仕事は続けますか?
- Q9.普段からお子さんと学校での生活についてコミュニケーションをしっかり取れていると思いますか?
- Q10.平日に、学校から帰宅後、お子さんと過ごす時間はどれくらいありますか?
- Q11.お子さんは何かあるとすぐに親に相談してくれていると思いますか?
- Q12.あなたが名前や活動内容を知っている施設や支援を全て選んでください。
- Q13.不登校についてどのようなイメージを抱いていますか?
- Q14.学校や担任の先生は、子供のことで相談しやすかったり、対応をして貰いやすいですか?
- Q15.子供が不登校になった時、学校側にはどのような対応を望みますか?
- Q16.子供が不登校になったら周りに相談しますか?
- Q17.積極的不登校(学校に行けないのではなく、自らの判断で学校に行かないと決めること)について賛成ですか、反対ですか?
- Q18.積極的不登校(学校に行けないのではなく、自らの判断で学校に行かないと決めること)について賛成、反対、どちらとも言えないと回答した理由を教えてください。
- Q19.子育てについて周り(親族や友人等)から言われて不快に思ったことなどはありますか?
- Q20.お子さんが不登校になった時に心配に思うことはどんなことですか(複数回答可)?
- Q21.お子さんが不登校になった時に学校以外の施設に通わせたいと思いますか?
- Q22.お子さんが不登校になった時に学校以外の施設に通わせたいと思いますか?という問いに「通わせたいと思う」「通わせたくない」「分からない」と回答した理由を教えてください。
- Q23.不登校の原因に至る理由はなんだと思いますか(複数回答可)?
- Q24.上記の質問で(Q.23)その他を選んだ人は、不登校の原因を詳しく教えてください。
- Q25.子供の行き渋りの兆候を教えてください。
- Q26.上記の質問で(Q.25)その他を選んだ人は、子供の行き渋りの兆候を詳しく教えてください。
- Q27.子供の不登校を改善すると思う方法を教えてください。
- Q28.上記の質問で(Q.27)その他を選んだ人は、子供の不登校を改善すると思う方法を詳しく教えてください。
- Q29.子供の不登校に繋がりやすい、SNSトラブル・ネットいじめについて対策や予防・把握はしていますか?
- Q30.子供に携帯・スマホを持たせたのは何年生からですか?
- Q31.子供に携帯・スマホを持たせた理由を詳しく教えてください。
- Q32.学校と家庭が一体となって情報モラル教育が必要だと感じますか?
- Q33.不登校中のお子さんは、発達障害などの診断を受けていますか?
- Q34.発達障害と診断されたお子様の症状を教えてください。
- Q35.上記の質問で(Q.34)その他を選んだ人は、お子様の症状を詳しく教えてください。
- Q36.発達障害により不登校中のお子さんは、現在発達支援(療育)に通っていますか?
- Q37.発達障害により不登校中のお子さんが、小学校に通えるよう特別支援教育を選択する可能性はありますか?
- Q38.発達障害により不登校中のお子さんをお持ちの保護者の方へアドバイスがあれば教えてください。
- Q39.お子様が不登校になった時にやってはいけないと思う対処法を教えてください。
- Q40.不登校の原因に対してどのような対策・行動を取ったか教えてください。
- Q41.子供が不登校になってしまった時に担任の先生や学校側に取ってもらいたい対応を教えて下さい。
- Q42.HSC(Highly Sensitive Child)という不登校に繋がりやすい子供の特性を知っていますか?
- Q43.お子さんはHSC(Highly Sensitive Child)だと思いますか?
- Q44.前の質問で(Q.43)「はい」を選んだ人は、HSCのお子さんに接する時に何か気を付けている事はありますか?
