幼稚園や保育園でお友達や先生とコミュニケーションを取る中で、言葉や感情を覚え日に日成長する子ども達。園での生活の中で、絵本を読んだりお手紙を書いたりひらがなに触れる機会もだんだんと増えていきます。
また、3~4歳児になるとお友達の中でもひらがなに興味を持ち読み書きが上手なお子さんもいらっしゃると思います。
年中や年長に進級したお子さんをもつ保護者の方の中には、
「他の子と比べて、読み書きの成長は遅いかも?」
「このまま小学校に上がって勉強についていけるのかな?」
など、ひらがなの学習について不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
幼児の学習能力に関しては、他の子と比べてはいけないと思いつつもやはり気になるものですよね。
今回は、そんな「自分の子どもへひらがなを学んで欲しい」と思っている保護者の方に、家庭でひらがなを学習する必要性やコツ。さらに、親子で遊びながらひらがなを学習できるおもちゃをご紹介します。
目次
ひらがなを学習する前に
「みんな何歳ぐらいでマスターしているの?」
「そもそも家庭でひらがなの学習って必要?」
といった疑問も浮かびますよね。
そこで、ひらがなのおもちゃをご紹介する前に、そういった疑問にお答えします。
ひらがな学習は何歳までにマスターするべき?
未就学児のお子さんをもつ親とすると、一体何歳からひらがなを学習させるべきなのか、何歳にマスターしているといいのか、悩むことと思います。
さらに日本語は、ひらがな・カタカナ・漢字と習得すべき文字も多く、覚えるのも教えるのも大変で、早く覚えさせた方がいいのでは、とつい焦ってしまいますよね。
現在、多くの子どもは小学校入学前の 5 歳~6 歳にはひらがなの読み書きがほぼそつなくこなせるようです。しかし、小学一年生になってもひらがなの読み書きを完璧にマスターしていない子も勿論います。
つまり、ひらがなの習得には個人差があらわれるという事です。
「何歳までに必ず習得しなければいけない。」
「就学前に家庭でひらがなを教えなければ。」
という事はありません。
ただ、ゆとり教育が終わり小学校に入学してからでもひらがなの学習は遅くないとは、一概に言えない時代でもあります。
最近では、学習スピードが速くなり幼稚園だけでなく保育園でも、意識的に「あいうえお」の練習に取り組んでいる園も多くあります。
現在、ひらがなが苦手というお子さんも、ひらがなに触れる機会を多く作ってあげる事が大切です。
ひらがな学習は何歳からはじめるべき?
ひらがなを教えるベストタイミングは、子どもが興味をもった時です。子ども自身にひらがなへの学習意欲がある場合は、そのサポートを家庭でも取り入れるといいでしょう。
子ども達は普段から子どもたちは普段から絵本やお手紙など、生活の中で様々な場面でひらがなと触れ合います。
生活環境の中で、ひらがなに興味をもち、
「これってなんて読むの?」
「わたしの名前ってどう書くの?」
など自分からひらがなを学ぼうとする言動があらわれます。
そして、興味をもち始める時期も個人差がありますが、早い子で3歳ぐらいのようです。
自身が興味をもつ以前に、ひらがなを積極的に学ぼうとする友達からの影響で、知らず知らずのうちに読めるようになっていた、なんてことも。まわりの環境によって、子どもの好奇心や意欲は向上します。
もし、子どもの好奇心がひらがなの読み書きに向いたら、徐々に家庭でもひらがなに意識的に触れる機会を増やしていきましょう。
ひらがな学習教材の選び方
ひらがなの学習において、いきなり書くことからはじめても、あまり楽しいとは思えず記憶にも定着しません。
まずはひらがなを読むことからはじめましょう。
また、ひらがなの字体はトメやハネがしっかり記載されている明朝体のものがおすすめです。
そして先述の通り、ひらがなの学習は子どもの学習意欲ありきのものですので、その意欲を削がずに、つまり理想は「遊んでいるうちに学ぶ」ことです。
学習教材は、子どもが普段遊びに取り入れている 歌やキャラクターなどの要素が含まれているものがいいでしょう。
子どもの知的好奇心に応えることができる、ひらがな学習に適した玩具はどんなものがあるのでしょうか、順番に見ていきましょう。
ひらがなが「読める」おもちゃを年中から取り入れよう
子どものやる気を引き出して継続させる為には、興味をもってもらう事から始まります。
「ひらがなの学習は何から取り入れたらいいのかな?」
と悩んでいるご家庭も多いのではないでしょうか?