- Q45.最後に、不登校についての意見や、実際にお子さんが不登校になった時の経験談などがあれば自由にご記入いただければ幸いです。
- 「不登校(小学生)に関するアンケート調査」考察
- 編集後記
アンケート調査対象について
回答者数 | 121件 |
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男女比 | 男性:50.4% 女性:47.9% |
子供の人数 |
子供1人:45.5% 子供2人:43% 子供3人:9.9% 子供4人:1.7% 子供5人以上:0% |
年代比率 |
10代:5.8% 20代:9.1% 30代:29.8% 40代:42.1% 50代:13.2% 60代以上:0% |
お住まいの都道府県 |
北海道:9.1% 宮城県:1.7% 秋田:1.7% 山形:3.3% 福島:0.8% 茨城:3.3% 群馬県:0.8% 埼玉県:8.3% 千葉県:4.1% 東京都:11.6% 神奈川県:9.1% 新潟県:4.1% 富山:0.8% 山梨:0.8% 長野県:0.8% 岐阜県:0.8% 静岡:2.5% 愛知県:5.8% 滋賀県:1.7% 京都府:1.7% 大阪府:6.6% 兵庫県:4.1% 和歌山県:1.7% 岡山県:1.7% 広島県:0.8% 徳島県:1.7% 香川:0.8% 高知:0.8% 福岡県:2.5% 宮崎県:0.8% 鹿児島県:0.8% 沖縄県:0.8% |
職業 |
専業主婦:19.8% パート・アルバイト:12.4% 会社員(正社員):46.3% 会社員(契約社員):2.5% 自営業・自由業:15.7% 会社役員・経営者:0.8% 公務員:0.8% 無職:1.7% |
婚姻状況 |
既婚:85.1% 離婚:12.4% 未婚:2.5% |
調査時期 | 2021年06月08日~07月30日 |
調査メディア | ランサーズ+独自調査 |
【アンケート調査】「不登校(小学生)に関するアンケート調査」
Q1.お子さんの学年を教えてください
その次に24.8%の人が「高学年(小学校5、6年生)」と回答している。
低学年(小学校1、2年生) | 42人(34.7%) |
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中学年(小学校3、4年生) | 21人(17.4%) |
高学年(小学校5、6年生) | 30人(24.8%) |
中学生以上 | 28人(23.1%) |
Q2.お子さんの登校事情について近いものはどれですか?
その次に27.3%の人が「過去に不登校・行きしぶりの時期があったが現在は問題なく登校している」と回答している。
登校日には登校している | 12人(9.9%) |
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登校に対して行きしぶりが見られる | 43人(35.5%) |
学校を休みがちになっている | 21人(17.4%) |
不登校になっている | 12人(9.9%) |
過去に不登校・行きしぶりの時期があったが現在は問題なく登校している | 33人(27.3%) |
Q3.お子さんが急に学校に行きたくないと言った時、あなたが取る行動はどれですか?
その次に28.1%の人が「説得してできるだけ学校に行かせようとする」と回答している。
理由を聞かず学校を休ませる | 13人(10.7%) |
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理由を聞いた上で学校を休ませる | 69人(57%) |
説得してできるだけ学校に行かせようとする | 34人(28.1%) |
なんとかして学校に行かせる | 5人(4.1%) |
Q4.お子さんが登校前に体調不良を訴えて、熱や明らかな症状が見られない時、あなたが取る行動はどれですか?
その次に28.1%の人が「子供の様子を見て大丈夫そうなら登校させる」と回答している。
とりあえず病院に連れて行き判断する | 14人(11.6%) |
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病院に連れて行かず学校を休ませて様子を見る | 55人(46.6%) |
子供の様子を見て大丈夫そうなら登校させる | 34人(28.1%) |
体調不良以外の理由を探る | 18人(14.9%) |
Q5.お子さんが急に学校を休むことになった時、その日の仕事はどうされますか?
その次に16.5%の人が「仕事はしていない」と回答している。
仕事を休む | 23人(19%) |
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仕事に連れていく | 0人(0%) |
在宅勤務に変更する | 17人(14%) |
時短やフレックスなどを活用してなるべく家にいる時間を作る | 15人(12.4%) |
子どもを預けて仕事に行く | 13人(10.7%) |
子どもに留守番をしていてもらい、仕事に行く | 33人(27.3%) |
仕事はしていない | 20人(16.5%) |
Q6.お子さんが急に休みになった時に、預けたり頼れる相手や場所はありますか?
「いいえ」と回答した人の割合は43.8%。
はい | 68人(56.2%) |
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いいえ | 53人(43.8%) |
Q7.お子さんが急に休みになった時に、預けたり頼れる相手や場所を選択してください。
その次に37.2%の人が「預け先がない」と回答。
頼れる人がいる(祖父母など) | 63人(52.1%) |
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預けられる場所がある | 12人(9.9%) |
預け先がない | 45人(37.2%) |
その他 | 1人(0.8%) |
Q8.お子さんが完全に不登校になった時、仕事は続けますか?
その次に17.4%の人が「仕事はしていない」と回答。
現在の仕事を続ける | 79人(65.3%) |
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転職して仕事を続ける | 13人(10.7%) |
仕事を辞める | 8人(6.6%) |
仕事はしていない | 21人(17.4%) |
Q9.普段からお子さんと学校での生活についてコミュニケーションをしっかり取れていると思いますか?
その次に15.7%の人が「わからない」と回答。
取れていると思う | 17人(14%) |
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おおよそ取れていると思う | 72人(59.5%) |
わからない | 19人(15.7%) |
あまり取れていないと思う | 12人(9.9%) |
取れていないと思う | 1人(0.8%) |
Q10.平日に、学校から帰宅後、お子さんと過ごす時間はどれくらいありますか?
その次に17.4%の人が「5時間」と回答。
30分 | 5人(4.1%) |
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1時間 | 14人(11.6%) |
2時間 | 18人(14.9%) |
3時間 | 28人(23.1%) |
4時間 | 20人(16.5%) |
5時間 | 21人(17.4%) |
6時間 | 9人(7.4%) |
7時間 | 3人(2.5%) |
8時間 | 1人(0.8%) |
9時間 | 0人(0%) |
10時間以上 | 2人(1.7%) |
Q11.お子さんは何かあるとすぐに親に相談してくれていると思いますか?
その次に28.9%の人が「わからない、どちらとも言えない」と回答。
相談してくれている | 12人(9.9%) |
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多分してくれている | 58人(47.9%) |
わからない、どちらとも言えない | 35人(28.9%) |
あまり相談してくれない | 15人(12.4%) |
全く相談してくれない | 1人(0.8%) |
Q12.あなたが名前や活動内容を知っている施設や支援を全て選んでください。
その次に38.8%の人が「教育支援センター(適応指導教室)」と「子供家庭支援センター・児童相談所・福祉事務所」と回答。
教育支援センター(適応指導教室) | 47人(38.8%) |
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教育相談所 | 30人(24.8%) |
子供家庭支援センター・児童相談所・福祉事務所 | 47人(38.8%) |
保健所・精神保健福祉センター | 42人(34.7%) |
フリースクール | 62人(51.2%) |
不登校の親の会 | 12人(9.9%) |
不登校カウンセラー | 24人(19.8%) |
オルタナティブスクール(サドベリースクール等) | 3人(2.5%) |
Q13.不登校についてどのようなイメージを抱いていますか?
Q14.学校や担任の先生は、子供のことで相談しやすかったり、対応をして貰いやすいですか?
その次に15.7%の人が「相談しやすい、対応もしてくれる」と回答
相談しやすいし、対応もしてくれる | 19人(15.7%) |
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対応してもらえるかは相談内容による | 65人(53.7%) |
相談はできるか対応してくれない | 18人(14.9%) |
相談しづらいし対応もしてくれない | 7人(5.8%) |
どちらとも言えない | 12人(9.9%) |
Q15.子供が不登校になった時、学校側にはどのような対応を望みますか?
その次に33.1%の人が「こまめに様子を見に来てほしい」と回答。
再登校できるように一緒に説得してほしい | 8人(6.6%) |
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こまめに様子を見に来てほしい | 40人(33.1%) |
必要最低限の連絡だけに留めてほしい | 19人(15.7%) |
学校側しか知らない情報を共有してほしい | 54人(44.6%) |
接触を絶ってほしい | 0人(0%) |
Q16.子供が不登校になったら周りに相談しますか?
その次に20.7%の人が「学校や担任に相談する」と回答。
夫婦やパートナーと相談する | 69人(57%) |
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ママ友など近しい知り合いに相談する | 5人(5.4%) |
学校や担任に相談する | 25人(20.7%) |
普段交友がない相手(カウンセラーなど)に相談する | 14人(11.6%) |
相談はしない | 8人(6.6%) |
Q17.積極的不登校(学校に行けないのではなく、自らの判断で学校に行かないと決めること)について賛成ですか、反対ですか?
その次に30.6%の人が「反対」と回答。
賛成 | 36人(29.8%) |
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どちらとも言えない | 48人(39.7%) |
反対 | 37人(30.6%) |
Q18.積極的不登校(学校に行けないのではなく、自らの判断で学校に行かないと決めること)について賛成、反対、どちらとも言えないと回答した理由を教えてください。
Q19.子育てについて周り(親族や友人等)から言われて不快に思ったことなどはありますか?