続いては、ひらがなを「読む」ことに関心をもち始める年中さん向けの学習おもちゃをリサーチしてみました。
ひらがなポスター
ひらがなポスターというのは、幼児が興味をもつようにデザイン、構成されているひらがな一覧表を指します。
このような知育ポスターはアルファベットや数字、地図など様々なラインナップが展開されて、ラインナップもとても豊富です。
ポスターは壁さえあればどこにでも貼れるので、片付けや収納の心配もないことが一つのメリットです。
お風呂にも貼ることができる防水のものもありますが、カビが生える など衛生面で気になるところもあるので、お風呂に設置する際にはこまめに乾拭きをして清潔に保ちましょう。
今はデータをダウンロードすればコンビニでも印刷できるので楽チンですね。
特に女の子はプリンセスのキャラクターには目が無い子も多いのでは。ディズニーやアニメキャラクター、戦隊ものとラインナップは幅広いですので、お子さんの好きなキャラクターのものを探してみてはいかがでしょうか。
その他のひらがなの読みを学習するおもちゃ
ストーリーで楽しみながら、自然とあいうえおを視覚、聴覚から学習できるので、絵 本が好きな子どもにはかなりおすすめの学習方法です。
繰り返しパズルで遊ぶことで、自然とあいうえおを順番通りに覚えることができます。
レゴやブロック遊びなど、積み上げて何かを作ることが好きな子どもにはぴったりかもしれません。
つみきの中でも、ひらがな biscuitという商品がかわいいと評判です。子どもがつみきやままごととして楽しく遊ぶこともできつつ、優しい色合いで家のインテリアにも合わせやすく、親子一緒に楽しめる商品です。
ひらがなが「書ける」おもちゃや教材を年長から取り入れよう
年中さんから年長さんに進級する頃には割とスムーズにひらがなを読めるようになってきます。
少しづつひらがなを読む事から、書くことも遊びに取り入れ楽しみながら学びましょう。
続いては、ひらがなが「書ける」年長さんから取り入れたいおもちゃや教材をリサーチしてみました。
ひらがなドリル
こちらもキャラクターのラインナップはかなり幅広くなっており、お子さんの興味を引き出すドリルが必ず見つけれるのではないでしょうか。
また、ドリルと言われると、一度書いて終わりのイメージがありますが、中には消して何回も学習できるものも。
ひらがなの学習だけでなく、途中で飽きないように迷路やクイズが挿入されているものがおすすめです。
ひらがなタブレット
学研や公文など多くのメーカーから販売されているタブレット。
タブレット一つでどこでも学習ができ、繰り返し学習することができるのでランニングコストもかかりません。
近年は教育界にもこのようなIT機器を通しての教育が推し進められており、市販のタブレット教材も増加の傾向にあります。
- 小学館の図鑑 NEOPad~乗りもの+くらべる編~
- ディズニーできたがいっぱい ドリームトイパッド
のりもの好きな男の子ならこれ。小学館ののりもの図鑑を収録しているだけでなく、五感を刺激する学習アプリが100種類以上。
さらにカメラも搭載されており、自分の顔を撮影して消防士になりきってゲームを進めたりすることができます。もちろんひらがな学習機能もしっかりと搭載されていて、のりものを通してひらがなの読み書きを自然と学習することができます。
プリンセスが大好きな女の子にぴったりのタブレットです。ディズニーキャラが可愛らしいタブレットで、お母さんも一緒に楽しめるタブレットになっています。
アプリ数は100 個以上。ひらがなはもちろん、アルファベットや足し算が学べる学習アプリ、またお絵かきやディズニーの名曲を使用したリズムゲームまで学習以外の要素も幅広く収録されています。
子どもがひらがなを早く覚えるコツ
それでは次に、どうすれば子どもはより早くひらがなを覚えるようになるのか、そのコツをご紹介します。
子どものペースに合わせる
無理に進めると子供の興味はうせます。お子さんのペースに合わせて、学びを深めましょう。
遊びの中でもよく見られる行動ですが、子どもは面白くないこと、自分が興味がないことには全く見向きもしませんよね。
より面白いものへ次々と遊びを変えていきます。
学習も同じで、その興味の動線上にひらがなを位置付けなければ学びはなかなか進みません。先述したひらがなおもちゃの中から、その子にぴったりのものを選んであげましょう。
親が焦らない・イライラしない
「自分の子どもだけが授業についていけなくなったらどうしよう…」と不安になってしまうお母さん お父さんはいらっしゃいませんか?
不安になってしまう気持ちも、お子さんのことを誰よりも大事に 思って心配している証拠です。
しかし、例えば英語が得意だったり、数学が不得意だったり、誰もが得意不得意がある中で、ひらがなの学習にももちろん得意不得意が生まれます。
国語が不得意であれば、もしかしたら算数が得意なのかもしれません。
その子の得意なことを伸ばしていくことで、その成功体験から自己肯定感も生まれます。
個性を尊重し、楽しんで学習することができるよう、学習スピードについては長い目で見守りましょう。
まとめ
今回はいくつかの知育玩具をご紹介させていただきました。
幼児期の学習は、興味や関心を持ち楽しみながら学習を進める事が前提です。
「読めるようになりたい。」
「書けるようになりたい。」
という子供の気持ちを大切にしましょう。
また、お子さんの気持ちもそうですが、お母さんお父さんも無理のないペースで見守ってあげましょう。
学ぶことが楽しいことと繋がれば、他の学習の意欲も向上しやすいでしょう。
子供が好きなキャラクターで興味を沸かせるのもよし、おままごとの延長で覚えるのもよし。お子さんの好奇心をうまく引き出して、親子で楽しくひらがなを取り入れて学んでくださいね。