Q20.お子さんが不登校になった時に心配に思うことはどんなことですか(複数回答可)?
その次に62.8%の人が「子供の精神なこと」と回答。
Q21.お子さんが不登校になった時に学校以外の施設に通わせたいと思いますか?
その次に38%の人が「わからない」と回答。
通わせたいと思う | 56人(46.3%) |
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通わせたくない | 19人(15.7%) |
わからない | 46人(38%) |
Q22.お子さんが不登校になった時に学校以外の施設に通わせたいと思いますか?という問いに「通わせたいと思う」「通わせたくない」「分からない」と回答した理由を教えてください。
学校が一番神話が今の時代、少しズレている感じがします。
Q23.不登校の原因に至る理由はなんだと思いますか(複数回答可)?
その次に55.4%の人が「集団生活が苦手」と回答。
Q24.上記の質問で(Q.23)その他を選んだ人は、不登校の原因を詳しく教えてください。
Q25.子供の行き渋りの兆候を教えてください。
その次に30.6%の人が「笑顔がなく元気がない」と回答。
小食になる(食欲不振) | 4人(3.3%) |
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不眠になる(寝不足) | 6人(5%) |
朝になると頭痛や腹痛を訴える | 46人(38%) |
笑顔がすくなく元気がない | 37人(30.6%) |
会話が少なくなる | 12人(9.9%) |
お友達と遊ばなくなる | 6人(5%) |
習い事にも消極的になる | 2人(1.7%) |
その他 | 8人(6.6%) |
Q26.上記の質問で(Q.25)その他を選んだ人は、子供の行き渋りの兆候を詳しく教えてください。
夜は元気。
Q27.子供の不登校を改善すると思う方法を教えてください。
その次に24%の人が「子供の気持ちを最優先に考える」と回答。
子供とのコミニケーション | 37人(30.6%) |
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子供の気持ちを最優先に考える | 29人(24%) |
夫婦・パートナーと家庭環境を改善する | 4人(3.3%) |
学校・先生と情報共有 | 11人(9.1%) |
好きな科目の時間だけ登校させる | 0人(0%) |
生活習慣を整える | 3人(2.5%) |
食生活を整える | 0人(0%) |
運動不足を解消する | 0人(0%) |
本人がやりたい事を見つけてあげる | 19人(15.7%) |
やもえない場合は転校も検討する | 8人(6.6%) |
専門家に相談する | 5人(4.1%) |
その他 | 5人(4.1%) |
Q28.上記の質問で(Q.27)その他を選んだ人は、子供の不登校を改善すると思う方法を詳しく教えてください。
Q29.子供の不登校に繋がりやすい、SNSトラブル・ネットいじめについて対策や予防・把握はしていますか?
48.8%の人が把握「していない」と回答。
はい | 62人(51.2%) |
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いいえ | 59人(48.8%) |
Q30.子供に携帯・スマホを持たせたのは何年生からですか?
その次に、30.6%の人が「高学年(小学校5、6年生)」になり持たせていると回答。
低学年(小学校1、2年生) | 22人(18.2%) |
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中学年(小学校3、4年生) | 22人(18.2%) |
高学年(小学校5、6年生) | 37人(30.6%) |
スマホを持たせていない | 40人(33.1%) |
Q31.子供に携帯・スマホを持たせた理由を詳しく教えてください。
Q32.学校と家庭が一体となって情報モラル教育が必要だと感じますか?
「必要ない」と回答した人の割合は9.9%。
はい | 109人(90.1%) |
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いいえ | 12人(9.9%) |
Q33.不登校中のお子さんは、発達障害などの診断を受けていますか?
「受けていない」と回答した人の割合は86.8%。
はい | 16人(13.2%) |
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いいえ | 105人(86.8%) |
Q34.発達障害と診断されたお子様の症状を教えてください。
その次に8.3%の人が「自閉症」と回答。
自閉症 | 10人(8.3%) |
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アスペルガー症候群 | 2人(1.7%) |
注意欠如・多動性障害(ADHD) | 5人(4.1%) |
学習障害 | 4人(3.3%) |
チック障害 | 1人(0.8%) |
吃音(症) | 3人(2.5%) |
その他 | 96人(79.3%) |
Q35.上記の質問で(Q.34)その他を選んだ人は、お子様の症状を詳しく教えてください。
Q36.発達障害により不登校中のお子さんは、現在発達支援(療育)に通っていますか?
その次に2.5%の人が「通っている」と回答。
はい | 3人(2.5%) |
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いいえ | 115人(95%) |
検討中 | 2人(1.7%) |
発達支援(療育)にも通えない状態 | 1人(0.8%) |
Q37.発達障害により不登校中のお子さんが、小学校に通えるよう特別支援教育を選択する可能性はありますか?
その次に18.2%の人が「どちらとも言えない」と回答。
はい | 22人(18.2%) |
---|---|
いいえ | 73人(60.3%) |
検討中 | 5人(4.1%) |
どちらとも言えない | 21人(17.4%) |
Q38.発達障害により不登校中のお子さんをお持ちの保護者の方へアドバイスがあれば教えてください。
Q39.お子様が不登校になった時にやってはいけないと思う対処法を教えてください。
Q40.不登校の原因に対してどのような対策・行動を取ったか教えてください。
学校に行けるようになりました
Q41.子供が不登校になってしまった時に担任の先生や学校側に取ってもらいたい対応を教えて下さい。
Q42.HSC(Highly Sensitive Child)という不登校に繋がりやすい子供の特性を知っていますか?
「知っている」と回答した人は27.3%。
はい | 33人(27.3%) |
---|---|
いいえ | 88人(72.7%) |
Q43.お子さんはHSC(Highly Sensitive Child)だと思いますか?
「思う」と回答した人の割合は12.4%。
はい | 15人(12.4%) |
---|---|
いいえ | 106人(87.6%) |
Q44.前の質問で(Q.43)「はい」を選んだ人は、HSCのお子さんに接する時に何か気を付けている事はありますか?
Q45.最後に、不登校についての意見や、実際にお子さんが不登校になった時の経験談などがあれば自由にご記入いただければ幸いです。
一緒に勉強したり映画をみたりするうちに、かなり話してくれ、本人が感情に整理がついていないことを知りました。
そのために、その些細な事でも親に相談出来る環境を作るためにもコミュニケーションは必要以上に取った方がいいかなと思います。
「不登校(小学生)に関するアンケート調査」考察
不登校の原因や理由は1つだけではなく、子供それぞれで異なり様々な要因が絡み合っている。
不登校や登校の行き渋りの対応はケースバイケースです、不登校を瞬時に解決できるマニュアルは存在しません。
毎朝当たり前のように「いってきます」と出かけていた子供が、翌朝には「学校に行きたくない」と伝えてくるかもしれません。
その他にも、不登校ユーチューバー「ゆたぽん」のように子供自ら不登校を希望し親に理解を求めてくる可能性もあります。
プリママーズ編集部では、「多様な要因や背景がある不登校を一括りにはできないのではないか?」という仮説を立てました。
お子さんが急に学校に行きたくないと伝えてきた時に、親御さんが取る行動に関するアンケートでは「理由を聞いた上で休ませる」と回答した人の割合は全体の約5割と半数以上、その次に「説得してできるだけ学校に行かせようとする」と約3割の人が回答。
しかしながら「不登校の理由を子供に執拗に聞く事」や「無理やり登校させる事」は解決策に繋がらないという結果が分かりました。
不登校を早く解決したい思いと我が子に寄り添って見守りたい気持ちが交差し複雑に絡み合っている親心も垣間見れました。
普通の不登校とは少し違う積極的不登校については賛否両論ある
積極的不登校(学校に行けないのではなく、自らの判断で学校に行かないと決めること)に関するアンケートでは「賛成」「反対」「どちらとも言えない」と回答した人の割合にあまり差がない結果となりました。
詳しく回答されているアンケートを分析すると「学校だけが全てではない」「学校でしか出来ない体験をしてほしい」「本人の意思を尊重したい」など、様々な声が寄せられました。
新型コロナウイルス後「オンライン学習」が教育現場で求められています。それに伴って学習する場所を選択する事ができるスタイルが今後増えてくると感じられます。
また、オンライン学習でも一定の条件を満たせば不登校生徒が出席扱いになる制度も2005年から実施されています。しかしながら、不登校でも卒業や進学ができる可能性がある事は十分に認知されていないのが現状です。
不登校になる原因として注目される「いじめ」は昔とは全く違う
不登校の原因に至る理由は「子供同士のトラブル・いじめ」だと思うと回答した人の割合は約8割と全体の半数以上。
子供の不登校に繋がりやすい、SNSトラブル・ネットいじめについて対策や予防・把握を「している」と回答した人の割合は51.2%と全体の半数以上、48.8%の人が把握「していない」と回答しています。
インターネットの普及により、SNS上での誹謗中傷・いじめが深刻化して問題となっています。
子供に携帯・スマホを持たせる理由は「防犯の為」「緊急時の連絡先」「固定電話の変わり」「習い事の送迎に必要」「子供同士の連絡ツール」「子供の希望」などの回答が寄せられていました。
イジメの加害者にも被害者にもならないよう、子供に携帯やスマホを持たせる時にはルール作り、幼少期から情報モラル教育を伝える事が必要不可欠です。
不登校解決の第一歩は家族間のコミニケーション
子供の不登校を改善すると思う方法は「子供とのコミニケーション」と回答した人の割合は30.6%と全体の半数以下。
平日に学校から帰宅後お子様と過ごす時間は「3時間」と短く、何かあるとすぐに親に相談してくれていると思いますか?という問いに関しては「多分してくれている」という回答が寄せられています。
家族間コミニケーション不足を解消する事で、不登校解決の糸口が見つかるかもしれません。
また、専門家や学校側が知っている情報を共有する事も不登校を解決する近道に繋がります。
学校関係者に希望する不登校生徒への対応は保護者によって意見が異なる
子供が不登校になってしまった時に担任の先生や学校側に取ってもらいたい対応に関してのアンケートでは「静かにそっと見守ってほしい」「必要以上の連絡はいらない」「特別扱いせず他の子供達と同じように接してほしい」という意見から「原因を一緒に解決したい」「定期的な家庭訪問や個別の面談」「登校した日の様子を教えてほしい」という二分した意見もしばしばみられました。
その他にも「クラス替え」や「友達と連携してコミュニケーションを取って貰う」など少数派の回答も寄せられています。
各家庭、通っている学校の方針によって不登校生徒への対応は異なります。
家庭・学校・社会が子供達に寄り添い、足並みを揃えて最善を尽くす事が必要です。
HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)の特性が不登校や行き渋りに繋がりやすい
HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)とは、生まれつき繊細で敏感な子供の事です。
音・香りに敏感、騒がしい場所や集団行動が苦手といった傾向から不登校や行き渋りに繋がる原因になると言われています。
アンケート調査では、HSCの特性が不登校や行き渋りに繋がりやすい事を約7割の保護者が「知らなかった」と回答、認知度が低いという事が分かる結果となりました。
日本ではまだ聞きなれない言葉ですが、アーロン博士のチェックリストに子供の特性を知るヒントが隠れているかもしれません。
家庭でも教育現場にも浸透していないHSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)、特性を持っている子供達への理解が深まる事を切に願います。
編集後記
新型コロナウィルスの感染拡大発生により、小学校生活でも制限が続き保健室登校やお休みをする子供達が増えています。
「うちの子は関係ない」と思っていても、誰にでも起こりうる不登校問題にある日突然、直面するかもしれません。
不登校や登校の行き渋りは子供のSOSサインです。
大人でも仕事を休みたい日があるように、子供も休息が必要な時があります。無理に学校に行かせるのは逆効果です。
親は子供の一番の理解者です。
子供が「学校に行きたくない」と伝えてきた時は、安心できる自宅で一日休ませてあげることも必要かもしれません。
とはいえ、親としては不登校が長期化しないか気が気ではありませんよね。
そんな時は、家族や学校、専門家に相談し、アドバイスやサポートを求める事も大切です。
新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが立たない状況が続く中、これからはオンライン授業が当たり前の時代になりつつあります。
オンライン学習は、教室復帰後の学習遅れも解消できるツールになると思います。
家庭・学校、そして社会が足並みを揃えて再登校をサポートし、子供達が安心して学校に通える日が来ることを切に願います。
プリママーズでは、これからも不登校(小学生)に関する調査を続けていきます。
今回の、不登校(小学生)に関するアンケートで、分かったことをたくさんの人に共有してもらえれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。